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公開番号2025102278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219622
出願日2023-12-26
発明の名称非接触給電システム
出願人村田機械株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02J 50/10 20160101AFI20250701BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電源立上げ時に走行車において突入電流が発生しても、非接触給電装置における出力電力の超過を回避できる非接触給電システムを提供する。
【解決手段】非接触給電システム110の非接触給電装置1は、電源立上げ時に、異常電流が流れないことを確認する診断処理と、診断処理の後に、天井搬送車120に供給する電力に係る所定電流値まで所定時間をかけて電流値を増加させるスルーアップ処理と、を実行し、所定時間は、天井搬送車120のキャパシタ成分による突入電流が流れても、非接触給電装置1に設定されている出力電力を超過しないように設定されている。
【選択図】図2



特許請求の範囲【請求項1】
キャパシタ成分を有する走行車に電力を供給する非接触給電装置を備える非接触給電システムであって、
前記非接触給電装置は、
電源立上げ時に、異常電流が流れないことを確認する第一処理と、
前記第一処理の後に、前記走行車に供給する前記電力に係る所定電流値まで所定時間をかけて電流値を増加させる第二処理と、を実行し、
前記所定時間は、前記走行車の前記キャパシタ成分による突入電流が流れても、前記非接触給電装置に設定されている出力電力を超過しないように設定されている、非接触給電システム。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記非接触給電装置は、前記非接触給電装置において設定されている上限値以上の電流が流れた場合、前記走行車に対する前記電力の供給を停止する、請求項1に記載の非接触給電システム。
【請求項3】
前記非接触給電装置は、
前記走行車に供給される前記電力の電流値を検出する検出装置と、
前記走行車に供給される前記電力の大きさを変更するインバータと、
前記インバータの動作を制御する制御装置と、を有し、
前記制御装置は、前記検出装置によって検出される前記電流値に基づいて前記インバータを制御し、前記所定電流値まで前記所定時間をかけて電流値を増加させる、請求項1又は2に記載の非接触給電システム。
【請求項4】
前記非接触給電装置は、
前記走行車が走行するレールに沿って設けられている給電線を有し、
前記給電線と前記走行車とが電気的に接続されている場合には、前記第一処理の後に前記第二処理を実行し、
前記給電線と前記走行車とが電気的に接続されていない場合には、前記所定時間よりも短い時間で電流値を増加させる第三処理を前記第一処理の後に実行する、請求項1又は2に記載の非接触給電システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触給電システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
非接触給電システムは、軌道を走行する走行車に非接触で電力を供給する非接触給電装置を備える。非接触給電装置は、走行車の受電装置に非接触で送電する給電部と、交流の送電電力を生成して給電部へ供給するインバータと、インバータと給電部との間に設けられたフィルタ回路と、インバータを制御する制御装置と、を備える(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-7509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非接触給電システムを備えた走行車システムでは、通常、非接触給電装置の電源を立上げた後に、走行車を軌道の走行エリア(電力供給エリア)内に投入する。しかし、このようなシステムでは、緊急停止後或いはメンテナンス後等において、軌道の電力供給エリア内に走行車が存在する状態で非接触給電装置の電源を立上げる場合がある。このとき、走行車のキャパシタ成分による突入電流が発生し得る。突入電流は通常の立上げ時に流れる電流よりも大きいため、給電装置の出力電力を超過するおそれがある。非接触給電装置において出力電力を超過すると、非接触給電装置に不具合が発生し得る。
【0005】
本発明の一側面は、電源立上げ時に走行車において突入電流が発生しても、非接触給電装置における出力電力の超過を回避できる非接触給電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係る非接触給電システムは、キャパシタ成分を有する走行車に電力を供給する非接触給電装置を備える非接触給電システムであって、非接触給電装置は、電源立上げ時に、異常電流が流れないことを確認する第一処理と、第一処理の後に、走行車に供給する電力に係る所定電流値まで所定時間をかけて電流値を増加させる第二処理と、を実行し、所定時間は、走行車のキャパシタ成分による突入電流が流れても、非接触給電装置に設定されている出力電力を超過しないように設定されている。
【0007】
本発明の一側面に係る非接触給電システムでは、非接触給電装置は、第一処理の後に第二処理を実行する。第二処理では、走行車に供給する電力に係る所定電流値まで所定時間をかけて電流値を増加させる。非接触給電システムにおいて、走行車に供給する電力と非接触給電装置の出力電流値とは比例関係にあり、出力電流値が低い場合には出力できる電力も低くなる。そのため、走行車のキャパシタ成分によって突入電流が発生し得るタイミングにおいて出力電流値を低くしておくことで、非接触給電装置の出力電力を超えないように制御できる。走行車において突入電流が発生し得るのは、非接触給電装置の電源立上げ時から所定の時間内である。そこで、非接触給電システムでは、第二処理における上記所定時間を、走行車のキャパシタ成分による突入電流が流れても、非接触給電装置に設定されている出力電力を超過しないように設定している。すなわち、非接触給電システムでは、所定時間内は所定電流値に到達していないため、走行車において突入電流が発生しても、出力能力を超える電力を非接触給電装置から供給できないようにしている。したがって、非接触給電システムでは、電源立上げ時に走行車において突入電流が発生しても、非接触給電装置における出力電力の超過を回避できる。
【0008】
一実施形態においては、非接触給電装置は、非接触給電装置において設定されている上限値以上の電流が流れた場合、走行車に対する電力の供給を停止してもよい。この構成では、非接触給電装置における出力電力の継続的な超過をより確実に回避できる。
【0009】
一実施形態においては、非接触給電装置は、走行車に供給される電力の電流値を検出する検出装置と、走行車に供給される電力の大きさを変更するインバータと、インバータの動作を制御する制御装置と、を有し、制御装置は、検出装置によって検出される電流値に基づいてインバータを制御し、所定電流値まで所定時間をかけて電流値を上げてもよい。この構成では、非接触給電装置が一般的に備える構成によって、第二処理を実現することができる。したがって、非接触給電システムでは、第二処理のための追加のハードウエアを要しないため、構成の複雑化や製造コストの増加を回避することができる。
【0010】
一実施形態においては、非接触給電装置は、走行車が走行するレールに沿って設けられている給電線を有し、給電線と走行車とが電気的に接続されている場合には、第一処理の後に第二処理を実行し、給電線と走行車とが電気的に接続されていない場合には、所定時間よりも短い時間で電流値を増加させる第三処理を第一処理の後に実行してもよい。この構成では、給電線と走行車とが電気的に接続されていない場合、すなわち走行車による突入電流が発生しない状況(電力供給エリア内に走行車が位置していない状況)である場合には、所定時間よりも短い時間で電流値を増加させる。そのため、非接触給電システムでは、走行車が稼動可能となるまでの時間の短縮を図ることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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