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公開番号
2025116472
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024010912
出願日
2024-01-29
発明の名称
劣化臭味が抑制された容器詰紅茶飲料及びその製造方法
出願人
キリンビバレッジ株式会社
代理人
個人
,
個人
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個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23F
3/16 20060101AFI20250801BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】本発明の課題は、紅茶飲料が経時及び/又は曝光劣化した際に生じる劣化臭味が抑制された容器詰紅茶飲料、及びその製造方法等を提供することにある。
【解決手段】タンニンの含有濃度が10mg/100mL以上である容器詰紅茶飲料の製造方法であって、5-メチル-2-フェニル-2-ヘキセナールの含有濃度が0.5ppm以上となるように前記容器詰紅茶飲料を調製することを特徴とする、前記製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
タンニンの含有濃度が10mg/100mL以上であり、かつ、5-メチル-2-フェニル-2-ヘキセナールの含有濃度が0.5ppm以上である、容器詰紅茶飲料。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
さらに、以下の(a)、(b)のうち、少なくとも1つの条件を満たす、請求項1に記載の容器詰紅茶飲料。
(a)フェニル酢酸イソブチルの含有濃度が0.5ppm以上である;
(b)フェニル酢酸イソアミルの含有濃度が0.5ppm以上である;
【請求項3】
タンニンの含有濃度が10mg/100mL以上である容器詰紅茶飲料の製造方法であって、5-メチル-2-フェニル-2-ヘキセナールの含有濃度が0.5ppm以上となるように前記容器詰紅茶飲料を調製することを特徴とする、前記製造方法。
【請求項4】
さらに、以下の(a)、(b)のうち、少なくとも1つの条件を満たすように容器詰紅茶飲料を調製することを特徴とする、請求項3に記載の製造方法。
(a)フェニル酢酸イソブチルの含有濃度が0.5ppm以上である;
(b)フェニル酢酸イソアミルの含有濃度が0.5ppm以上である;
【請求項5】
タンニンの含有濃度が10mg/100mL以上である容器詰紅茶飲料における劣化臭味を抑制する方法であって、5-メチル-2-フェニル-2-ヘキセナールの含有濃度が0.5ppm以上となるように前記容器詰紅茶飲料を調製することを特徴とする、前記方法。
【請求項6】
さらに、以下の(a)、(b)のうち、少なくとも1つの条件を満たすように容器詰紅茶飲料を調製することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
(a)フェニル酢酸イソブチルの含有濃度が0.5ppm以上である;
(b)フェニル酢酸イソアミルの含有濃度が0.5ppm以上である;
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器詰紅茶飲料、及びその製造方法等に関する。より詳細には、紅茶飲料が経時及び/曝光劣化した際に生じる劣化臭味(酸化臭、乳酸敗臭など)(以下、「劣化臭味」と表示する)が抑制された容器詰紅茶飲料及びその製造方法等に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
茶飲料は、独特な香気と、苦味、渋味が醸し出す爽やかな風味から、古くから嗜好飲料、健康飲料として親しまれてきた代表的な飲料である。茶飲料には、緑茶、半発酵茶(烏龍茶)、発酵茶(紅茶)等、各種の茶から調製されたものがあり、近年は、缶詰、ペットボトル詰、又は紙パック等の容器詰飲料として、流通に供されている。紅茶飲料は、紅茶の独特な香気と、苦味、渋味をもつ味覚から、嗜好の面から或いは健康志向の面から、茶飲料の中でも特に愛用されている飲料の一つであり、各種香味バリエーションに調製された紅茶飲料が、缶やペットボトルなどに充填された容器詰紅茶飲料として提供されている。
【0003】
また、容器詰紅茶飲料は、流通や販売の際に光照射を受けると、光劣化臭(金属臭、プラスチック臭)が発生するという問題があった。かかる問題に関連して、例えば特許文献1には、単位体積あたりのタンニン量に対するグリセロ糖脂質量の比率が0.001以上である容器詰め茶飲料において、茶飲料にカラメルを含有させることにより、茶飲料成分の光劣化を抑制する方法が開示されている。
【0004】
他方、5-メチル-2-フェニル-2-ヘキセナール(5-Methyl-2-phenyl-2-hexenal)は、化学式C
13
H
16
Oで表される物質である。特許文献2には、エタノールと、水と、1つ以上の追加の揮発性有機化合物(VOC)とを含む、ウイスキー様アルコール飲料が記載されており、きわめて多種のVOCの中の1種として、5-メチル-2-フェニル-2-ヘキセナールが記載されている。
【0005】
一方、タンニンの含有濃度が10mg/100mL以上である容器詰紅茶飲料において、5-メチル-2-フェニル-2-ヘキセナールの含有濃度が0.5ppm以上となるように調製することによって、「劣化臭味」を抑制できることはこれまでに知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-74014号公報
特表2022-501061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、紅茶飲料が経時及び/又は曝光劣化した際に生じる劣化臭味が抑制された容器詰紅茶飲料、及びその製造方法等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく、鋭意検討した結果、タンニンの含有濃度が10/100mL以上である容器詰紅茶飲料において、5-メチル-2-フェニル-2-ヘキセナールの含有濃度が0.5ppm以上であるように前記容器詰紅茶飲料を調製することによって、前述の容器詰紅茶飲料としての香味調和を保持しつつ、前述の「劣化臭味」を抑制できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明によれば以下の発明が提供される。
(1)タンニンの含有濃度が10mg/100mL以上であり、かつ、5-メチル-2-フェニル-2-ヘキセナールの含有濃度が0.5ppm以上である、容器詰紅茶飲料;
(2)さらに、以下の(a)、(b)のうち、少なくとも1つの条件を満たす、上記(1)に記載の容器詰紅茶飲料;
(a)フェニル酢酸イソブチルの含有濃度が0.5ppm以上である;
(b)フェニル酢酸イソアミルの含有濃度が0.5ppm以上である;
(3)タンニンの含有濃度が10mg/100mL以上である容器詰紅茶飲料の製造方法であって、5-メチル-2-フェニル-2-ヘキセナールの含有濃度が0.5ppm以上となるように前記容器詰紅茶飲料を調製することを特徴とする、前記製造方法;
(4)さらに、以下の(a)、(b)のうち、少なくとも1つの条件を満たすように容器詰紅茶飲料を調製することを特徴とする、上記(3)に記載の製造方法;
(a)フェニル酢酸イソブチルの含有濃度が0.5ppm以上である;
(b)フェニル酢酸イソアミルの含有濃度が0.5ppm以上である;
(5)タンニンの含有濃度が10mg/100mL以上である容器詰紅茶飲料における劣化臭味を抑制する方法であって、5-メチル-2-フェニル-2-ヘキセナールの含有濃度が0.5ppm以上となるように前記容器詰紅茶飲料を調製することを特徴とする、前記方法;
(6)さらに、以下の(a)、(b)のうち、少なくとも1つの条件を満たすように容器詰紅茶飲料を調製することを特徴とする、上記(5)に記載の方法;
(a)フェニル酢酸イソブチルの含有濃度が0.5ppm以上である;
(b)フェニル酢酸イソアミルの含有濃度が0.5ppm以上である;
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、紅茶飲料が経時及び/又は曝光劣化した際に生じる劣化臭味が抑制された容器詰紅茶飲料、及びその製造方法等を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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