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公開番号2025116311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024010651
出願日2024-01-29
発明の名称帽子用クッション部材及び帽子
出願人株式会社リード
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類A42B 1/008 20210101AFI20250801BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】 片部の基部側の部位を可能な限り均一に湾曲できるようにして、湾曲性を向上させ、フィット感の向上を図る。
【解決手段】 帽子Cを構成する椀状の一方帽体1及び他方帽体2間に介装され、基部20及びこれから放射状に延びる複数の片部22を備え、各片部22の基部20側にメイン通気孔30を形成し、メイン通気孔30よりも外終端24側に複数のサブ通気孔31を形成し、メイン通気孔30を、外終端24側に向けて互いに拡開し片部22の外側縁23に平行な左右対称の内側縁33を有する形状に形成し、片部22の外側縁33とメイン通気孔30の内側縁33との幅Dを所定寸法に設定した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
帽子を構成する椀状の一方帽体と該一方帽体に重畳して設けられる椀状の他方帽体との間に湾曲させられて介装されるとともに可撓性を有する平板状の帽子用クッション部材であって、中心点Pを有し上記一方帽体及び他方帽体の頂部に対面する基部と、該基部にその中心点Pを中心として等角度θの間隔で放射方向に延びる放射方向線に沿って一体に連設形成される舌片状の複数の片部とを備え、各片部に、夫々、複数の通気孔を形成した帽子用クッション部材において、
上記各片部を、夫々、その放射方向外終端側に向けて互いに拡開するとともに上記放射方向線を中心として左右対称の外側縁を有する形状に形成し、該各片部の外側縁の上記中心点Pを中心にした円周方向の幅を夫々同じに形成し、
上記各片部に形成した通気孔の内、1つの通気孔を、該各片部の上記基部側に形成して、メイン通気孔として構成するとともに、他の通気孔を、上記各片部のメイン通気孔よりも放射方向外終端側に形成して、サブ通気孔として構成し、
上記各片部のメイン通気孔を、夫々、互いに同形状且つ同じ大きさに形成し、該メイン通気孔を、上記片部の放射方向線を中心としてその放射方向外終端側に向けて互いに拡開するとともに上記片部の外側縁に平行な左右対称の内側縁を有する形状に形成し、上記片部の外側縁と上記メイン通気孔の内側縁との幅を所定寸法に設定したことを特徴とする帽子用クッション部材。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
発泡倍率Mが、12≦M≦18、厚さtが、7mm≦t≦9mmの発泡プラスチックを用いて構成し、
上記片部を、上記基部にその中心点Pを中心として等角度θ(=60°)の間隔で6つ設け、
上記中心点Pから上記片部の外終端までの最大長さをRとしたとき、上記メイン通気孔を、上記基部の最外縁と上記中心点PからR/2の長さの位置との間に設け、
上記片部の外側縁と上記メイン通気孔の内側縁との幅をDとしたとき、
D=(1~1.5)t=7mm~13.5mmに設定したことを特徴とする請求項1記載の帽子用クッション部材。
【請求項3】
上記片部に上記基部の最外縁に連設される連設部を設け、
上記メイン通気孔を、上記中心点Pから上記片部の外終端までの最大長さをRとしたとき、上記連設部の最外縁と上記中心点PからR/2の長さの位置との間に設け、
上記中心点Pから上記基部の最外縁までの長さをR1、
上記中心点Pから上記連設部の最外縁までの長さをR2
上記連設部の放射方向長さをR3(=R2-R1)、
上記連設部の最外縁の周方向幅をS、
上記隣接する片部の連設部の最外縁における周方向間隔をKとしたとき、
120mm≦R≦170mm、10mm≦R1≦36mm、15mm≦R2≦48mm、5mm≦R3≦12.5mm、6mm≦S≦25mm、10mm≦K≦25mmに設定したことを特徴とする請求項2記載の帽子用クッション部材。
【請求項4】
上記中心点Pから上記メイン通気孔の放射方向内終端までの長さをR4としたとき、
60mm≦R4≦85mmに設定したことを特徴とする請求項3記載の帽子用クッション部材。
【請求項5】
上記基部に、上記中心点Pを通り帽子の上から見た前後方向に沿う前後方向線上に中心のある頂部通気孔を形成し、該頂部通気孔を前後方向線の後側に向けて互いに拡開する左右対称の内側線を有する形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の帽子用クッション部材。
【請求項6】
略三角形状で互いに略同じ大きさの複数のレンゲをその側辺部において順に縫合して形成される椀状の一方帽体と、該一方帽体に対応した略三角形状で互いに略同じ大きさの複数のレンゲをその側辺部において順に縫合して形成され上記一方帽体に重畳して設けられる他方帽体と、上記一方帽体及び他方帽体間に介装される通気性の板状クッション部材とを備え、該クッション部材を、上記一方帽体及び他方帽体の頂部に対面する基部と、該基部にその中心点を中心として等間隔で放射方向に延びて一体に連設形成される舌片状で上記一方帽体及び他方帽体のレンゲの数と同じ数の複数の片部とを備えて構成し、上記一方帽体のレンゲの縫合線と他方帽体のレンゲの縫合線とを合わせて該一方帽体及び他方帽体を重畳させるとともに、上記クッション部材の各片部を、夫々、上記一方帽体及び他方帽体のレンゲに対応させて該クッション部材を該一方帽体及び他方帽体間に介装し、該重畳させた一方帽体のレンゲの縫合線及び他方帽体のレンゲの縫合線のところで該一方帽体及び他方帽体を互いに縫合して構成される帽子において、
上記クッション部材として上記請求項1乃至4何れかに記載のクッション部材を備えたことを特徴とする帽子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、帽子の内部に設けられ頭部を衝撃から保護することができるとともに通気性を良くする帽子用クッション部材及びこれを設けた帽子に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の帽子用クッション部材を設けた帽子としては、例えば、本願出願人が先に提案した特許第7281154号公報(特許文献1)に掲載されたものが知られている。図8に示すように、この帽子Caは、略三角形状の複数(図では6枚)のレンゲ101をその側辺部において順に縫合して形成される椀状の一方帽体100と、略三角形状の複数(図では6枚)のレンゲ102をその側辺部において順に縫合して形成され一方帽体100に重畳して設けられる他方帽体103と、一方帽体100及び他方帽体103間に介装される通気性の板状クッション部材200とを備えて構成されている。一方帽体100のレンゲ101の縫合線と他方帽体103のレンゲ102の縫合線とは合わせられており、この縫合線のところで一方帽体100及び他方帽体103の一部が互いに縫合されている。
【0003】
クッション部材200は、一方帽体100と他方帽体103との間に湾曲させられて介装されるとともに可撓性を有する例えば発泡ポリウレタン等の発泡プラスチックであって平板状に形成され、中心点Pを有し一方帽体100及び他方帽体103の頂部に対面する基部201と、基部201にその中心点Pを中心として等角度θ(=60°)の間隔で放射方向に延びる放射方向線Qに沿って一体に連設形成される舌片状の6つの片部202とを備え、各片部202には、夫々、複数の通気孔(後述の203,204)が形成されている。各片部202は、夫々、一方帽体100及び他方帽体103の対応するレンゲ101,102間に介装されるように形成されている。尚、図8は、帽子Caの模式的な平面図であり、クッション部材200は、本来、湾曲した状態の平面視になるが、平板状になった状態の平面視で図示している。
【0004】
各片部202は、夫々、その放射方向外終端側に向けて互いに拡開するとともに上記放射方向線Qを中心として左右対称の外側縁205を有する形状に形成され、各片部202の外側縁205の中心点Pを中心にした円周方向の幅は、夫々同じに形成され、その形状と大きさは同じに形成されている。また、各片部202に形成した通気孔の内、1つの通気孔を、各片部202の基部201側に形成して、メイン通気孔203として構成するとともに、他の通気孔を、各片部202のメイン通気孔203よりも放射方向外終端側に形成して、サブ通気孔204として構成している。メイン通気孔203は、円形に形成され、各片部202の基部201側の中央に形成されており、他のサブ通気孔204より大きく形成されている。
【0005】
この帽子Caによれば、クッション部材200があるので、衝撃から保護することができ、また、クッション部材200には通気孔203,204が設けられているので、通気性が確保され装着感も好ましいものになっている。特に、幼稚園児や小学生等の子供用の帽子においては、極めて有用に用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7281154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記従来の帽子Caにおいては、クッション部材200として、軽さや加工のしやすさ、更には、コストの面から、発泡プラスチックが用いられているが、近年、耐衝撃をよりよくするために、可撓性を有していながらも、より発泡倍率の低い発泡プラスチックを用いることが望まれており、その影響もあって、クッション部材200の湾曲性が悪くなり、頭部へのフィット感が低下しているという問題があった。特に、その理由として、従来のクッション部材200においては、図5(b)に示すように、基部201に対する片部202の基端側には、円形のメイン通気孔203があるが、この部位において、片部202の外側縁205とメイン通気孔203の内側縁203aとの間の幅が、不均一(d1,d2,d3)になっているので、即ち、幅が狭いところではその湾曲が大きく、幅の広いところでは湾曲が小さくなるので、湾曲の程度に差が生じてしまい、さらに、トータルでの湾曲の程度も小さくなってしまうからである。
【0008】
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、片部の基部側の部位を可能な限り均一に湾曲できるようにして、湾曲性を向上させ、フィット感の向上を図った帽子用クッション部材及びこれを用いた帽子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的を達成するため、本発明の帽子は、帽子を構成する椀状の一方帽体と該一方帽体に重畳して設けられる椀状の他方帽体との間に湾曲させられて介装されるとともに可撓性を有する平板状の帽子用クッション部材であって、中心点Pを有し上記一方帽体及び他方帽体の頂部に対面する基部と、該基部にその中心点Pを中心として等角度θの間隔で放射方向に延びる放射方向線に沿って一体に連設形成される舌片状の複数の片部とを備え、各片部に、夫々、複数の通気孔を形成した帽子用クッション部材において、
上記各片部を、夫々、その放射方向外終端側に向けて互いに拡開するとともに上記放射方向線を中心として左右対称の外側縁を有する形状に形成し、該各片部の外側縁の上記中心点Pを中心にした円周方向の幅を夫々同じに形成し、
上記各片部に形成した通気孔の内、1つの通気孔を、該各片部の上記基部側に形成して、メイン通気孔として構成するとともに、他の通気孔を、上記各片部のメイン通気孔よりも放射方向外終端側に形成して、サブ通気孔として構成し、
上記各片部のメイン通気孔を、夫々、互いに同形状且つ同じ大きさに形成し、該メイン通気孔を、上記片部の放射方向線を中心としてその放射方向外終端側に向けて互いに拡開するとともに上記片部の外側縁に平行な左右対称の内側縁を有する形状に形成し、上記片部の外側縁と上記メイン通気孔の内側縁との幅を所定寸法に設定した構成としている。
【0010】
ここで、各片部は、夫々、その放射方向外終端側に向けて互いに拡開するとともに放射方向線を中心として左右対称の外側縁を有する形状に形成され、各片部の外側縁の中心点Pを中心にした円周方向の幅が夫々同じに形成されるので、各片部の形状は略二等辺三角形のようになり、その大きさも略同じになるが、帽子の後側には、例えば、ゴムを入れたり帽子の内径を可変にするベルトを設けることがあることから、例えば帽子の後側に位置する片部においては、放射方向線に沿う長さを短く形成したり、その外終端部に切欠きを設けることがあり、外終端の形状は他と多少異なっていてもよい。また、サブ通気孔の形状や数も、各片部において、同様にしてもよく、異ならせてもよく、適宜変更して差支えない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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