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公開番号
2025113796
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024008131
出願日
2024-01-23
発明の名称
放射線遮蔽構造およびその施工方法
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G21F
3/00 20060101AFI20250728BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】迷路内に入射する線量を減らすことができ、施工手間を省力化することが可能な放射線遮蔽構造およびその施工方法を提供する。
【解決手段】放射線発生装置12を収容し、放射線遮蔽壁14と放射線遮蔽天井に囲まれた収容室16と、前記放射線発生装置12からの放射線が前記収容室16の出入口18に直接到達することを防ぐために前記放射線発生装置12と前記出入口18の間に設けられた内壁22と、前記内壁22と前記放射線遮蔽壁14により区画形成され、前記出入口18に接続した迷路24とを備え、前記迷路24内の前記放射線遮蔽天井の直下、または、前記内壁22と前記放射線遮蔽壁14の間の前記放射線遮蔽天井の直下において、前記放射線遮蔽天井とは一体化せずに分離して垂れ壁状に設けられ、前記放射線の入射量を減らすための放射線遮蔽体26をさらに備えるようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
放射線発生装置を収容し、放射線遮蔽壁と放射線遮蔽天井に囲まれた収容室と、前記放射線発生装置からの放射線が前記収容室の出入口に直接到達することを防ぐために前記放射線発生装置と前記出入口の間に設けられた内壁と、前記内壁と前記放射線遮蔽壁により区画形成され、前記出入口に接続した迷路とを備える放射線遮蔽構造であって、
前記迷路内の前記放射線遮蔽天井の直下、または、前記内壁と前記放射線遮蔽壁の間の前記放射線遮蔽天井の直下において、前記放射線遮蔽天井とは一体化せずに分離して垂れ壁状に設けられ、前記放射線の入射量を減らすための放射線遮蔽体をさらに備えることを特徴とする放射線遮蔽構造。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記放射線遮蔽体は、前記内壁と前記放射線遮蔽壁の少なくとも一方に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の放射線遮蔽構造。
【請求項3】
前記放射線遮蔽体は、前記放射線遮蔽天井との間に隙間を挟んで設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線遮蔽構造。
【請求項4】
請求項1または2に記載の放射線遮蔽構造を施工する方法であって、
前記内壁と前記放射線遮蔽壁の少なくとも一方を打設した後に、前記放射線遮蔽体を前記内壁と前記放射線遮蔽壁の少なくとも一方に設置することを特徴とする放射線遮蔽構造の施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば医療用放射線遮蔽室のような迷路を備えた放射線遮蔽構造およびその施工方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、がん治療に使用される電子リニアック(直線加速器)等の放射線発生装置が設置された放射線照射室では、放射線を遮蔽するためにコンクリートや鉄を使った厚い遮蔽壁で覆われている。さらに、照射室の出入口には迷路と呼ばれる通路を設け、厚い壁を設けることで、線源から出入口に直接届く放射線を壁で遮蔽するとともに、照射室と迷路の境界の開口部を通過し、迷路内で散乱して出入口に到達する放射線に関しても、出入口に至るまでの距離と散乱を増やすことにより減衰させている。上記の過程により出入口に到達した放射線は、最終的に鉛やポリエチレンを含む遮蔽扉により遮蔽され、室外への漏洩を防いでいる。
【0003】
出入口に到達する放射線を防ぐために、迷路に入射する放射線を減らすことは有効である。このような技術として、照射室と迷路の間に天井と一体化したコンクリート製の垂れ壁を設置した構造(例えば、特許文献1を参照)や、線源と迷路の開口部の間に遮蔽体を配置した構造(例えば、特許文献2を参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平4-52598号公報
特開2023-30639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、迷路内に入射する放射線量を減らすために垂れ壁を設けることは有効である。垂れ壁は主にコンクリートからなる天井と一体となるよう作成することが可能であるが、コンクリートの打設に先駆けて、型枠が組まれ、型枠を下方から支保工で保持する必要がある。
【0006】
垂れ壁を設置することにより、天井だけを打設する場合に比べ型枠が複雑になり、必要な支保工が増えるという問題があった。また、照射室と迷路の天井付近にダクトや各種配管を設置する場合、垂れ壁に貫通孔を設けることが可能であるが、形状が複雑化を招いていた。このため、施工手間を省力化することが可能な構造が求められていた。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、迷路内に入射する線量を減らすことができ、施工手間を省力化することが可能な放射線遮蔽構造およびその施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る放射線遮蔽構造は、放射線発生装置を収容し、放射線遮蔽壁と放射線遮蔽天井に囲まれた収容室と、前記放射線発生装置からの放射線が前記収容室の出入口に直接到達することを防ぐために前記放射線発生装置と前記出入口の間に設けられた内壁と、前記内壁と前記放射線遮蔽壁により区画形成され、前記出入口に接続した迷路とを備える放射線遮蔽構造であって、前記迷路内の前記放射線遮蔽天井の直下、または、前記内壁と前記放射線遮蔽壁の間の前記放射線遮蔽天井の直下において、前記放射線遮蔽天井とは一体化せずに分離して垂れ壁状に設けられ、前記放射線の入射量を減らすための放射線遮蔽体をさらに備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る他の放射線遮蔽構造は、上述した発明において、前記放射線遮蔽体は、前記内壁と前記放射線遮蔽壁の少なくとも一方に支持されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る他の放射線遮蔽構造は、上述した発明において、前記放射線遮蔽体は、前記放射線遮蔽天井との間に隙間を挟んで設けられることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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