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公開番号
2025128758
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025653
出願日
2024-02-22
発明の名称
トンネル防水シートの施工管理装置及び施工管理方法
出願人
清水建設株式会社
,
株式会社ケー・エフ・シー
代理人
個人
主分類
E21D
11/38 20060101AFI20250827BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】防水シートを適度な弛みで敷設する施工技術の汎用性を高めることができる。
【解決手段】トンネル内周に敷設される防水シート50の測定点に押し付けられる着脱自在な半球頭状測定子25を有し、半球頭状測定子25が押し付けられた防水シート50が吹付コンクリート102に到達するまでの最大荷重を測定する荷重測定器2と、測定された最大荷重を閾値と対比して防水シート50の弛み量の適否を判定する適正判定部211と、適正判定部211の防水シート50の弛み量の不適正判定に応じて不適正情報を出力する出力部24とを備えるトンネル防水シートの施工管理装置1。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
トンネル内周に敷設される防水シートの測定点に押し付けられる着脱自在な半球頭状測定子を有し、前記半球頭状測定子が押し付けられた前記防水シートが吹付コンクリートに到達するまでの最大荷重を測定する荷重測定器と、
測定された前記最大荷重を閾値と対比して前記防水シートの弛み量の適否を判定する適正判定部と、
前記適正判定部の前記防水シートの弛み量の不適正判定に応じて不適正情報を出力する出力部とを備えることを特徴とするトンネル防水シートの施工管理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記荷重測定器が、打設された覆工コンクリートの直近に位置し且つ前記半球頭状測定子が押し付けられた直近防水シートが吹付コンクリートに到達するまでの直近最大荷重を測定し、
前記適正判定部が、測定された前記直近最大荷重を直近用閾値と対比して前記直近防水シートの弛み量の適否を判定し、
前記出力部が、前記適正判定部の前記直近防水シートの弛み量の不適正判定に応じて不適正情報を出力することを特徴とする請求項1記載のトンネル防水シートの施工管理装置。
【請求項3】
前記閾値として50N~65Nに含まれる数値が設定され、前記直近用閾値として120N~130Nに含まれる数値が設定されていることを特徴とする請求項2記載のトンネル防水シートの施工管理装置。
【請求項4】
前記適正判定部と前記出力部が前記荷重測定器に設けられていることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のトンネル防水シートの施工管理装置。
【請求項5】
前記荷重測定器と通信接続可能な判定管理装置を備え、
前記適正判定部が判定管理装置に設けられ、前記出力部が荷重測定器に設けられていることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のトンネル防水シートの施工管理装置。
【請求項6】
トンネル内周に敷設される防水シートの測定点に押し付けられる着脱自在な半球頭状測定子を有する荷重測定器を用い、吹付コンクリートの内周側に敷設された防水シートの測定点に前記半球頭状測定子を押し付け、前記防水シートが前記吹付コンクリートに到達するまでの最大荷重を測定する第1工程と、
測定された前記最大荷重を閾値と対比して前記防水シートの弛み量の適否を判定する第2工程とを有し、
前記防水シートの複数の測定点について前記第1工程と前記2工程を繰り返し行うことを特徴とするトンネル防水シートの施工管理方法。
【請求項7】
打設された覆工コンクリートの直近に位置し且つ前記吹付コンクリートの内周側に敷設された直近防水シートの測定点に前記半球頭状測定子を押し付け、前記直近防水シートが前記吹付コンクリートに到達するまでの直近最大荷重を測定する第3工程と、
測定された前記直近最大荷重を直近用閾値と対比して前記直近防水シートの弛み量の適否を判定する第4工程とを有し、
前記直近防水シートの複数の測定点について前記第3工程と前記4工程を繰り返し行うことを特徴とする請求項6記載のトンネル防水シートの施工管理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネルに防水シートを適度な弛みで敷設する施工管理を行うためのトンネル防水シートの施工管理装置及びトンネル防水シートの施工管理方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、山岳トンネルでは、吹付コンクリートと覆工コンクリートとの間に防水シートを敷設する施工が行われている。敷設する防水シートには、例えば図9に示すような防水シート200が用いられ、防水シート100は、EVA樹脂等の防水材201と不織布等の緩衝材202とが積層して形成され、防水材201とその背面側の緩衝材202とが、所定間隔を開けた位置に設けられる点状接着部203で点状に接着されて一体化されている。防水シート200は、トンネル掘進方向長さに相当する所定幅で、トンネル横断面の円弧の長さに相当する敷設周長で形成される。
【0003】
防水シート200は、緩衝材202を吹付コンクリート301側にして吹付コンクリート301の内周に略沿うように敷設し、トンネル掘進方向で隣接する防水シート200・200の防水材201・201の端部同士を溶着して接続し、トンネル掘進方向に並設する。図9の防水シート200の敷設例では、防水シート200における緩衝材202の両端を、この防水シート200にトンネル掘進で隣接する防水シート200の端部と合わせて釘205で吹付コンクリート301に点状に固定すると共に、防水シート200の緩衝材202の両端の間で緩衝材202の裏側に配置されている中間止め片204を釘205で吹付コンクリート110に点状に固定する。
【0004】
更に、防水シート200の緩衝材202の両端に略対応する位置において、トンネル掘進方向で隣接する防水シート200・200の防水材201・201の端部同士を溶着部206で重ね溶着して接合する。溶着部206は、防水シート200の敷設周長に亘って弧状に設ける。防水シート200が敷設されたトンネル内周側には、移動式型枠を用いて覆工コンクリートが打設される。
【0005】
このようにトンネルに防水シート200を敷設する際には、適度な弛みをもたせて防水シート200を敷設することが重要である。即ち、適度な弛みをもたせて防水シート200を敷設しないと、防水シート200の敷設後に覆工コンクリートを打設したときに、防水シート200が引っ張られて破損する可能性が高くなり、又、防水シート200が引っ張られて防水シート200の背面と吹付コンクリート301の内面との間に空洞が残り、この空洞に将来的に過度な水圧がかかって漏水が生ずる可能性も高くなる。
【0006】
そのため、特許文献1、2では、防水シートに適度な弛みを確保するため、トンネルの吹付コンクリートに対応した半弧状の外枠の外側に膨張体を設け、膨張体の膨張で防水シートを吹付コンクリートに押し付けようにして敷設する敷設装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-190101号公報
特開2019-199688号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1、2の敷設装置を用いて防水シートを敷設する手法は、半弧状の外枠の外側に膨張体を有する大掛かりな専用の敷設装置を用い、専用の施工手順で敷設するものであるため、大規模なトンネル施工の施工現場で長尺の防水シートを敷設する場合には適するものの、多様なトンネル施工の施工現場で多様な防水シートを敷設することは難しく、汎用性が低いという問題がある。そのため、防水シートを適度な弛みで敷設するにあたり、汎用性が高く、多様なトンネル施工の施工現場で多様な防水シートを敷設する場合に適用することができる施工技術が求められている。
【0009】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、防水シートを適度な弛みで敷設するにあたり、多様なトンネル施工の施工現場で多様な防水シートを敷設する場合に適用することが可能な汎用性の高い施工技術を実現することができるトンネル防水シートの施工管理装置及びトンネル防水シートの施工管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のトンネル防水シートの施工管理装置は、トンネル内周に敷設される防水シートの測定点に押し付けられる着脱自在な半球頭状測定子を有し、前記半球頭状測定子が押し付けられた前記防水シートが吹付コンクリートに到達するまでの最大荷重を測定する荷重測定器と、測定された前記最大荷重を閾値と対比して前記防水シートの弛み量の適否を判定する適正判定部と、前記適正判定部の前記防水シートの弛み量の不適正判定に応じて不適正情報を出力する出力部とを備えることを特徴とする。
これによれば、防水シートの弛み量の適否を判定するために、半球頭状測定子を測定点に押し付けて防水シートが吹付コンクリートに到達するまでの最大荷重を測定するだけで済み、大掛かりな専用の防水シート敷設装置を用いることなく、敷設した防水シートの弛み量の適否を判定することができる。従って、防水シートを適度な弛みで敷設するにあたり、多様なトンネル施工の施工現場で多様な防水シートを敷設する場合に適用することが可能な汎用性の高い施工技術を実現することができる。また、多様な施工現場で防水シートを適度な弛みで敷設することが可能となるから、多様なトンネル施工現場において、防水シートの破損防止、防水シートと吹付コンクリートとの間に空洞が残ることによって生ずる漏水、防水シートの張り過ぎによる覆工コンクリートの打設不充分箇所の発生を防止することができる。また、覆工コンクリート打設前の防水シートの測定点に半球頭状測定子を押し付けることで防水シートの弛み量の適否を判定できることから、防水シートの弛み量が不適正の場合に防水シートの敷設状態を容易に手直しすることができる。また、荷重測定器の測定子を半球頭状測定子とすることにより、荷重測定時の防水シートの破損を防止しつつ、簡単且つ正確に防水シートの敷設状態に対する荷重測定を行うことができる。また、半球頭状測定子を着脱自在とすることにより、多様な荷重計を荷重測定器として用いることができ、使用する荷重測定器のコスト低減を図ることができ、防水シートの敷設状態の適否判定に要する作業コストを低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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