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公開番号2025106173
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-14
出願番号2025056152
出願日2025-03-28
発明の名称電磁弁
出願人株式会社鷺宮製作所
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類F16K 31/06 20060101AFI20250707BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】従来の問題点(吸引子ユニットの連れ回りによる予負荷のずれ)を解消し、弁閉性及び弁開性を同時に高めることができる電磁弁を提供することである。
【解決手段】弁ハウジング(10)と、プランジャチューブ(31)、上蓋(33)、吸引子(32)を有する吸引子ユニット(30)と、弁体(23)、プランジャ(21)、板ばね(25)を有する、プランジャユニット(20)と、弁体(23)に対する、弁閉方向への予負荷を設定する予負荷設定手段と、予負荷設定手段により設定される予負荷を維持する予負荷維持手段と、を備え、弁ハウジング(10)及び上蓋(33)は、互いに螺合結合する、ねじ接合部(Tj)を有しており、予負荷設定手段は、ねじ接合部(Tj)の締め付け量により、板ばね(25)のたわみ量を設定するものであり、予負荷維持手段は、ねじ接合部(Tj)同士を互いに固定するものである。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
弁室、弁ポート、弁座が設けられる弁座部材を有する弁ハウジングと、
プランジャチューブ、前記プランジャチューブの一端部外側に設けられる上蓋、前記プランジャチューブの他端部内側に設けられる吸引子を有する吸引子ユニットと、
プランジャユニットであって、前記弁座と軸線方向に離接可能な弁体、前記弁体と接続されるプランジャ、前記プランジャユニットと前記吸引子ユニットとの間に組み込まれる板ばねを有する、プランジャユニットと、
前記弁体に対する、弁閉方向への予負荷を設定する予負荷設定手段と、
前記予負荷設定手段により設定される予負荷を維持する予負荷維持手段と、
を備え、
前記弁ハウジング及び前記吸引子ユニットの前記上蓋は、互いに螺合結合する、ねじ接合部を有しており、
前記予負荷設定手段は、前記ねじ接合部の締め付け量により、前記板ばねのたわみ量を設定するものであり、
前記予負荷維持手段は、前記ねじ接合部同士を互いに固定するものであることを特徴とする電磁弁。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記予負荷維持手段は、接着剤、溶接部、かしめ部、ポンチ部の少なくとも一つを介して、前記ねじ接合部同士を互いに固定するものであることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
【請求項3】
前記プランジャユニットは、前記プランジャ内に、前記弁体を保持するためのホルダ部材をさらに備え、
前記ホルダ部材には、一端部内側に設けられ、前記弁体の一端面が当接する弁体当接面と、一端部外側に設けられ、前記板ばねの一端面が当接する板ばね当接面を備えることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
【請求項4】
前記ホルダ部材において、前記弁体当接面及び前記板ばね当接面が、軸線と直交する方向からみて、略同一平面上に配置されることを特徴とする請求項3に記載の電磁弁。
【請求項5】
前記プランジャユニットは、前記ホルダ部材内に、前記弁体を固定するための軸部材をさらに備え、
軸線方向からみて、前記軸部材と前記弁体との当接領域は、前記弁座の全体を覆うように設けられることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電磁弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、予負荷維持手段を有する電磁弁に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電磁弁では、非通電状態での弁閉状態における弁漏れ量を確実に抑制する弁閉性を高めることに加え、弁閉状態から弁開状態へと移行する際、弁体が感度良く応答する弁開性を高めること、つまり、トレードオフ関係にある弁閉性及び弁開性を高めることが要望されている。
【0003】
ここで、発明者らは、弁体に対して、弁閉方向への極めて精度の高い予負荷を与えることにより、トレードオフ関係にある弁閉性及び弁開性を最適に設定することを考えた。
【0004】
まず、特許文献1には、図9に示すように、電磁弁900(以下、「従来の電磁弁1」という)であって、弁ハウジング910と、プランジャユニット920と、吸引子ユニット930と、を備え、弁ハウジング910及び吸引子ユニット930を、ねじ接合部Tjを介して、螺合結合するものが記載されている。
【0005】
ここで、発明者らは、特許文献1には記載はないものの、従来の電磁弁1では、ねじ接合部Tjにおける螺合結合の締め付け量を調整することにより、プランジャユニット920と吸引子ユニット930との間に挟持される板ばね925のたわみ量、つまり、弁体923に対する、弁閉方向への予負荷を所望値に設定し得ることを想起した。
【0006】
従来の電磁弁1において、発明者らが想起したように、弁体923に対して、弁閉方向への極めて精度の高い予負荷を所望値に設定した後、吸引子ユニット930の外周側に、電磁コイルユニット940を配置した上で、吸引子ユニット930の他端部に、ナット951を螺着させ(図9中の回転方向A907参照)、電磁コイルユニット940を、ナット951と吸引子ユニット930との間の軸線L方向に挟持する必要があった。
【0007】
この際、ナット951と吸引子ユニット930の他端部との間には、少なからず摩擦力が生じるため、ナット951とともに、吸引子ユニット930が、連れ回る現象が生じる。これにより、ねじ接合部Tjにおける螺合結合の締め付け量が、僅かでも変化し、結果、板ばね925の弁閉方向への極めて精度の高い予負荷が所望値からずれるため、弁閉性及び弁開性を同時に高めることができないおそれがあった(以下、「従来の問題点(吸引子ユニットの連れ回りによる予負荷のずれ)」という)。
【0008】
この従来の問題点(吸引子ユニットの連れ回りによる予負荷のずれ)を解決するために、吸引子ユニット930に電磁コイルユニット940を組み付ける際に、ナット951などの螺着手段に代えて、回転を生じない、組み付け手段を採用することが考えられる。
【0009】
ここで、特許文献2には、図10に示すように、電磁弁1000(以下、「従来の電磁弁2」という)であって、弁ハウジング1010と、プランジャユニット1020と、吸引子ユニット1030と、を備え、弁ハウジング1010及び吸引子ユニット1030を、ねじ接合部Tjを介して、螺合結合するものが記載されている。
【0010】
この従来の電磁弁2(特許文献2の段落[0047]参照)では、ねじ接合部Tjにおける螺合結合の締め付け量(図10中の回転方向A1004-1,移動方向A1004-2参照)を調整することにより、プランジャユニット1020と吸引子ユニット1030との間に挟持される板ばね1025のたわみ量、つまり、弁体1023に対する、弁閉方向への予負荷を所望値に設定するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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