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公開番号2025105999
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025078279,2021074486
出願日2025-05-08,2021-04-26
発明の名称ポリオール含有組成物、発泡性ポリウレタン組成物、及びポリウレタンフォーム
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08G 18/00 20060101AFI20250703BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】長期間保管しても着色剤の脱色が抑制されるポリオール含有組成物と共に、難燃性を有し、かつ意匠性の高いポリウレタンフォームを提供する。
【解決手段】ポリイソシアネートと反応させて、ポリウレタンフォームを得るためのポリオール含有組成物であって、ポリオール、発泡剤、触媒、難燃剤、及び顔料を含有し、かつ前記難燃剤が固体難燃剤を含む、ポリオール含有組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリイソシアネートと反応させて、ポリウレタンフォームを得るためのポリオール含有
組成物であって、
ポリオール、発泡剤、触媒、難燃剤、及び顔料を含有し、かつ前記難燃剤が固体難燃剤を含む、ポリオール含有組成物。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記固体難燃剤が、赤燐系難燃剤を含む、請求項1に記載のポリオール含有組成物。
【請求項3】
前記触媒が、三量化触媒を含む、請求項1又は2に記載のポリオール含有組成物。
【請求項4】
前記三量化触媒が、4級アンモニウム塩を含む、請求項3に記載のポリオール含有組成物。
【請求項5】
前記触媒が、イミダゾール誘導体を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
【請求項6】
前記触媒が、ビスマス又はスズからなる群から少なくとも1種選択される金属触媒を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物と、ポリイソシアネートとを含有する、発泡性ポリウレタン組成物。
【請求項8】
前記ポリオール含有組成物と、前記ポリイソシアネートとを混合して得たポリウレタンフォームAと、前記ポリオール含有組成物を55℃で3日間保管したポリオール含有組成物と、前記ポリイソシアネートとを混合して得たポリウレタンフォームBの色差が3以下である、請求項7に記載の発泡性ポリウレタン組成物。
【請求項9】
ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒、難燃剤、及び顔料を含有し、かつ前記難燃剤が固体難燃剤を含む、発泡性ポリウレタン組成物。
【請求項10】
イソシアネートインデックスが200以上である、請求項7~9のいずれか1項に記載の発泡性ポリウレタン組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオール含有組成物、発泡性ポリウレタン組成物、及びポリウレタンフォームに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタンフォームは、その優れた断熱性及び接着性から、例えば、マンションなどの集合住宅、戸建住宅、学校の各種施設、商業ビルなどの建築物の断熱材として用いられている。ポリウレタンフォームは、ポリオール組成物とポリイソシアネートとを混合して発泡させ、スプレー装置などを使用して天井や壁、屋根などの対象物に吹き付けることで得られる。このようなポリウレタンフォームは、建築物に使用されるものである以上、火災が発生した場合においても、火がポリウレタンフォームに燃え移って建築物全体に延焼をもたらすことを防止する為、難燃性が求められる。そのため、ポリウレタンフォームには、難燃効果の高い、赤燐などの固体難燃剤が配合されることがある。
【0003】
また、近年では、こうしたポリウレタンフォームは、用途拡大に伴い、人目につく箇所にも採用されるようになっていることから、表面の意匠性も重要視されるようになってきており、それに伴い、着色されたポリウレタンフォームの需要も高まりつつある。ポリウレタンフォームの着色手段としては、例えば、特許文献1に記載されるように、ポリウレタンフォーム形成用のポリオール組成物中に、染料を含有させる方法が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6621571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、こうした従来のポリオール組成物は、着色剤として染料を含有すると、染料がポリオール組成物中に溶解して、固体難燃剤、触媒などの他の成分、特にアンモニウム塩系の触媒と反応することがある。そのため、ポリオール組成物を長期間保管した後、発泡させる際には、既に染料が脱色していて、ポリウレタンフォームを所望の色に着色できないという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、長期間保管しても着色剤の脱色が抑制されるポリオール含有組成物と共に、難燃性を有し、かつ意匠性の高いポリウレタンフォームを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討の結果、ポリイソシアネートと反応させて、ポリウレタンフォームを得るためのポリオール含有組成物であって、ポリオール、発泡剤、触媒、難燃剤、及び顔料を含有し、かつ前記難燃剤が固体難燃剤を含む、ポリオール含有組成物により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
本発明は、下記[1]~[13]を要旨とする。
[1]ポリイソシアネートと反応させて、ポリウレタンフォームを得るためのポリオール含有組成物であって、ポリオール、発泡剤、触媒、難燃剤、及び顔料を含有し、かつ前記難燃剤が固体難燃剤を含む、ポリオール含有組成物。
[2]前記固体難燃剤が、赤燐系難燃剤を含む、[1]に記載のポリオール含有組成物。
[3]前記触媒が、三量化触媒を含む、[1]又は[2]に記載のポリオール含有組成物。
[4]前記三量化触媒が、4級アンモニウム塩を含む、[3]に記載のポリオール含有組成物。
[5]前記触媒が、イミダゾール誘導体を含む、[1]~[4]のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
[6]前記触媒が、ビスマス又はスズからなる群から少なくとも1種選択される金属触媒を含む、[1]~[5]のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
[7][1]~[6]のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物と、ポリイソシアネートとを含有する、発泡性ポリウレタン組成物。
[8]前記ポリオール含有組成物と、前記ポリイソシアネートとを混合して得たポリウレタンフォームAと、前記ポリオール含有組成物を55℃で3日間保管したポリオール含有組成物と、前記ポリイソシアネートとを混合して得たポリウレタンフォームBの色差が3以下である、[7]に記載の発泡性ポリウレタン組成物。
[9]ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒、難燃剤、及び顔料を含有し、かつ前記難燃剤が固体難燃剤を含む、発泡性ポリウレタン組成物。
[10]イソシアネートインデックスが200以上である、[7]~[9]のいずれか1項に記載の発泡性ポリウレタン組成物。
[11]吹き付け用途に用いられる、[7]~[10]のいずれか1項に記載の発泡性ポリウレタン組成物。
[12][7]~[11]のいずれか1項に記載の発泡性ポリウレタン組成物を発泡させてなるポリウレタンフォーム。
[13]ポリオール、発泡剤、触媒、及び固形難燃剤を含む難燃剤を少なくとも配合してポリオール含有組成物を用意し、前記ポリオール含有組成物と、ポリイソシアネートを混合させ、反応及び発泡させてポリウレタンフォームを製造するポリウレタンフォームの製造方法であって、顔料を、予めポリオール含有組成物又はポリイソシアネートに添加し、或いは、ポリオール含有組成物と、ポリイソシアネートを混合させる際に添加するポリウレタンフォームの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、長時間保管しても着色剤の脱色が抑制されたポリオール含有組成物、及び、難燃性を有し、かつ意匠性の高いポリウレタンフォームを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[ポリオール含有組成物]
本発明のポリオール含有組成物は、ポリオール、発泡剤、触媒、難燃剤、及び顔料を含有する。
(【0011】以降は省略されています)

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