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公開番号2025092784
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2025062836,2022065622
出願日2025-04-07,2016-04-28
発明の名称排水管継手、配管構造および建物
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類E03C 1/12 20060101AFI20250612BHJP(上水;下水)
要約【課題】主に、各部の水漏れを防止し得るようにする。
【解決手段】
縦管3と横管4との接続部分に設けられ、少なくとも、その上端部に縦管接続部11を有すると共に、側面に横管接続部12を有する上部継手部材13と、下端部に縦管接続部15を有する下部継手部材16と、を備え、建物1の床スラブ14に設けられた貫通穴26に設置される排水管継手5に関する。
上部継手部材13と、下部継手部材16とが、それぞれ樹脂製の射出成形品で構成される。
下部継手部材16の上端部に、上部継手部材13の下端部を挿入状態で嵌合可能な外嵌部61が設けられる。
下部継手部材16の外嵌部61の上縁部は、床スラブ14の上面よりも上方に突設した状態で埋設されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
縦管と横管との接続部分に設けられ、少なくとも、その上端部に縦管接続部を有すると共に、側面に横管接続部を有する上部継手部材と、下端部に縦管接続部を有する下部継手部材と、を備え、建物の床スラブに設けられた貫通穴に設置される排水管継手において、
前記上部継手部材と、前記下部継手部材とが、それぞれ樹脂製の射出成形品で構成され、
前記下部継手部材の上端部に、前記上部継手部材の下端部を挿入状態で嵌合可能な外嵌部が設けられ、
前記下部継手部材の外嵌部の上縁部は、前記床スラブの上面よりも上方に突設した状態で埋設されていることを特徴とする排水管継手。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
縦管と横管との接続部分に設けられ、少なくとも、その上端部に縦管接続部を有すると共に、側面に横管接続部を有する上部継手部材と、下端部に縦管接続部を有する下部継手部材と、を備え、建物の床スラブに設けられた貫通穴に設置される排水管継手において、
前記上部継手部材と、前記下部継手部材とが、それぞれ樹脂製の射出成形品で構成され、
前記下部継手部材の上端部に、前記上部継手部材の下端部を挿入状態で嵌合可能な外嵌部が設けられ、
前記下部継手部材の内部に旋回羽根が設けられ、
前記旋回羽根は、衝撃性改良樹脂を混合又は共重合したポリ塩化ビニル系樹脂により形成されたことを特徴とする排水管継手。
【請求項３】
縦管と横管との接続部分に設けられ、少なくとも、その上端部に縦管接続部を有すると共に、側面に横管接続部を有する上部継手部材と、下端部に縦管接続部を有する下部継手部材と、を備えて、建物の床スラブに設けられた貫通穴に設置される排水管継手において、
前記上部継手部材は、上端部の前記縦管接続部に伸縮継手が設けられ、
前記伸縮継手は、継手本体と、前記継手本体の内部に設けられたシール部材と、前記継手本体の下部に設けられた旋回羽根と、を備え、
前記上部継手部材の上端から前記横管接続部の下端までの範囲における前記上部継手部材の外面には、樹脂の注入ゲートに由来するゲート痕が設けられ、
前記下部継手部材は、上端部に前記上部継手部材の下端部を挿入状態で嵌合可能な外嵌部が設けられていることを特徴とする排水管継手。
【請求項４】
請求項１ないし請求項３のいずれか１項に記載の排水管継手において、
前記横管接続部には、内部にシール部材を有する伸縮継手が取り付けられていることを特徴とする排水管継手。
【請求項５】
請求項１ないし請求項３のいずれか１項に記載の排水管継手において、
前記下部継手部材は、外面に前記下部継手部材の軸線方向に沿った制振リブを有することを特徴とする排水管継手。
【請求項６】
請求項１ないし請求項３のいずれか１項に記載の排水管継手において、
前記上部継手部材の内部には上下方向に延びる逆流防止リブが設けられ、
前記下部継手部材の上端部に前記上部継手部材の下端部が接続された状態で、前記逆流防止リブの下端は、前記下部継手部材の上端部よりも上側にあることを特徴とする排水管継手。
【請求項７】
請求項１ないし請求項３のいずれか１項に記載の排水管継手において、
前記下部継手部材は耐火熱膨張性樹脂パイプを備えていることを特徴とする排水管継手。
【請求項８】
請求項１ないし請求項３のいずれか１項に記載の排水管継手と、前記縦管接続部に接続された縦管と、前記横管接続部に接続された横管と、を備えた配管構造。
【請求項９】
請求項１に記載の排水管継手が設置された床スラブを備える建物であって、
前記床スラブの上面と、前記下部継手部材の前記外嵌部の前記上縁部との間には、コーキング材が設けられていることを特徴とする建物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、排水管継手、配管構造および建物に関するものである。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
集合住宅やオフィスビルなどには、給水設備や排水設備が設けられる。このうちの排水設備は、建物の各階層を上下に貫く縦管と、各階層内に設置される横管とを、排水管継手を用いて接続した配管構造を備えている。
【０００３】
そして、上記した排水管継手は、縦管と横管との接続部分に設けられると共に、少なくとも、その上端部に縦管接続部を有すると共に、側面に横管接続部を有する上部継手部材と、下端部に縦管接続部を有する下部継手部材と、下部継手部材の内側に設置されて、内部を流れる流体に旋回流を与える旋回羽根を有する羽根部材と、を備えたものとされている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第５５０８０４８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、このような排水管継手には、各部に細かい隙間が生じるのを防止することは困難であるが、このような細かい隙間があると、この細かい隙間が水路（みずみち）となって、水漏れが発生するおそれがあるため、細かい隙間を可能な限りなくしたいという要望があった。
【０００６】
例えば、上記した排水管継手の場合、上部継手部材と、下部継手部材との間が嵌合部となっているが、この嵌合部が水路になるおそれがある。
【０００７】
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記課題を解決するために、本発明は、
縦管と横管との接続部分に設けられ、少なくとも、その上端部に縦管接続部を有すると共に、側面に横管接続部を有する上部継手部材と、下端部に縦管接続部を有する下部継手部材と、を備え、建物の床スラブに設けられた貫通穴に設置される排水管継手において、
前記上部継手部材と、前記下部継手部材とが、それぞれ樹脂製の射出成形品で構成され、
前記下部継手部材の上端部に、前記上部継手部材の下端部を挿入状態で嵌合可能な外嵌部が設けられ、
前記下部継手部材の外嵌部の上縁部は、前記床スラブの上面よりも上方に突設した状態で埋設されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、上記構成によって、水路をなくして水漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
排水管継手を用いた配管構造を示す全体図である。
本実施の形態にかかる排水管継手の全体的な縦断面図である。
図２の排水管継手の分解図である。
下部継手部材の上端部周辺の横断面図である。このうち、（ａ）は注入ゲートを２点とした場合、（ｂ）は注入ゲートを１点とした場合、（ｃ）は注入ゲートが２点の場合の不具合例、（ｄ）は注入ゲートが１点の場合の不具合例である。
下部継手部材の上端部の横断面図である。このうち、（ａ）はアール形状部を有する位置決め部、（ｂ）は（ａ）の部分拡大図、（ｃ）はアール形状部を有さない位置決め部、（ｄ）は（ｃ）の部分拡大図である。
外周面に制振リブを設けた場合の、下部継手部材の上端部周辺の横断面図である。このうち、（ａ）は制振リブを位置決め部とは異なる位置に設けた場合、（ｂ）は制振リブを位置決め部と同じ位置に設けた場合である。
排水管継手を床スラブに埋設した状態を示す図である。このうち、（ａ）は全体的な縦断面図、（ｂ）は（ａ）の部分拡大図である。
排水管継手を用いた配管構造の横管に設置される伸縮吸収部を示す図である。このうち、（ａ）は伸縮吸収部の斜視図、（ｂ）は伸縮吸収部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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