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公開番号2025096412
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2025063138,2021006509
出願日2025-04-07,2021-01-19
発明の名称粘着テープ
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C09J 7/38 20180101AFI20250619BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】耐黄変性に優れる粘着テープを提供する。
【解決手段】(メタ)アクリル共重合体を含有する粘着剤層を有する粘着テープであって、前記(メタ)アクリル共重合体は、アルコキシ基含有(メタ)アクリレートに由来する構成単位を60重量%以上含む粘着テープ。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
(メタ)アクリル共重合体を含有する粘着剤層を有する粘着テープであって、前記(メタ)アクリル共重合体は、アルコキシ基含有(メタ)アクリレートに由来する構成単位を60重量%以上含むことを特徴とする粘着テープ。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
アルコキシ基含有(メタ)アクリレートは、下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
TIFF
2025096412000003.tif
46
156
一般式(1)中、R

は水素原子又はメチル基を、R

は炭素原子数が2以上4以下のアルキレン基を、R

は炭素原子数が1以上10以下のアルキル基又はアリール基を、nは1以上10以下の整数を表す。
【請求項3】
アルコキシ基含有(メタ)アクリレートは、2-メトキシエチルアクリレートであることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着テープ。
【請求項4】
(メタ)アクリル共重合体は、更に、ガラス転移温度が60℃以上、かつ、カルボキシル基を含まない(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含むことを特徴とする請求項1、2又は3記載の粘着テープ。
【請求項5】
ガラス転移温度が60℃以上、かつ、カルボキシル基を含まない(メタ)アクリレートは、メチルメタクリレートであることを特徴とする請求項4記載の粘着テープ。
【請求項6】
(メタ)アクリル共重合体は、更に、架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位を含むことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の粘着テープ。
【請求項7】
(メタ)アクリル共重合体は、窒素含有(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含まないことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の粘着テープ。
【請求項8】
(メタ)アクリル共重合体は、Fedors法によって計算されたSP値が10.2以上であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の粘着テープ。
【請求項9】
電子機器の部品を固定するために用いられることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の粘着テープ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、電子機器において部品を固定する際、粘着テープが広く用いられている。具体的には、例えば、携帯電子機器の表面を保護するためのカバーパネルをタッチパネルモジュール又はディスプレイパネルモジュールに接着したり、タッチパネルモジュールとディスプレイパネルモジュールとを接着したりするために粘着テープが用いられている。このような電子機器部品の固定に用いられる粘着テープは高い粘着性に加え、使用される部位の環境に応じて、耐熱性や熱伝導性、耐衝撃性といった機能が要求されている(例えば特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-052050号公報
特開2015-021067号公報
特開2015-120876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、電子機器の小型化や軽量化、低コスト化によって携帯電話やスマートフォン、ウェアラブル端末といった常に身に着けたり、手元に置いたりするタイプの電子機器が広く普及している。これらの電子機器では、近年小型化や大画面化が進んでいる。それにともない表示画面の黄変が顕著となるという問題があった。
本発明は、上記現状に鑑み、耐黄変性に優れる粘着テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、(メタ)アクリル共重合体を含有する粘着剤層を有する粘着テープであって、前記(メタ)アクリル共重合体は、アルコキシ基含有(メタ)アクリレートに由来する構成単位を60重量%以上含むことを粘着テープである。
以下に本発明を詳述する。
【0006】
本発明者らは、粘着テープを用いて電子機器を製造したときに黄変が生じる原因を検討した。その結果、カバーパネルとタッチセンサーパネルを貼り合わせる粘着テープが、皮脂によって膨潤し、幅や厚みが増加することにより、内部の液晶が圧迫され歪むことで黄変が発生していることを見出した。
本発明者らは、更に鋭意検討の結果、(メタ)アクリル共重合体を含有する粘着剤層を有する粘着テープにおいて、アルコキシ基含有(メタ)アクリレートに由来する構成単位を一定以上含む(メタ)アクリル共重合体を用いることにより、黄変を防止できることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
本発明の粘着テープは、(メタ)アクリル共重合体を含有する粘着剤層を有する。
上記(メタ)アクリル共重合体は、アルコキシ基含有(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含む。アルコキシ基含有(メタ)アクリレートは、SP値が比較的高い一方で、ガラス転移温度が比較的低いという性質を有する。アルコキシ基含有(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含む(メタ)アクリル共重合体を含有する粘着剤層は、皮脂によって膨潤しにくいことに加え、たとえ膨潤しても液晶に負荷を与えない応力緩和性を示し、優れた耐黄変性を発揮することができる。また、上記粘着剤層は、凹凸に対する優れた追従性を発揮することができる。
【0008】
上記アルコキシ基含有(メタ)アクリレートは、例えば、下記一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
【0009】
TIFF
2025096412000001.tif
46
156
【0010】
一般式(1)中、R

は水素原子又はメチル基を、R

は炭素原子数が2以上4以下のアルキレン基を、R

は炭素原子数が1以上10以下のアルキル基又はアリール基を、nは1以上10以下の整数を表す。
(【0011】以降は省略されています)

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