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公開番号2025103628
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023221146
出願日2023-12-27
発明の名称耐火補修剤、補修方法
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 1/94 20060101AFI20250702BHJP(建築物)
要約【課題】建築現場などの工場以外の場所においても耐火材の補修が可能であり、かつ補修時の作業性が良好な耐火補修剤を提供することを課題とする。
【解決手段】樹脂、可塑剤、熱膨張性成分を含む樹脂組成物であり、前記樹脂が熱可塑性樹脂を含み、前記熱可塑性樹脂が前記可塑剤中にゾル状に分散されたプラスチゾルである、耐火補修剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂、可塑剤、熱膨張性成分を含む樹脂組成物であり、前記樹脂が熱可塑性樹脂を含み、前記熱可塑性樹脂が前記可塑剤中にゾル状に分散されたプラスチゾルである、耐火補修剤。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記樹脂がポリ塩化ビニル系樹脂、及びアクリル系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の耐火補修剤。
【請求項3】
前記熱膨張性成分が、熱膨張性層状無機物、及び発泡剤からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の耐火補修剤。
【請求項4】
前記熱膨張性層状無機物が、熱膨張性黒鉛である請求項3に記載の耐火補修剤。
【請求項5】
前記発泡剤が、含窒素化合物系発泡剤である請求項3に記載の耐火補修剤。
【請求項6】
さらに炭化剤を含む請求項5に記載の耐火補修剤。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の耐火補修剤を被塗工物に塗工し、加熱により硬化させる補修方法。
【請求項8】
前記被塗工物を予め加熱した上で、前記耐火補修剤を塗工する、請求項7に記載の補修方法。
【請求項9】
耐火材により表面が被覆された前記被塗工物の欠損箇所、又は前記耐火材により被覆されていない部分に前記耐火補修剤を塗工する、請求項7に記載の補修方法。
【請求項10】
建築物の構造材を前記被塗工物とする、請求項7に記載の補修方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐火補修剤、及び耐火補修剤を用いた補修方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
構造上重要な要素である建築物の構造材などは、火災から保護するために耐火材が被覆されることがある。耐火材は、火災時に膨張して断熱層を形成して、建築物の構造材を火炎や火災時の熱から保護することができる。従来、耐火材としては、熱膨張性黒鉛を含む耐火性樹脂組成物を予めシート状に成形した耐火シートが知られている。
【0003】
また、耐火材としては、耐火塗料も知られている。耐火塗料としては、例えば特許文献1に開示されるように、発泡剤、炭化剤、無機質粉末、バインダーを含有するものが知られている。耐火塗料は、有機溶剤で希釈されたものが構造材などに塗布されて施工されることが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-86310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、耐火シートは、建築現場にて建築物の構造材に巻き付けられて取り付けられることが一般的であるが、構造材の形状が複雑であったりすると、構造材に取り付ける際の作業性が低下するおそれがある。
【0006】
一方で、耐火塗料は、構造材の形状が複雑であっても比較的容易に塗布することができるが、構造材などに塗布する際に液だれが生じることがあり、また、塗布後の乾燥時間や硬化時間が一定時間以上掛かり、作業性が良好とはいえない。さらに、耐火材は、十分な耐火性能を発揮させるためには一定以上の厚みが必要となるが、耐火塗料は、厚みを大きくしようとすると、液だれが生じやすく、かつ乾燥時間や硬化時間もより一層必要となり、作業性が低下しやすくなる。
【0007】
また、近年では、例えば、建築物の構造材については、事前に工場において耐火材を用いて被覆施工をした上で、構造材を建築現場に輸送することが多いが、輸送途中に構造材同士が衝突するなどして、構造材を被覆している耐火材の一部が欠損することがある。このような欠損が発生した場合には、欠損箇所において構造材の表面が露出することとなり、耐火性が低下するおそれがあるため、欠損を補修する必要がある。その場合、構造材を工場に持ち帰り、再度被覆施工をして補修する必要があり、その分だけ手間がかかる問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、建築現場などの工場以外の場所においても耐火材の補修が可能であり、かつ補修時の作業性が良好な耐火補修剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意検討の結果、耐火補修剤を、樹脂、可塑剤、及び熱膨張性成分を含む樹脂組成物とし、その上で、該樹脂が熱可塑性樹脂を含み、かつ、熱可塑性樹脂が可塑剤中にゾル状に分散されたプラスチゾルであるものとすることで、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[12]を提供する。
【0010】
[1]樹脂、可塑剤、熱膨張性成分を含む樹脂組成物であり、前記樹脂が熱可塑性樹脂を含み、前記熱可塑性樹脂が前記可塑剤中にゾル状に分散されたプラスチゾルである、耐火補修剤。
[2]前記樹脂がポリ塩化ビニル系樹脂、及びアクリル系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]に記載の耐火補修剤。
[3]前記熱膨張性成分が、熱膨張性層状無機物、及び発泡剤からなる群から選択される少なくとも1種である、[1]又は[2]に記載の耐火補修剤。
[4]前記熱膨張性層状無機物が、熱膨張性黒鉛である[3]に記載の耐火補修剤。
[5]前記発泡剤が、含窒素化合物系発泡剤である[3]に記載の耐火補修剤。
[6]さらに炭化剤を含む[5]に記載の耐火補修剤。
[7][1]~[6]のいずれか1項に記載の耐火補修剤を被塗工物に塗工し、加熱により硬化させる補修方法。
[8]前記被塗工物を予め加熱した上で、前記耐火補修剤を塗工する、[7]に記載の補修方法。
[9]耐火材により表面が被覆された前記被塗工物の欠損箇所、又は前記耐火材により被覆されていない部分に前記耐火補修剤を塗工する、[7]又は[8]に記載の補修方法。
[10]建築物の構造材を前記被塗工物とする、[7]~[9]のいずれか1項に記載の補修方法。
[11]鉄骨造、又は木造の梁若しくは柱のいずれかを前記被塗工物とする、[7]~[10]のいずれか1項に記載の補修方法。
[12]乗り物のボディを前記被塗工物とする、[7]~[11]のいずれか1項に記載の補修方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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