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公開番号
2025104850
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222988
出願日
2023-12-28
発明の名称
包装体用フィルム、包装体及び包装体用フィルムの製造方法
出願人
スタープラスチック工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B65D
65/40 20060101AFI20250703BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】各種機能に優れ、かつ容易にリサイクルできる包装体用フィルムを目的とする。
【解決手段】シーラント材と、シーラント材の一方の面に位置する2軸延伸ポリプロピレンの基材と、を有し、シーラント材は、2軸延伸ポリプロピレンのサポート層とポリプロピレンのスキン層とを有し、スキン層は、シーラント材の他方の面を形成し、基材は、基材の吸熱ピークの総熱量に対して、α晶に由来する吸熱ピークの熱量比が60%以上であり、スキン層は、スキン層の吸熱ピークの総熱量に対して、β晶に由来する吸熱ピークの熱量比が2.0%以上であり、シーラント材及び基材の少なくとも一方は無機蒸着層を有することよりなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
シーラント材と、前記シーラント材の一方の面に位置する2軸延伸ポリプロピレンの基材と、を有し、
前記シーラント材は、延伸ポリプロピレンのサポート層とポリプロピレンのスキン層とを有し、
前記スキン層は、前記シーラント材の他方の面を形成し、
前記基材は、前記基材の吸熱ピークの総熱量に対して、α晶に由来する吸熱ピークの熱量比が60%以上であり、
前記スキン層は、前記スキン層の吸熱ピークの総熱量に対して、β晶に由来する吸熱ピークの熱量比が2.0%以上であり、
前記シーラント材及び前記基材の少なくとも一方は無機蒸着層を有する、包装体用フィルム。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
厚さが30~120μmである、請求項1に記載の包装体用フィルム。
【請求項3】
前記シーラント材の厚さは、20~100μmであり、
前記スキン層の厚さは、2~30μmである、請求項1に記載の包装体用フィルム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の包装体用フィルムが製袋されてなる、包装体。
【請求項5】
シーラント材と前記シーラント材の一方の面に位置する2軸延伸ポリプロピレンの基材とを有し、前記シーラント材は2軸延伸ポリプロピレンのサポート層とポリプロピレンのスキン層とを有し、前記スキン層は前記シーラント材の他方の面を形成し、前記シーラント材及び前記基材の少なくとも一方は無機蒸着層を有する包装体用フィルムの製造方法であって、
前記シーラント材と前記基材とを積層する積層工程と、
前記基材に第一の熱処理を施して、前記基材におけるα晶に由来する吸熱ピークの熱量比を前記基材の吸熱ピークの総熱量に対して60%以上とする第一の熱処理工程と、
前記スキン層に第二の熱処理を施して、前記スキン層におけるβ晶に由来する吸熱ピークの熱量比を前記スキン層の吸熱ピークの総熱量に対して2.0%以上とする第二の熱処理工程と、を有する、包装体用フィルムの製造方法。
【請求項6】
前記第二の熱処理工程は、前記積層工程の後に行う、請求項5に記載の包装体用フィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装体用フィルム、包装体及び包装体用フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
包装体には、内容物の劣化を抑制する機能が求められる。加えて、包装体には、外力が加わった際に、容易に破袋しない強度(耐衝撃強度)が求められる。このため、包装体用フィルムには、酸素バリア性、水蒸気バリア性、耐衝撃強度、製袋時の取り扱いを容易にする観点で剛性、シール強度が求められる。
【0003】
こうした問題に対し、例えば、特許文献1には、未延伸ポリオレフィン樹脂フィルム上に設けられたガスバリア性塗布膜と、前記ガスバリア性塗布膜上に設けられたアルミ蒸着層とを備えた包装体用フィルムが提案されている。特許文献1の発明では、アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート(アルミ蒸着PET)と同等の酸素バリア性、水蒸気バリア性、遮光性及び光沢性を有し、密着性及びヒートシール性の改善が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-22918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の発明では、特性の異なる複数の素材を組み合わせることで、酸素バリア性、水蒸気バリア性、剛性、耐衝撃強度、シール強度等の各種機能を付与しているため、リサイクルが困難であるという課題がある。
リサイクルの適性を高めるために、単に単一素材(モノマテリアル)化とすると、各種機能を十分に高められないという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、各種機能に優れ、かつ容易にリサイクルできる包装体用フィルムを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ポリプロピレンの結晶構造には、α晶(単斜晶ともいう)、β晶(六方晶ともいう)があることが知られている。β晶には、β晶から派生するβ’晶(βプライム晶、擬六方晶ともいう)が含まれる。
本発明者等は、鋭意検討を重ねた結果、ポリプロピレンの積層体において、各層の結晶構造を特定のものとし、かつ特定の位置に蒸着層を設けることで、モノシリスでありながら、各種機能を高められるとの知見を得、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の包装体用フィルムは、以下の構成を有する。
<1>
シーラント材と、前記シーラント材の一方の面に位置する2軸延伸ポリプロピレンの基材と、を有し、
前記シーラント材は、延伸ポリプロピレンのサポート層とポリプロピレンのスキン層とを有し、
前記スキン層は、前記シーラント材の他方の面を形成し、
前記基材は、前記基材の吸熱ピークの総熱量に対して、α晶に由来する吸熱ピークの熱量比が60%以上であり、
前記スキン層は、前記スキン層の吸熱ピークの総熱量に対して、β晶に由来する吸熱ピークの熱量比が2.0%以上であり、
前記シーラント材及び前記基材の少なくとも一方は無機蒸着層を有する、包装体用フィルム。
<2>
厚さが30~120μmである、<1>に記載の包装体用フィルム。
<3>
前記シーラント材の厚さは、20~100μmであり、
前記スキン層の厚さは、2~30μmである、<1>又は<2>に記載の包装体用フィルム。
【0008】
<4>
<1>~<3>のいずれかに記載の包装体用フィルムが製袋されてなる、包装体。
【0009】
<5>
シーラント材と前記シーラント材の一方の面に位置する2軸延伸ポリプロピレンの基材とを有し、前記シーラント材は2軸延伸ポリプロピレンのサポート層とポリプロピレンのスキン層とを有し、前記スキン層は前記シーラント材の他方の面を形成し、前記シーラント材及び前記基材の少なくとも一方は無機蒸着層を有する包装体用フィルムの製造方法であって、
前記シーラント材と前記基材とを積層する積層工程と、
前記基材に第一の熱処理を施して、前記基材におけるα晶に由来する吸熱ピークの熱量比を前記基材の吸熱ピークの総熱量に対して60%以上とする第一の熱処理工程と、
前記スキン層に第二の熱処理を施して、前記スキン層におけるβ晶に由来する吸熱ピークの熱量比を前記スキン層の吸熱ピークの総熱量に対して2.0%以上とする第二の熱処理工程と、を有する、包装体用フィルムの製造方法。
<6>
前記第二の熱処理工程は、前記積層工程の後に行う、<5>に記載の包装体用フィルムの製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の包装体用フィルムによれば、各種機能に優れ、かつ容易にリサイクルできる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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