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公開番号
2025104723
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222733
出願日
2023-12-28
発明の名称
木製通し柱と梁との接合部の補強方法
出願人
株式会社市浦ハウジング&プランニング
,
株式会社織本構造設計
,
東レ建設株式会社
代理人
弁理士法人東京アルパ特許事務所
主分類
E04B
1/58 20060101AFI20250703BHJP(建築物)
要約
【課題】柱と梁との接合部において木質部材を補強しながら実質的な剛接合を形成する、木製通し柱と梁との接合部の補強方法を提供する。
【解決手段】通し柱11の接合部13に鋼棒14を挿入する貫通孔15を形成し、通し柱の外周面において貫通孔を覆う状態に高張力繊維シート16を一重もしくは多重に巻装又は貼着すると共に、高張力繊維シートに樹脂を含浸させて硬化させ、高張力繊維シートの貫通孔にかかる部分をカットして開口部17を形成し、開口部に、両端に高ナット18を螺着した鋼棒を挿入し、貫通孔の内部に接着剤を充填し、充填した接着剤が硬化した後に、高ナットに対して孔部を有する定着補強板を当接し、高ナットに高力ボルトを螺着して緊結する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
木造ラーメン構造の木製通し柱と梁との接合部の補強方法であって、
前記通し柱の前記接合部に鋼棒を挿入する貫通孔を形成し、
前記通し柱の外周面において前記貫通孔を覆う状態に高張力繊維シートを一重もしくは多重に巻装又は貼着すると共に、該高張力繊維シートに樹脂を含浸させて硬化させ、
前記高張力繊維シートの前記貫通孔にかかる部分をカットして開口部を形成し、
該開口部に、両端に高ナットを螺着した前記鋼棒を挿入し、
前記貫通孔の内部に接着剤を充填し、
該充填した接着剤が硬化した後に、前記高ナットに対して孔部を有する定着補強板を当接し、
前記高ナットに高力ボルトを螺着して緊結すること
を特徴とする木製通し柱と梁との接合部の補強方法 。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
木造ラーメン構造の木製通し柱と梁との接合部の補強方法であって、
前記通し柱の前記接合部に鋼棒を挿入する貫通孔を形成し、
前記通し柱の外周面において前記貫通孔を覆う状態に高張力繊維シートを一重もしくは多重に巻装又は貼着すると共に、該高張力繊維シートに樹脂を含浸させて硬化させ、
前記高張力繊維シートの前記貫通孔にかかる部分をカットして開口部を形成し、
該開口部に、両端に高ナットを螺着した前記鋼棒を挿入し、
前記高ナットに対して孔部を有する定着補強板を当接し、
前記高ナットに高力ボルトを螺着して緊結し、
前記貫通孔の内部に接着剤を充填すること
を特徴とする木製通し柱と梁との接合部の補強方法 。
【請求項3】
木造ラーメン構造の木製通し柱と梁との接合部の補強方法であって、
前記通し柱の前記接合部に鋼棒を挿入する貫通孔を形成し、
前記通し柱の外周面において前記貫通孔を覆う状態に高張力繊維シートを一重もしくは多重に巻装又は貼着すると共に、該高張力繊維シートに樹脂を含浸させて硬化させ、
前記高張力繊維シートの前記貫通孔にかかる部分をカットして開口部を形成し、
該開口部に、両端部を突出させた状態で前記鋼棒を挿入し、
該鋼棒に対して定着補強板を当接すると共に、当該定着補強板の孔部から前記鋼棒の端部を突出させ、
該鋼棒の端部にナットを螺着して緊結し、
前記貫通孔の内部に接着剤を充填すること
を特徴とする木製通し柱と梁との接合部の補強方法 。
【請求項4】
前記定着補強板は、板状の鋼板、又は前記梁の端部と接合するための接合金物が設けられた板状の鋼板であること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の木製通し柱と梁との接合部の補強方法 。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、木造ラーメン構造の架構における、木製通し柱と梁との接合部の補強方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、木造ラーメン構造の柱と梁との接合部は、例えば、木材にスリットを設けて鋼板を挟み込み、ドリフトピンで固定する鋼板挿入接合方法や、木材の接合面の相互に孔を切削し、その孔の中に鋼棒を挿入して接着剤で拘束する接着アンボンドアンカー接合方法又は接着ボンドアンカー接合方法が存在する。
しかし、最も曲げ応力がかかる柱と梁との接合部は、応力集中と断面欠損により、柱や梁よりも先に接続部が降伏する。
そこで、木造ラーメン構造の架構における柱と梁との接合方法として、柱と梁とを鋼製の仕口部材を介して接続する接続部の構造が提案された(特許文献1参照)。
【0003】
このように、柱と梁とを鋼製の仕口部材を介して接続することで、高耐力、高剛性、高靱性の接合部を形成することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-188326号公報(図21等の鋼板、H形鋼参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この従来例の柱と梁とを鋼製の仕口部材を介して接続する場合においては、鋼製の仕口部材は、製作日数や製作コストがかかるという問題点を有している。
また、鋼製の仕口部材は、重量が嵩み、建物荷重が増加して構造的な負担が増し、あるいは、施工上の楊重作業に負担がかかるという問題点も有している。
【0006】
従って、従来例における鋼製の仕口部材を使用する場合の製作日数や製作コストがかかるという問題点と、その重量により建物荷重が増加して構造的な負担や施工上の楊重作業に負担がかかるという問題点とを解消することに解決しなければならない課題を有している。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来例の課題を解決するための本発明の要旨は、木造ラーメン構造の木製通し柱と梁との接合部の補強方法であって、前記通し柱の前記接合部に鋼棒を挿入する貫通孔を形成し、前記通し柱の外周面において前記貫通孔を覆う状態に高張力繊維シートを一重もしくは多重に巻装又は貼着すると共に、該高張力繊維シートに樹脂を含浸させて硬化させ、前記高張力繊維シートの前記貫通孔にかかる部分をカットして開口部を形成し、該開口部に、両端に高ナットを螺着した前記鋼棒を挿入し、前記貫通孔の内部に接着剤を充填し、該充填した接着剤が硬化した後に、前記高ナットに対して孔部を有する定着補強板を当接し、前記高ナットに高力ボルトを螺着して緊結することである。
【0008】
前記従来例の課題を解決するための本発明の要旨は、木造ラーメン構造の木製通し柱と梁との接合部の補強方法であって、前記通し柱の前記接合部に鋼棒を挿入する貫通孔を形成し、前記通し柱の外周面において前記貫通孔を覆う状態に高張力繊維シートを一重もしくは多重に巻装又は貼着すると共に、該高張力繊維シートに樹脂を含浸させて硬化させ、前記高張力繊維シートの前記貫通孔にかかる部分をカットして開口部を形成し、該開口部に、両端に高ナットを螺着した前記鋼棒を挿入し、前記高ナットに対して孔部を有する定着補強板を当接し、前記高ナットに高力ボルトを螺着して緊結し、前記貫通孔の内部に接着剤を充填することである。
【0009】
前記従来例の課題を解決するための本発明の要旨は、木造ラーメン構造の木製通し柱と梁との接合部の補強方法であって、前記通し柱の前記接合部に鋼棒を挿入する貫通孔を形成し、前記通し柱の外周面において前記貫通孔を覆う状態に高張力繊維シートを一重もしくは多重に巻装又は貼着すると共に、該高張力繊維シートに樹脂を含浸させて硬化させ、前記高張力繊維シートの前記貫通孔にかかる部分をカットして開口部を形成し、該開口部に、両端部を突出させた状態で前記鋼棒を挿入し、該鋼棒に対して定着補強板を当接すると共に、当該定着補強板の孔部から前記鋼棒の端部を突出させ、該鋼棒の端部にナットを螺着して緊結し、前記貫通孔の内部に接着剤を充填することである。
【0010】
また、前記定着補強板は、板状の鋼板、又は前記梁の端部と接合するための接合金物が設けられた板状の鋼板であること、;
を含むものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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