TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025102127
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219379
出願日
2023-12-26
発明の名称
生体検知システムおよび機械式駐車設備
出願人
新明和工業株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
E04H
6/18 20060101AFI20250701BHJP(建築物)
要約
【課題】乗降室の車両内における生体検知の誤検知を防止できる生体検知システムを提供する。
【解決手段】乗降室内から利用者が退出した後に、乗降室内における生体を検知波式検知器で検知する生体検知システムであって、乗降室内において車両およびその周囲を撮影する撮影装置と、制御装置とを備える。制御装置は、撮影装置で撮影した画像内の動作部の存在領域を検出する存在領域検出部と、最新の画像と過去の複数の画像から生成された背景画像との差分が閾値以上となる変動画素を検出する差分検出部と、変動画素のうち存在領域に含まれるものの個数と存在領域全体の画素の個数との割合が閾値以上の場合に動作部が動作していると判定する動作判定部とを有する。制御装置は、利用者が乗降室内から退出した後に、動作判定部により動作部が動作していると判定したことに基づいて検知波式検知器による生体の検知を有効にすることを動作部の動作終了後まで遅らせる。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
乗降室内から利用者が退出した後に、該乗降室内における生体を検知波式検知器で検知する生体検知システムであって、
前記乗降室内において車両およびその周囲を撮影する撮影装置と、
制御装置と、
を備え、
前記検知波式検知器は、前記検知波式検知器から送信する送信波と、前記送信波が前記生体で反射して返ってくる反射波と、を解析して前記生体を検知したか否かを判定し、
前記制御装置は、
前記撮影装置で撮影した画像を解析して前記車両が前記乗降室内で停止した後に動作する動作部の前記画像内の存在領域を検出する存在領域検出部と、
最新の前記画像と過去の複数の前記画像から生成された背景画像との差分が閾値以上となる変動画素を検出する差分検出部と、
前記差分検出部が検出した前記変動画素のうち前記存在領域に含まれるものの個数と前記存在領域全体の画素の個数との割合が閾値以上の場合に前記動作部が動作していると判定する動作判定部と、を有し、
前記制御装置は、前記利用者が前記乗降室内から退出した後に、前記動作判定部により前記動作部が動作していると判定したことに基づいて、前記検知波式検知器による前記生体の検知を有効にすることを前記動作部の動作終了後まで遅らせる、生体検知システム。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記検知波式検知器は、定在波レーダである、請求項1に記載の生体検知システム。
【請求項3】
前記動作部は、前記車両のサイドミラーであり、
前記制御装置は、前記撮影装置で撮影した画像から前記サイドミラーの動作終了を特定し、該サイドミラーの動作終了後に前記検知波式検知器による前記生体の検知を有効にする、請求項1に記載の生体検知システム。
【請求項4】
前記動作部は、前記車両のスライドドアであり、
前記制御装置は、前記撮影装置で撮影した画像から前記スライドドアの動作終了を特定し、該スライドドアの動作終了後に前記検知波式検知器による前記生体の検知を有効にする、請求項1に記載の生体検知システム。
【請求項5】
前記制御装置は、前記動作部に応じて前記検知波式検知器による前記生体の検知を遅らせる所定時間を設定し、前記動作判定部により前記動作部が動作していると判定したことに基づいて前記検知波式検知器による前記生体の検知を前記所定時間だけ遅らせる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の生体検知システム。
【請求項6】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の生体検知システムを備える機械式駐車設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、機械式駐車設備の乗降室内における生体検知の誤検知を防止できる生体検知システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、機械式駐車設備は、車両を入出庫する乗降室内等における同乗者などの置き去りを監視している。例えば、入庫時は、車両を乗降室に入庫させて利用者が乗降室から退出した後、利用者が乗降室内の無人確認を行った後に入出庫扉を閉鎖しているが、同時に機械式駐車設備側でも乗降室内の置き去りを監視している。
【0003】
この種の乗降室内における無人確認に関する先行文献として、機械式駐車設備における車庫内に送信波を出力し、反射物での反射波を受信し、送信波と反射波に基づいて人の有無を判定するようにした物体検知装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、他の先行文献として、乗降室の車両内に送信波を出力し、反射物での反射波を受信し、送信波と反射波に基づいて車両内に人が存在するか否かを判定するようにした物体検知装置がある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-191584号公報
特開2018-53663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記した先行文献1、2では、利用者が乗降室から出た後、送信波と受信波とを合成した定在波に基づいて乗降室内や車内の生体検知を行うことにより、人の置き去りの有無が判定されている。しかし、近年の車両は、利用者が乗降室から退出した後にドアミラーやスライドドアなどが動作する車両がある。このため、利用者が乗降室を出た後に乗降室内の生体検知を行った場合、車両の動作する部分を人の置き去りと誤検知することがある。
【0007】
例えば、図8に示すタイムチャートのように、車両内に置き去りがない状態でも、利用者が乗降室内から退出したことを検出した後、定在波レーダによる生体検知における信号安定待ちの途中でドアミラーが動作した場合、生体検知の判定時間(生体検知は、信号安定待ちの後、所定時間行われる)の間もドアミラーが動作しており、ドアミラーの動きを人の置き去りと判定して判定結果が「ON」となる誤検知を生じる場合がある。このような誤検知を生じた場合、置き去りを注意喚起するメッセージが表示や音声により誤って通知され、生体検知の信頼性が損なわれる。また、その誤検知を解除するために利用者が乗降室内に入って再確認する必要が生じるため、円滑な入庫作業ができない。
【0008】
本出願は、乗降室内における生体検知の誤検知を防止できる生体検知システムおよびその生体検知システムを備えた機械式駐車設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本出願の一態様に係る生体検知システムは、乗降室内から利用者が退出した後に、該乗降室内における生体を検知波式検知器で検知する生体検知システムであって、前記乗降室内において車両およびその周囲を撮影する撮影装置と、制御装置と、を備え、前記検知波式検知器は、前記検知波式検知器から送信する送信波と、前記送信波が前記生体で反射する反射波と、を解析して前記生体を検知したか否かを判定し、前記制御装置は、前記車両が前記乗降室内で停止した後に動作する動作部の前記画像内の存在領域を検出する存在領域検出部と、最新の前記画像と過去の複数の前記画像から生成された背景画像との差分が閾値以上となる変動画素を検出する差分検出部と、前記差分検出部が検出した前記変動画素のうち前記存在領域に含まれるものの個数と前記存在領域全体の画素の個数との割合が閾値以上の場合に前記動作部が動作していると判定する動作判定部と、を有し、前記制御装置は、前記利用者が前記乗降室内から退出した後に、前記動作判定部により前記動作部が動作していると判定したことに基づいて、前記検知波式検知器による前記生体の検知を有効にすることを前記動作部の動作終了後まで遅らせる。
【0010】
この構成により、乗降室内から利用者が退出した後、検知波式検知器による生体検出時に動作部が動作したとしても、その動作部の動作を検出して、検知波式検知器による生体の検知を有効にすることを動作部の動作終了後まで遅らせる。よって、検知波式検知器による生体検知時の誤検知を防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
住宅
3か月前
個人
キャチクランプ
1か月前
個人
地下型マンション
6日前
個人
水害と共にある家
1か月前
個人
壁断熱パネル
1か月前
株式会社タナクロ
テント
9日前
個人
鋼管結合資材
6日前
個人
津波と共にある漁港
1か月前
積水樹脂株式会社
フェンス
2か月前
個人
地滑りと共にある山荘
1か月前
GHL株式会社
建物
3か月前
個人
パーティション
1か月前
個人
循環流水式屋根融雪装置
8日前
三協立山株式会社
構造体
21日前
株式会社オカムラ
ブース
2か月前
三協立山株式会社
構造体
29日前
株式会社オカムラ
ブース
2か月前
大成建設株式会社
合成柱
2か月前
株式会社オカムラ
ブース
2か月前
ミサワホーム株式会社
住宅
2日前
ミサワホーム株式会社
躯体
1か月前
株式会社永徳
建築用下地材
1か月前
株式会社大林組
建物
今日
鹿島建設株式会社
解体方法
1日前
鹿島建設株式会社
補強構造
2か月前
ミサワホーム株式会社
建物
1か月前
岡部株式会社
型枠緊結金具
2日前
個人
ペグ
1か月前
文化シヤッター株式会社
階段
3か月前
株式会社竹中工務店
制振構造
6日前
株式会社竹中工務店
ブレース
2日前
藤本貴昭株式会社
養生ボード
20日前
株式会社竹中工務店
建物構造
1か月前
株式会社竹中工務店
改築工法
13日前
鹿島建設株式会社
外断熱構造
3か月前
株式会社竹中工務店
梁構築方法
8日前
続きを見る
他の特許を見る