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公開番号2025112891
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007414
出願日2024-01-22
発明の名称ダンプカー
出願人新明和工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01G 19/10 20060101AFI20250725BHJP(測定;試験)
要約【課題】荷箱の回動に伴って荷箱をロックおよびロック解除することができるロック機構を備えたダンプカーにおいて、積載重量の正確な測定を補助すること。
【解決手段】ダンプカー1は、車両本体1Aの後部に回動可能に連結された荷箱30と、荷箱30が傾斜しているときの油圧シリンダ25の油圧値に基づいて、荷箱30の積載重量を測定する重量測定装置70と、荷箱30が水平位置にあるときに荷箱30をロックするロック機構50,60と、荷箱30の積載重量を測定するときの荷箱30の傾斜角度が予め定められた下限角度未満の場合に通知を行う通知装置72と、を備える。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
車両本体と、
前記車両本体の後部に回動可能に連結され、水平位置と傾斜位置との間で回動可能な荷箱と、
前記荷箱に接続され、前記荷箱の荷重を受ける受圧装置と、
前記荷箱が傾斜しているときの前記受圧装置が受ける前記荷箱の荷重に基づいて、前記荷箱の積載重量を測定する重量測定装置と、
前記荷箱が前記水平位置にあるときに前記荷箱をロックするロック機構と、
前記荷箱の積載重量を測定するときの前記荷箱の傾斜角度が予め定められた下限角度未満の場合に、通知を行う通知装置と、
を備えたダンプカー。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記ロック機構は、
前記車両本体および前記荷箱の一方に移動可能に支持され、ロック位置とロック解除位置との間で移動可能な第1摺動部材と、
前記第1摺動部材を前記ロック位置または前記ロック解除位置に向けて付勢する付勢部材と、
前記車両本体および前記荷箱の他方に設けられた第2摺動部材と、を有し、
前記荷箱が水平位置から傾斜位置に向けて回動すると、前記第1摺動部材が前記第2摺動部材に対して摺動しながら前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動することにより、前記荷箱のロックを解除し、
前記荷箱が水平位置に向けて回動すると、前記第1摺動部材が前記第2摺動部材に対して摺動しながら前記ロック解除位置から前記ロック位置に移動することにより、前記荷箱をロックするように構成されている、請求項1に記載のダンプカー。
【請求項3】
前記ロック機構は、前記荷箱の傾斜角度が所定角度以上のときに前記第1摺動部材が前記第2摺動部材から離間しているように構成され、
前記下限角度は前記所定角度である、請求項2に記載のダンプカー。
【請求項4】
前記ロック機構は、前記荷箱の傾斜角度が所定角度以上のときに前記第1摺動部材が前記第2摺動部材から離間しているように構成され、
前記通知装置は、更に、前記荷箱の積載重量を測定するときの前記荷箱の傾斜角度が前記所定角度よりも大きな予め定められた上限角度よりも大きい場合に、通知を行うように構成されている、請求項2に記載のダンプカー。
【請求項5】
前記ロック機構は、前記荷箱の傾斜角度が所定角度以上のときに前記第1摺動部材が前記第2摺動部材から離間しているように構成され、
前記重量測定装置は、前記荷箱の積載重量を測定するときに前記荷箱の傾斜角度が前記所定角度未満の場合に、前記受圧装置が受ける前記荷箱の荷重に対して前記荷箱の傾斜角度に応じて予め定められた補正値を加算した荷重に基づいて、前記荷箱の積載重量を測定するように構成されている、請求項2に記載のダンプカー。
【請求項6】
車両本体と、
前記車両本体の後部に回動可能に連結され、水平位置と傾斜位置との間で回動可能な荷箱と、
前記荷箱に接続され、前記荷箱の荷重を受ける受圧装置と、
前記荷箱が傾斜しているときの前記受圧装置が受ける前記荷箱の荷重に基づいて、前記荷箱の積載重量を測定する重量測定装置と、
前記荷箱が前記水平位置にあるときに前記荷箱をロックするロック機構と、を備え、
前記重量測定装置は、前記荷箱の積載重量を測定するときに前記荷箱の傾斜角度が所定角度未満の場合に、前記受圧装置が受ける前記荷箱の荷重に対して前記荷箱の傾斜角度に応じて予め定められた補正値を加算した荷重に基づいて、前記荷箱の積載重量を測定するように構成されている、ダンプカー。
【請求項7】
前記ロック機構は、
前記車両本体および前記荷箱の一方に移動可能に支持され、ロック位置とロック解除位置との間で移動可能な第1摺動部材と、
前記第1摺動部材を前記ロック位置または前記ロック解除位置に向けて付勢する付勢部材と、
前記車両本体および前記荷箱の他方に設けられた第2摺動部材と、を有し、
前記荷箱が水平位置から傾斜位置に向けて回動すると、前記第1摺動部材が前記第2摺動部材に対して摺動しながら前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動することにより、前記荷箱のロックを解除し、
前記荷箱が水平位置に向けて回動すると、前記第1摺動部材が前記第2摺動部材に対して摺動しながら前記ロック解除位置から前記ロック位置に移動することにより、前記荷箱をロックするように構成されている、請求項6に記載のダンプカー。
【請求項8】
前記第1摺動部材および前記第2摺動部材の一方は、水平面および鉛直面に対して傾斜した湾曲面を有し、
前記第1摺動部材および前記第2摺動部材の他方は、前記湾曲面上を転がるローラを有している、請求項2~5および7のいずれか一つに記載のダンプカー。
【請求項9】
前記受圧装置は、前記荷箱を回動させる油圧シリンダからなり、
前記重量測定装置は、前記油圧シリンダの油圧値に基づいて前記荷箱の積載重量を測定するように構成されている、請求項1~7のいずれか一つに記載のダンプカー。
【請求項10】
前記第1摺動部材は、前記車両本体の車体フレームに回転可能に取り付けられたフックであり、
前記第2摺動部材は、前記荷箱から下方に延びるフレームに取り付けられたローラであり、
前記付勢部材は、前記フックをロック位置に向けて付勢するスプリングである、請求項2~5および7のいずれか一つに記載のダンプカー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、荷箱の積載重量を測定可能なダンプカーに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば特許文献1に記載されているように、荷箱を傾斜させ、そのときの荷箱の荷重に基づいて積載重量を測定するダンプカーが知られている。この種のダンプカーは、荷箱の後部を回動可能に支持するヒンジ軸と、荷箱の荷重を受ける受圧装置とを備え、受圧装置が受ける荷重に基づいて積載重量を算出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-96925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
荷箱を傾斜させたときに、荷箱の荷重は受圧装置およびヒンジ軸の両方で支えられる。荷箱の傾斜角度が小さいほど、受圧装置が受ける荷重は相対的に大きくなり、ヒンジ軸が受ける荷重は相対的に小さくなる。そのため、受圧装置が受ける荷重に基づいて積載重量をより正確に測定するためには、測定時の荷箱の傾斜角度は小さい方が好ましい。また、荷箱の傾斜角度が大きくなると、荷箱内において積載物が下方かつ後方に移動してしまう場合がある。その結果、受圧装置が受ける荷重が変化し、正確な積載重量が得られにくくなる場合がある。このことからも、測定時の荷箱の傾斜角度は小さい方が好ましい。
【0005】
ところで、本願発明者は、受圧装置が受ける荷重に基づいて積載重量を測定するダンプカーに対して、荷箱の回動に伴ってON/OFFされるロック機構を設けることを検討した。例えば、荷箱を水平位置から傾斜位置に回動させると、荷箱側の部材と車両本体側の部材との係合が解かれることによって自動的にロックが解除し、荷箱を傾斜位置から水平位置に戻すと、上記両部材が係合することによって自動的にロックされる自動ロック機構を設けることを検討した。ところが、上記ダンプカーにロック機構を設けた場合、以下のような課題があることが分かった。
【0006】
荷箱の傾斜角度が小さいときには、荷箱側の部材と車両本体側の部材とは互いに接触しており、荷箱はそれら部材を通じて外力を受ける。そのため、荷箱の積載重量を測定する際に、受圧装置に対して、荷箱の積載物の重量に加えて、ロック機構からの外力が作用する場合がある。その結果、正確な積載重量が得られにくい場合がある。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、荷箱の荷重に基づいて積載重量を測定可能であり、荷箱の回動に伴って荷箱をロックおよびロック解除することができるロック機構を備えたダンプカーにおいて、積載重量の正確な測定を補助することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るダンプカーは、車両本体と、前記車両本体の後部に回動可能に連結され、水平位置と傾斜位置との間で回動可能な荷箱と、前記荷箱に接続され、前記荷箱の荷重を受ける受圧装置と、前記荷箱が傾斜しているときの前記受圧装置が受ける前記荷箱の荷重に基づいて、前記荷箱の積載重量を測定する重量測定装置と、前記荷箱が前記水平位置にあるときに前記荷箱をロックするロック機構と、前記荷箱の積載重量を測定するときの前記荷箱の傾斜角度が予め定められた下限角度未満の場合に、通知を行う通知装置と、を備える。なお、ここで言う荷箱のロックには、荷箱を車両本体に対して回動しないようにすることと、荷箱の一部が荷箱の他の一部に対して動かないようにすることとの両方が含まれる。
【0009】
上記ダンプカーによれば、荷箱の積載重量を測定するときの荷箱の傾斜角度が比較的小さい場合、受圧装置は荷箱の積載重量による荷重に加えて、ロック機構に起因する荷重を受ける場合がある。ロック機構の影響により、積載重量を正確に測定できない可能性がある。しかし、上記ダンプカーによれば、積載重量を測定するときの荷箱の傾斜角度が下限角度未満の場合には、通知が行われる。そのため、測定者は、荷箱の傾斜角度を大きくすることが促される。上記ダンプカーによれば、積載重量の不正確な測定が抑制されるので、測定者は正確な測定を行いやすい。
【0010】
前記ロック機構は、前記車両本体および前記荷箱の一方に移動可能に支持され、ロック位置とロック解除位置との間で移動可能な第1摺動部材と、前記第1摺動部材を前記ロック位置または前記ロック解除位置に向けて付勢する付勢部材と、前記車両本体および前記荷箱の他方に設けられた第2摺動部材と、を有していてもよい。前記ロック機構は、前記荷箱が水平位置から傾斜位置に向けて回動すると、前記第1摺動部材が前記第2摺動部材に対して摺動しながら前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動することにより、前記荷箱のロックを解除し、前記荷箱が水平位置に向けて回動すると、前記第1摺動部材が第2摺動部材に対して摺動しながら前記ロック解除位置から前記ロック位置に移動することにより、前記荷箱をロックするように構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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