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公開番号2025123430
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2025102431,2024534891
出願日2025-06-18,2022-07-22
発明の名称空港地上支援機材
出願人新明和工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B64F 1/305 20060101AFI20250815BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】航空機の機種情報を入力することなく、航空機の正規の停止位置に対する実際の停止位置の誤差を算出することができる空港地上支援機材を提供する。
【解決手段】本発明の空港地上支援機材の一例は、待機位置から停止した航空機への接近動作が可能であり、航空機に隣接または接触した状態で航空機との間で人及び/又は物品の移動を可能にする支援機材本体と、支援機材本体が待機位置において航空機を撮影し、この撮影画像に基づいて航空機の機種を判別する機種判別装置と、支援機材本体に取り付けられ、支援機材本体が待機位置においてエプロンに停止した航空機のノーズギアを撮影するノーズギア撮影用カメラと、ノーズギア撮影用カメラの撮影画像に基づいてノーズギアの停止位置を検出し、機種判別装置で判別した機種に応じて予め定められた正規の停止位置に対するノーズギアの停止位置の誤差を算出する停止誤差算出部とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
待機位置からエプロンに停止した航空機への接近動作が可能であり、前記航空機に隣接または接触した状態で前記航空機との間で人及び/又は物品の移動を可能にする支援機材本体と、
前記支援機材本体が前記待機位置において前記航空機を撮影し、この撮影画像に基づいて前記航空機の機種を判別する機種判別装置と、
前記支援機材本体に取り付けられ、前記支援機材本体が前記待機位置においてエプロンに停止した前記航空機のノーズギアを撮影するノーズギア撮影用カメラと、
前記ノーズギア撮影用カメラの撮影画像に基づいて前記ノーズギアの停止位置を検出し、前記機種判別装置で判別した機種に応じて予め定められた正規の停止位置に対する前記ノーズギアの停止位置の誤差を算出する停止誤差算出部と
を備えた空港地上支援機材。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記機種判別装置は、
前記航空機に塗装されている塗装模様であって、前記航空機を使用する航空会社に特徴的な塗装模様を撮影する第1カメラと、
前記航空機の前記ノーズギアのカバーを撮影する第2カメラと、
前記第1カメラで撮影された前記塗装模様から特定される前記航空会社と、前記第2カメラで撮影された前記ノーズギアのカバーに記載されている機体記号の略号とに基づいて、前記航空機の機種を判別する判別処理部とを有する、
請求項1に記載の空港地上支援機材。
【請求項3】
前記停止誤差算出部で算出した誤差が許容範囲外の場合に、前記支援機材本体の前記航空機への接近動作を禁止する本体制御部をさらに備えた、
請求項1または2に記載の空港地上支援機材。
【請求項4】
前記停止誤差算出部で算出した誤差が許容範囲外の場合に、前記航空機の停止位置異常に関する情報を外部に報知する報知部をさらに備えた、
請求項1~3のいずれかに記載の空港地上支援機材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、旅客搭乗橋、パッセンジャーステップカー等の空港地上支援機材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
空港においては、旅客搭乗橋、パッセンジャーステップカー等の種々の空港地上支援機材が用いられている。なお、本明細書及び請求の範囲において、空港地上支援機材とは、旅客搭乗橋を含む概念である。旅客搭乗橋では、ターミナルビルに接続されたロタンダに歩行通路となるトンネル部が接続され、トンネル部の先端に航空機に装着されるキャブが接続されている。
【0003】
旅客搭乗橋では、キャブを所定の待機位置から移動させて航空機に装着する。例えば、特許文献1には、待機位置にあるキャブを移動させ、キャブを航空機の乗降部に対向する姿勢で所定の目標位置に停止させることが記載されている。また、特許文献1では、キャブが航空機の乗降部に1回目に装着された時の、キャブの実際の装着位置、及び、航空機の実際の停止位置と当該航空機の所定の停止位置とのずれ量、に基づいて目標位置が設定され、キャブを航空機の乗降部に2回目以降に装着するときには、設定した目標位置に基づいて、キャブを移動させることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-104193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、航空機の正規の停止位置に対する実際の停止位置の誤差(ずれ量)が大きい場合には、旅客搭乗橋を航空機へ装着する前に、航空機を牽引するトーイングトラクタ等を用いて航空機が正規の停止位置となるように航空機の位置を調整し、その後で、旅客搭乗橋を航空機へ装着することが高度な安全性の観点から推奨されている。
【0006】
航空機の正規の停止位置は、航空機のノーズギアの停止位置として定められており、通常、航空機の機種に応じて定められている。よって、機種が異なれば正規の停止位置が異なる場合がある。航空機の機種情報は、オペレータが操作装置を操作して制御装置へ入力したり、VDGS(Visual Docking Guidance System)またはFIDS(Flight Information Display System)等の外部装置から航空機の機種情報を受信し、制御装置へ入力することができる。
【0007】
しかしながら、オペレータによる機種情報の入力ミスが発生する可能性がある。また、空港によっては、VDGSを扱っていない空港もあれば、旅客搭乗橋とFIDS等との間の通信設備を設けていない空港が多数存在する。
【0008】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、航空機の機種情報を入力することなく、航空機の正規の停止位置に対する実際の停止位置の誤差を算出することができる空港地上支援機材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の第1態様に係る空港地上支援機材は、待機位置からエプロンに停止した航空機への接近動作が可能であり、前記航空機に隣接または接触した状態で前記航空機との間で人及び/又は物品の移動を可能にする支援機材本体と、前記支援機材本体が前記待機位置において前記航空機を撮影し、この撮影画像に基づいて前記航空機の機種を判別する機種判別装置と、前記支援機材本体に取り付けられ、前記支援機材本体が前記待機位置においてエプロンに停止した前記航空機のノーズギアを撮影するノーズギア撮影用カメラと、前記ノーズギア撮影用カメラの撮影画像に基づいて前記ノーズギアの停止位置を検出し、前記機種判別装置で判別した機種に応じて予め定められた正規の停止位置に対する前記ノーズギアの停止位置の誤差を算出する停止誤差算出部とを備えている。
【0010】
この構成によれば、航空機を撮影し、この撮影画像に基づいて航空機の機種を判別する機種判別装置を備え、航空機のノーズギアを撮影するノーズギア撮影用カメラの撮影画像に基づいてノーズギアの停止位置を検出し、機種判別装置で判別した機種に応じて予め定められた正規の停止位置に対するノーズギアの停止位置の誤差を算出するようにしたことにより、航空機の機種情報を入力することなく、航空機の正規の停止位置に対する実際の停止位置の誤差を算出することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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