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公開番号
2025101401
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023218226
出願日
2023-12-25
発明の名称
容器搬送装置
出願人
澁谷工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B65G
47/86 20060101AFI20250630BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】 中間グリッパGBによる退避動作と搬送ピッチの調整とを一つの中間回転ホイールにおいて可能とする。
【解決手段】 第6回転ホイールH6(下流回転ホイール)の搬送ピッチを、第4回転ホイールH4(上流回転ホイール)の搬送ピッチよりも狭く設定する。
第5回転ホイールH5(中間回転ホイール)に、第6回転ホイールH6との下流側受渡し位置P2で中間グリッパGBを揺動させて搬送ピッチを第6回転ホイールH6の搬送ピッチに一致させる揺動手段と、中間グリッパGBの開度を、第4回転ホイールH4の保持するペットボトル1に干渉しないようにする退避状態に切り換える切替手段とを設ける。
上記第4回転ホイールH4が停止した際、切替手段は上流側受渡し位置P1では上記中間グリッパGBを通常状態から退避状態に切り替え、下流側受渡し位置P2では退避状態から通常状態に切り替える。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
容器を把持する上流グリッパを備えた上流回転ホイールと、容器を把持する下流グリッパを備えた下流回転ホイールと、上流回転ホイールと下流回転ホイールとの間に設けられるとともに、容器を把持する中間グリッパを備えた中間回転ホイールと、上記中間グリッパを構成する把持部材を開閉させる開閉手段とを備えた容器搬送装置において、
上記下流回転ホイールにおける容器の搬送ピッチを、上記上流回転ホイールにおける容器の搬送ピッチよりも狭く設定し、
上記中間回転ホイールに、上記中間グリッパを揺動させる揺動手段を設けて、上記下流回転ホイールとの下流側受渡し位置において、隣接する中間グリッパが接近するように揺動させて、容器の搬送ピッチを上記下流グリッパの搬送ピッチに一致させ、
さらに、上記中間グリッパの把持部材の開度を、容器の受渡しを行うための通常状態、または上記通常状態の開度よりも大きく開いた退避状態とに切り換える切替手段を設けて、
上記上流回転ホイールが停止し、上記中間回転ホイールの回転を継続させる場合、上記切替手段は、上記中間グリッパが上記上流回転ホイールとの上流側受渡し位置へ到達するまでに、上記中間グリッパを通常状態から退避状態に切り替え、かつ上記中間グリッパが上記上流側受渡し位置から上記下流側受渡し位置へ到達するまでに、上記中間グリッパを退避状態から通常状態に切り替えることを特徴とする容器搬送装置。
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【請求項2】
上記中間グリッパが上記下流回転ホイールとの下流側受渡し位置を通過する際に、上記中間グリッパが通常状態に維持されるようにする衝突防止手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の容器搬送装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は容器搬送装置に関し、詳しくは上流回転ホイールから下流回転ホイールへと容器を受渡す中間回転ホイールを備えた容器搬送装置に関する。
続きを表示(約 4,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば容器としてのペットボトルの成形から飲料の充填までを行う飲料製造ラインとして、ペットボトルを成形するブロー成形部や、ペットボトルに飲料等を充填する充填部を備えたものが知られ、これらブロー成形部および充填部では複数の回転ホイールを備えた容器搬送装置によって容器の搬送を行っている(特許文献1、2)。
これらの特許文献に記載された容器搬送装置は、容器を把持する上流グリッパを備えた上流回転ホイールと、容器を把持する下流グリッパを備えた下流回転ホイールと、上流回転ホイールと下流回転ホイールとの間に設けられるとともに、容器を把持する中間グリッパを備えた中間回転ホイールと、上記中間グリッパを構成する把持部材を開閉させる開閉手段とを備えている。
このうち特許文献1の容器搬送装置では、ブロー成形部を構成する上流回転ホイールが異常停止した場合も、上記中間回転ホイールおよび下流回転ホイールの回転を継続させて、充填部を構成する各装置を停止させないようにしている。
そのため特許文献1では、停止した上流回転ホイールの上流グリッパに保持された容器に、回転を継続する中間回転ホイールの中間グリッパが干渉しないよう、中間グリッパの把持部材を通常状態よりも大きい退避状態まで開く切替手段を設けて、把持部材が上流グリッパの容器に干渉しないようにしている。
一方、特許文献2の容器搬送装置では、上記下流回転ホイールによる容器の搬送ピッチが、上記上流回転ホイールによる容器の搬送ピッチよりも狭く設定されているため、中間回転ホイールにおいて搬送ピッチの調整を行うようになっている。
そのため特許文献2では、中間回転ホイールに上記中間グリッパを揺動させる揺動手段を設けて、中間回転ホイールと下流回転ホイールとの容器の下流側受渡し位置で隣接する中間グリッパの間隔が狭くなるように揺動させて、搬送ピッチの調整を行うようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5211517号公報
特許第6861101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載された上流回転ホイールが停止した場合に中間グリッパを退避させる中間回転ホイールと、上記特許文献2に記載された搬送ピッチの調整を行う中間回転ホイールとを、それぞれ飲料製造ラインに設ける場合には、設置スペースが大きくなってしまうという問題があった。
このような問題に鑑み、本発明は中間グリッパの退避動作と搬送ピッチの調整とを一つの中間回転ホイールにおいて可能とする容器搬送装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、請求項1の発明にかかる容器搬送装置は、容器を把持する上流グリッパを備えた上流回転ホイールと、容器を把持する下流グリッパを備えた下流回転ホイールと、上流回転ホイールと下流回転ホイールとの間に設けられるとともに、容器を把持する中間グリッパを備えた中間回転ホイールと、上記中間グリッパを構成する把持部材を開閉させる開閉手段とを備えた容器搬送装置において、
上記下流回転ホイールにおける容器の搬送ピッチを、上記上流回転ホイールにおける容器の搬送ピッチよりも狭く設定し、
上記中間回転ホイールに、上記中間グリッパを揺動させる揺動手段を設けて、上記下流回転ホイールとの下流側受渡し位置において、隣接する中間グリッパが接近するように揺動させて、容器の搬送ピッチを上記下流グリッパの搬送ピッチに一致させ、
さらに、上記中間グリッパの把持部材の開度を、容器の受渡しを行うための通常状態、または上記通常状態の開度よりも大きく開いた退避状態とに切り換える切替手段を設けて、
上記上流回転ホイールが停止し、上記中間回転ホイールの回転を継続させる場合、上記切替手段は、上記中間グリッパが上記上流回転ホイールとの上流側受渡し位置へ到達するまでに、上記中間グリッパを通常状態から退避状態に切り替え、かつ上記中間グリッパが上記上流側受渡し位置から上記下流側受渡し位置へ到達するまでに、上記中間グリッパを退避状態から通常状態に切り替えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
上記発明によれば、ひとつの中間回転ホイールに揺動手段および切替手段を設けたことにより、上流回転ホイールと下流回転ホイールとの間で搬送ピッチの調整を行うことができ、かつ上流回転ホイールが異常停止した場合には、上流グリッパが保持する容器に中間グリッパが衝突しないようにできる。
しかしながら上記構成とした場合、上流回転ホイールが異常停止した場合に、中間回転ホイールの中間グリッパが退避状態を維持すると、上記下流回転ホイールとの下流側受渡し位置で中間グリッパ同士が接近し、把持部材同士が衝突してしまう恐れがあった。
そこで本発明では、中間グリッパが下流回転ホイールとの下流側受渡し位置に到達するまでに、中間グリッパを退避状態から通常状態に切り換えて、把持部材同士の衝突を防止するようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態にかかる飲料製造ラインの平面図。
上流側ホイールから下流側ホイールを示す平面図。
殺菌手段の断面図。
中間グリッパの切替手段を説明する図。
中間グリッパの切替手段を説明する図。
中間グリッパの開閉状態を説明する図。
切替手段および衝突防止手段の動作を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下図示実施形態について説明すると、図1は容器としてのペットボトル1の成形から飲料の充填までを行う飲料製造ライン2を示し、パリソンをペットボトル1にブロー成形するブロー成形部3と、ブロー成形されたペットボトル1に洗浄や飲料の充填などの処理を行う充填部4とを備え、コンピュータなどからなる制御手段5によって制御されるようになっている。
上記パリソンやペットボトル1は、第1~第11回転ホイールH1~H11によって構成された本発明にかかる容器搬送装置6によって搬送され、隣接する回転ホイールHが隣接した受渡し位置で、各回転ホイールHの外周に設けたグリッパがペットボトル1の受渡しを行うことにより、図1の太線で示す搬送経路で搬送されるようになっている。
【0009】
容器搬送装置6のうち、上記ブロー成形部3には上記第1~第4回転ホイールH1~H4が含まれており、第1回転ホイールH1はパリソンを供給する供給手段を、第2回転ホイールH2はパリソンをペットボトル1へとブロー成形するブロー成形手段を、第3回転ホイールH3は排出手段を、第4回転ホイールH4は充填部4へとペットボトル1を受け渡すための受け渡し手段をそれぞれ構成している。
また容器搬送装置6のうち、上記充填部4には第5~第11回転ホイールH5~H11および排出コンベヤ6aが含まれており、第5回転ホイールH5は上記ペットボトル1を殺菌する殺菌手段を、第6回転ホイールH6は上記ペットボトル1を洗浄する洗浄手段を、第7回転ホイールH7は供給手段を、第8回転ホイールH8は上記ペットボトル1に液体を充填する充填手段を、第9回転ホイールH9は排出手段を、第10回転ホイールH10は上記ペットボトル1にキャップを装着するキャッピング手段を、第11回転ホイールH11は排出コンベヤ6aにペットボトル1を排出する排出手段をそれぞれ構成している。
そして本実施形態において、上記ブロー成形部3と充填部4とは上記制御手段5によって別々に制御可能となっており、上記ブロー成形部3を構成する第1~第4回転ホイールH1~H4と、充填部4を構成する第5~第11回転ホイールH5~H11とは、異なる駆動源によって駆動されるようになっている。
このため、制御手段5が上流側のブロー成形部3が異常停止した場合であっても、下流側の充填部4を継続して作動させることが可能となっており、充填部4によって保持されているペットボトル1については、飲料の充填やキャッピングといった一連の処理を完了させることが可能となっている。
なお、上記ブロー成形部3を構成するブロー成形手段や充填部4を構成する洗浄手段や充填手段、キャッピング手段は従来公知であるため、詳細な説明は省略するものとする。
【0010】
本実施形態の容器搬送装置6は、上記充填部4におけるペットボトル1の搬送ピッチを、上記ブロー成形部3におけるペットボトル1の搬送ピッチよりも狭く設定している。具体的には、充填部4の搬送ピッチは30πであるのに対し、ブロー成形部3の搬送ピッチは48πに設定されている。
図2はブロー成形部3と充填部4との境界に位置する、第4~第6回転ホイールH4~H6の拡大図を示しており、ブロー成形部3の下流端に位置する第4回転ホイールH4は本発明にかかる上流回転ホイールを、充填部4の上流端に位置する第5回転ホイールH5は本発明にかかる中間回転ホイールを、第6回転ホイールH6は本発明にかかる下流回転ホイールをそれぞれ構成している。
上記第5回転ホイールH5は、上記ペットボトル1を殺菌する上記殺菌手段を構成するとともに、第4回転ホイールH4から搬送ピッチ48πで供給されたペットボトル1を、第6回転ホイールH6に対して搬送ピッチ30πで受け渡すようになっており、搬送ピッチの調整も可能な構成を有したものとなっている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
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