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公開番号
2025100426
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2024216477
出願日
2024-12-11
発明の名称
排水集合管
出願人
株式会社クボタケミックス
代理人
安田岡本弁理士法人
主分類
E03C
1/12 20060101AFI20250626BHJP(上水;下水)
要約
【課題】旋回羽根の下方に内面が存在しないために排水能力の低下に繋がる影響が小さい排水集合管を提供する。
【解決手段】排水集合管1000は、標準上部管1100と標準下部管1500とを含み、標準上部管1100は上立管を接続する上立管接続部1110と横枝管を接続する少なくとも1つの横枝管接続部1120とを含み、標準下部管1500は縮径部DRおよび縮径部DRにその一部を高さ方向で重なるように設けられた旋回羽根1600を備える。旋回羽根1600の外縁は直線ではなく内周側に凸な形状を備えるにもかかわらず、旋回羽根1600が位置する標準下部管1500の外周面に凹みを備えず、管軸に垂直な断面における旋回羽根1600の厚みは、下方(旋回羽根1600の下方部分1620)が上方(旋回羽根1600の上方部分1610)に比べて厚い。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
建築物の床スラブの貫通孔に配置される樹脂製の排水集合管であって、
前記排水集合管は、前記床スラブの上方に突出する上部管と、前記上部管の下方に接続される下部管とを含み、
前記下部管は、縮径部を備えるとともに前記縮径部に旋回羽根を備え、
前記下部管の管軸に沿って上方から前記旋回羽根を見た場合に、前記旋回羽根の外縁は内周側に凸な形状を備え、
前記旋回羽根が位置する前記下部管の外周面に凹みを備えないことを特徴とする、排水集合管。
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【請求項2】
前記下部管の管軸に沿って上方から前記旋回羽根を見た場合に、前記下部管の内面において、前記旋回羽根に隠れる部分と隠れない部分との間に段差が存在しないことを特徴とする、請求項1に記載の排水集合管。
【請求項3】
前記管軸に垂直な断面における前記旋回羽根の厚みは、下方が上方に比べて厚いことを特徴とする、請求項1に記載の排水集合管。
【請求項4】
前記厚みは、前記管軸に沿った上下方向長さの少なくとも下方1/3が上方2/3に比べて厚いことを特徴とする、請求項3に記載の排水集合管。
【請求項5】
前記厚みは、排水が当たる表面とは逆面の裏面に肉盛りされて厚いことを特徴とする、請求項3に記載の排水集合管。
【請求項6】
前記下部管は前記上部管を内嵌する上部受口を含み、
前記管軸に沿った上下方向の前記旋回羽根の位置は、前記上部受口の直下から前記縮径部の終端までであることを特徴とする、請求項1~請求項5のいずれかに記載の排水集合管。
【請求項7】
前記旋回羽根の最大幅は、前記下部管の内壁根元から18mm以上68mm以下であることを特徴とする、請求項1~請求項5のいずれかに記載の排水集合管。
【請求項8】
前記旋回羽根の正面視において、前記旋回羽根の最大幅の位置から下方に向けての角度が0deg以上15deg以下であることを特徴とする、請求項1~請求項5のいずれかに記載の排水集合管。
【請求項9】
前記旋回羽根において排水が当たる面の形状は、前記旋回羽根の最大幅の位置から上方においては平面形状であって、前記旋回羽根の最大幅の位置から下方においては曲面形状であることを特徴とする、請求項1~請求項5のいずれかに記載の排水集合管。
【請求項10】
前記下部管は、直管部と縮径部とを含み、
前記直管部の上端に前記上部管を内嵌する上部受口が形成されて、前記上部受口における上端から前記直管部における下端までの外周面に段差がなく、かつ、前記上部受口に内嵌された前記上部管の下端を係止する段部を前記上部受口の内周面に備えていることを特徴とする、請求項1~請求項5のいずれかに記載の排水集合管。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の床スラブの貫通孔に配置される樹脂製の排水集合管であって、床スラブの上方に突出する上部管と、上部管の下方に接続される下部管とを含み、下部管は、縮径部を備えるとともに縮径部に旋回羽根を備えた排水集合管において、特に、旋回羽根の下方に内面が存在しないために排水能力の低下に繋がる影響が小さく、かつ、下部管の外周面に凹みが存在しない(ためにたとえば外層部材(外層カバー)を取り付けやすい)排水集合管に関する。また、下部管の下方から排水集合管をメンテナンスする際に旋回羽根が破損することを低減することのできる排水集合管に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
集合住宅やオフィスビルなどには、給水設備および排水設備が設けられる。このうちの排水設備は、建物の各階層を上下に貫く縦管(立て管、上立て管、下立て管)と、各階層内に設置される横管(横枝管、枝管)と、これらを接続する排水配管継手(排水集合管、排水管継手、排水集合継手とも称される)とを備えた排水配管構造が代表的なものとして広く知られている。
【0003】
そして、このような排水配管継手は、建築物に施工された際に、建築物の床スラブを貫通して設けられ、床スラブの上方に突出するとともに上階から排水を流入させる上立管を接続する上立管接続部および床スラブの上方において横枝管を接続する少なくとも1つの横枝管接続部を備えた上部管と、その上部管の下方に接続されて下階へ排水を流入させる下立管を接続する下立管接続部を備えた下部管とを備える。このような排水配管継手においては、排水性能の向上のために排水配管継手内の排水の流れを変化させる部分(たとえば旋回羽根、整流羽根、羽根部材、偏流板等の内周面への突起物)を備えるものが多い。一例ではあるが、(最下階用を除き)旋回羽根は下部管が備える縮径部(傾斜管部)に設けられることが多い。また、このような排水配管継手として、ひとつまたは複数の樹脂製の射出成形品で形成されたものが広く知られている。
【0004】
特許第7136980号公報(特許文献1)は、鋳造により鋳鉄で形成されていた排水配管継手であって傾斜管部に旋回羽根を備えた排水配管継手を、射出成形により樹脂等で形成する際の以下に示す問題点を解決する集合継手を開示する。この問題点とは、傾斜管部内における旋回羽根の下方の空間をコアを用いて形成しようとすると、このコアが旋回羽根に係止するためにこのコアを上方に移動させることができず、一方、傾斜管部は下方に向かうに従い縮径しているためにこのコアを下方に移動させることもできず、傾斜管部に旋回羽根を備えた集合継手を射出成形により形成した後で集合継手からコアを取り外すことが困難という点である。
【0005】
この特許文献1に開示された集合継手は、外周面に横管接続部を備えた上部接続管と、管状に形成され、軸線が上下方向に沿うように配置された下部接続管と、を備え、前記下部接続管は、前記上部接続管の下端、または前記上部接続管の下端に接続された中間管の下端が挿入される受口と、射出成形により前記下部接続管の内面と一体に設けられた旋回羽根と、上方から下方に向かうに従い漸次縮径する傾斜管部と、を有し、前記受口は、前記軸線と同軸の円筒状に形成され、前記旋回羽根は、上方から下方に向かうに従い漸次、周方向の第1側に向けて延び、前記第1側を向く上面と、周方向の第2側を向く下面と、前記下部接続管の内面から前記下部接続管の内部へ突出する上端および下端と、前記旋回羽根の上端および前記下端とを接続し、前記軸線と対向する側部と、を有し、前記旋回羽根は、前記上端が前記受口よりも下方に設けられ、かつ、少なくとも一部が、前記傾斜管部の内周面に設けられ、前記傾斜管部の内周面は、上方から下方に向かうに従い漸次、前
記軸線に接近するように傾斜した第1内面と、前記旋回羽根の下面の下方の部分に配置された第2内面と、前記第2内面における前記第2側の端から径方向外側に延び、前記第2側を向く第3内面を有し、前記傾斜管部の外周面のうち、前記第2内面に対応する部分の外周面は凹んでおり、前記第3内面は、前記軸線と平行、または下方に向かうに従い前記第2側に向かうように傾いていることを特徴とする。
【0006】
この集合継手によると、傾斜管部の第1内面は、下方から上方に向かうに従い漸次、軸線から離間するように傾斜している。このため、第1内面を、例えば金型の第1コアを用いて形成し、集合継手を射出成形により形成した後で集合継手に対して第1コアを上方に移動させて集合継手から第1コアを取り外すことができる。また、傾斜管部の第2内面は、旋回羽根の下方に配置され、下方に向かうに従い漸次、軸線から離間するように傾斜している。このため、第2内面を、たとえば金型の第2コアを用いて形成し、集合継手を射出成形により形成した後で集合継手に対して第2コアを下方に移動させて集合継手から第2コアを取り外すことができる。このように、傾斜管部の内周面の一部であって旋回羽根の下方に配置された第2内面を、第2コアを用いて形成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第7136980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示された集合継手においては、下部接続管の旋回羽根の下方に第2内面と第2内面の端から径方向に延びる第3内面とが存在するために空気の通り道を十分に確保できず管内圧力が上昇して排水能力が低下する可能性がある。より具体的には、傾斜管部に沿って下方へ空気が流れようとするが、第3内面が存在することにより壁ができてしまい、旋回羽根の下方に向かう空気の通り道が狭められてしまい空気の通り道を十分に確保できない。なお、この特許文献1に開示された集合継手は、傾斜管部において第2内面に対応する部分の内周面および外周面が軸線Oに向かって凹んでいて、傾斜管部の第2内面に対応する部分ではいわゆる肉盗みがされており、傾斜管部の外周面には軸線に向けて凹む凹みが形成されている。
【0009】
本発明は、上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、建築物の床スラブの貫通孔に配置される樹脂製の排水集合管であって、床スラブの上方に突出する上部管と、上部管の下方に接続される下部管とを含み、下部管は、縮径部を備えるとともに縮径部に旋回羽根を備えた排水集合管において、旋回羽根の下方に内面が存在しないために排水能力の低下に繋がる影響が小さく、かつ、下部管の外周面に凹みが存在しない(ためにたとえば外層部材(外層カバー)を取り付けやすい)排水集合管を提供することである。また、下部管の下方から排水集合管をメンテナンスする際に旋回羽根が破損することを低減することのできる排水集合管を提供することである。また、本発明の目的は、旋回羽根が設置されている部分(旋回羽根の根元部分)の強度を上げて振動および/または騒音を抑制することのできる排水集合管を提供することである。また、本発明の目的は、下部管の外周面に貼り付けて設けていた制振性能および/または遮音性能を備えた外層部材(の一部)を省略(または薄く)することのできる排水集合管を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る排水集合管は以下の技術的手段を講じている。
(【0011】以降は省略されています)
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