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公開番号2025099704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216585
出願日2023-12-22
発明の名称リナロール含有飲食品用風味改善剤
出願人小川香料株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 27/20 20160101AFI20250626BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】リナロールを含有する飲食品の望ましくない風味を改善できる風味改善剤を提供することである。
【解決手段】スピラントールを必須の成分とし、さらに、ビサボレン、トランス-2-トランス-4-ノナジエン-1-アール、シトラール ジエチル アセタール、トランス-2-ヘキセナール及び1,4-シネオールからなる群より選択される1種以上の香料成分も含むことを特徴とするリナロール含有飲食品用風味改善剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
スピラントールを有効成分とするリナロール含有飲食品用風味改善剤。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
リナロール含有飲食品へのスピラントールの添加量(a)が、リナロール含有飲食品中のリナロール含有量(b)に対して質量比(a/b)で0.0001~2000である、請求項1に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤。
【請求項3】
さらにビサボレン、トランス-2-トランス-4-ノナジエン-1-アール、シトラール ジエチル アセタール、トランス-2-ヘキセナール及び1,4-シネオールからなる群より選択される1種以上の香料成分を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤。
【請求項4】
スピラントールの含有量(a)に対して、以下の(ア)~(オ)の条件の少なくとも1つを満たす、請求項3に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤。
(ア)ビサボレンの含有量(i)がスピラントールの含有量(a)に対して、質量比(i/a)が0.0005~100000である;
(イ)トランス-2-トランス-4-ノナジエン-1-アールの含有量(ii)がスピラントールの含有量(a)に対して、質量比(ii/a)が0.000005~1000である;
(ウ)シトラール ジエチル アセタールの含有量(iii)がスピラントールの含有量(a)に対して、質量比(iii/a)が0.0005~100000である;
(エ)トランス-2-ヘキセナールの含有量(iv)がスピラントールの含有量(a)に対して、質量比(iv/a)が0.0005~100000である;
(オ)1,4-シネオールの含有量(v)がスピラントールの含有量(a)に対して、質量比(v/a)が0.0005~100000である。
【請求項5】
請求項1に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤を含有することを特徴とする、リナロール含有飲食品用香料組成物。
【請求項6】
請求項3に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤を含有することを特徴とする、リナロール含有飲食品用香料組成物。
【請求項7】
請求項1に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤を含有することを特徴とする、リナロール含有飲食品。
【請求項8】
請求項3に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤を含有することを特徴とする、リナロール含有飲食品。
【請求項9】
リナロール含有飲食品中のリナロール含有量(b)に対して、スピラントール(a)を、リナロールとの質量比(a/b)が0.0001~2000となるように添加することを特徴とする、リナロール含有飲食品の製造方法。
【請求項10】
さらにビサボレン、トランス-2-トランス-4-ノナジエン-1-アール、シトラール ジエチル アセタール、トランス-2-ヘキセナール及び1,4-シネオールからなる群より選択される1種以上の香料成分を添加することを特徴とする、請求項9に記載のリナロール含有飲食品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スピラントールを有効成分とする、リナロール含有飲食品の風味改善剤、さらにビサボレン、トランス-2-トランス-4-ノナジエン-1-アール、シトラール ジエチル アセタール、トランス-2-ヘキセナール及び1,4-シネオールからなる群より選択される1種以上の香料成分も含有するリナロール含有飲食品の風味改善剤、風味改善用の香料組成物、リナロール含有飲食品の製造方法、リナロール含有飲食品の風味改善方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
リナロールはローズウッド、ラベンダー、コリアンダー、オレンジなど様々な植物に含有される成分であり、飲食品にも使用される食品素材や食品香料を由来として多岐にわたり含有されており、その香気特徴であるフルーツ様、シトラス様やフローラル様の風味を付与している。また、以前よりも香料を使用する飲食品は増加傾向にあるため、リナロールを含有する飲食品も増加傾向にある。
しかしながら、リナロールの飲食品への添加は、その香気特徴を付与するだけではなく、飲食品に対して望ましくない風味、効果を付与することがある。これまでにも、リナロール含有飲食品へのリナロールの望ましくない風味、効果に対する改善が提案されている。
【0003】
例えば、酸味料とリナロールを含有するフレーバードウォーターのような無色透明な酸味料含有飲料において、飲料の後口のキレが低下するという問題があり、これに対して、ベンズアルデヒド、サリチル酸メチル及びβ―ダマセノンを加えると後口のキレが向上すること(特許文献1)、リナロールを含有するpHが4.0~7.0の無色透明飲料にリナロールを添加すると、飲用時に舌にざらつきを感じるという問題があり、これに対して、ゲラニオール、サリチル酸メチル、β―ダマセノン、ベンズアルデヒド、デカン酸、ラウリン酸、ブチル酸、オクタン酸及びパルミチン酸を加えると飲食時に感じられる舌のざらつきが軽減すること(特許文献2)などが報告されている。
【0004】
しかしながら、飲食品へのリナロールの添加による飲食品への望ましくない風味、効果の付与は、先行技術文献に記載のものだけに留まるものではなく、また先行技術文献に記載の化合物だけでは、望ましくない風味、効果への改善には十分ではないという問題があった。
一方、スピラントールは、キク科オランダセンニチ(Spilanthes acmella)、キバナオランダセンニチ(Spilanthes acmella var. oleracea)等に含まれる刺激成分であって、炭酸飲料の炭酸感を増強することが知られている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/016111号明細書
国際公開第2019/050041号明細書
特開2006-166870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実際、本発明の発明者は、飲食品へのリナロールの添加による望ましくない風味、効果の付与として、炭酸飲料へのリナロールの添加により、炭酸感が弱く感じられることを新たに見出した。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、リナロールを含有する飲食品の望ましくない風味を改善できる風味改善剤、風味改善用の香料組成物、及び風味改善方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、リナロールを含有する飲食品にスピラントールを添加することで、そして、さらにビサボレン、トランス-2-トランス-4-ノナジエン-1-アール、シトラール ジエチル アセタール、トランス-2-ヘキセナール及び1,4-シネオールからなる群より選択される1種以上の香料成分も添加することで、飲食品へのリナロールの添加による望ましくない風味、効果である、炭酸感の低減及び後口のキレの減少を改善できることを見出し、本発明の完成に至った。
【0009】
すなわち本発明は、以下に示すとおりである。
〔1〕スピラントールを有効成分とするリナロール含有飲食品用風味改善剤。
〔2〕リナロール含有飲食品へのスピラントールの添加量(a)が、リナロール含有飲食品中のリナロール含有量(b)に対して質量比(a/b)で0.0001~2000である、〔1〕に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤。
〔3〕さらにビサボレン、トランス-2-トランス-4-ノナジエン-1-アール、シトラール ジエチル アセタール、トランス-2-ヘキセナール及び1,4-シネオールからなる群より選択される1種以上の香料成分を含有することを特徴とする、〔1〕又は〔2〕に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤。
〔4〕スピラントールの含有量(a)に対して、以下の(ア)~(オ)の条件の少なくとも1つを満たす、〔3〕に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤。
(ア)ビサボレンの含有量(i)がスピラントールの含有量(a)に対して、質量比(i/a)が0.0005~100000である;
(イ)トランス-2-トランス-4-ノナジエン-1-アールの含有量(ii)がスピラントールの含有量(a)に対して、質量比(ii/a)が0.000005~1000である;
(ウ)シトラール ジエチル アセタールの含有量(iii)がスピラントールの含有量(a)に対して、質量比(iii/a)が0.0005~100000である;
(エ)トランス-2-ヘキセナールの含有量(iv)がスピラントールの含有量(a)に対して、質量比(iv/a)が0.0005~100000である;
(オ)1,4-シネオールの含有量(v)がスピラントールの含有量(a)に対して、質量比(v/a)が0.0005~100000である。
〔5〕〔1〕に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤を含有することを特徴とする、リナロール含有飲食品用香料組成物
〔6〕〔3〕に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤を含有することを特徴とする、リナロール含有飲食品用香料組成物。
【0010】
〔7〕〔1〕に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤を含有することを特徴とする、リナロール含有飲食品。
〔8〕〔3〕に記載のリナロール含有飲食品用風味改善剤を含有することを特徴とする、リナロール含有飲食品。
〔9〕リナロール含有飲食品中のリナロール含有量(b)に対して、スピラントール(a)を、リナロールとの質量比(a/b)が0.0001~2000となるように添加することを特徴とする、リナロール含有飲食品の製造方法。
〔10〕さらにビサボレン、トランス-2-トランス-4-ノナジエン-1-アール、シトラール ジエチル アセタール、トランス-2-ヘキセナール及び1,4-シネオールからなる群より選択される1種以上の香料成分を添加することを特徴とする、〔9〕に記
載のリナロール含有飲食品の製造方法。
〔11〕ビサボレン、シトラール ジエチル アセタール、トランス-2-ヘキセナール及び1,4-シネオールからなる群より選択される1種以上の香料成分の添加量が1ppb~90000ppb、又はトランス-2-トランス-4-ノナジエン-1-アールの添加量が0.01ppb~900ppbであることを特徴とする、〔10〕に記載のリナロール含有飲食品の製造方法。
〔12〕リナロール含有飲食品中のリナロール含有量(b)に対して、スピラントール(a)を、リナロールとの質量比(a/b)が0.0001~2000となるように添加することを特徴とする、リナロール含有飲食品の風味改善方法。
〔13〕さらにビサボレン、トランス-2-トランス-4-ノナジエン-1-アール、シトラール ジエチル アセタール、トランス-2-ヘキセナール及び1,4-シネオールからなる群より選択される1種以上の香料成分を添加することを特徴とする、〔12〕に記載のリナロール含有飲食品の風味改善方法。
〔14〕ビサボレン、シトラール ジエチル アセタール、トランス-2-ヘキセナール及び1,4-シネオールからなる群より選択される1種以上の香料成分の添加量が1ppb~90000ppb、又はトランス-2-トランス-4-ノナジエン-1-アールの添加量が0.01ppb~900ppbであることを特徴とする、〔13〕に記載のリナロール含有飲食品の風味改善方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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