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公開番号2025099421
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216070
出願日2023-12-21
発明の名称引き戸式の自動ドア装置
出願人三和シヤッター工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E05F 15/60 20150101AFI20250626BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】全閉姿勢で左右に一連状に配される第一、第二ドア体2、3を、同時的に左右方向の開閉移動をすることで開口部Eの開閉をする引き戸式のドア装置1の自動化のための駆動源を、界磁コイルを備えたステータ15と磁石を備えたスライダ16を用いて構成されるリニアモータとしたものにおいて、スライダ16を、第一、第二ドア体2、3の開閉移動に支障ないよう連結する。
【解決手段】第一、第二ドア体2、3をハンガー式とし、第二ドア体用ハンガーローラ9が設けられる第二ブラケット7、8をスライダ16に連結することで、戸尻側である第二ドア体3が駆動側のドア体となるようにして確実な開閉作動ができるようにした。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
閉鎖状態で左右方向に一連状に配される複数のドア体同士を、戸先側ドア体の開閉移動に連動して残りのドア体も同時的に開閉移動して開口部の開閉をするよう連動連結してなる引き戸式のドア装置において、
該ドア装置の開閉駆動を自動で行うための駆動源を、界磁コイルを有し、躯体側に設けられる直線状のステータと、磁石を有し、ドア体側に設けられるスライダとを備えたリニアモータを用いて構成するにあたり、
スライダが連結されるドア体は戸尻側のドア体であることを特徴とする引き戸式の自動ドア装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
ドア体は、戸先側の第一ドア体と戸尻側の第二ドア体とを備えた二連式のドア体で構成され、スライダと第二ドア体とがブラケットを介して一体的に連結されることを特徴とする請求項1記載の引き戸式の自動ドア装置。
【請求項3】
第一、第二ドア体はハンガー式のドア体であり、
第二ドア体用ハンガーローラは、第二ドア体の上端縁部に設けた戸尻側ブラケットと、第二ドア体の上端縁部から戸先側に向けて延設の支持部材に設けた戸先側ブラケットとに設けられ、
スライダは、戸先側、戸尻側ブラケットに連結されていることを特徴とする請求項2記載の引き戸式の自動ドア装置。
【請求項4】
ステータは、第二ドア体用ハンガーローラが走行する第二ドア体用ハンガーレールの上方に配され、
スライダは、ステータと第二ドア体用ハンガーレールとのあいだに配され、
第二ドア体用ハンガーレールには、該第二ドア体用ハンガーレールを走行する第二ドア体用ハンガーローラを迂回する状態でスライダ配設部位を越えて上方に延出する延出片部が形成され、
該延出片部を、ステータを取り付けるためのステータ取り付け片部に構成していることを特徴とする請求項3記載の引き戸式の自動ドア装置。
【請求項5】
ステータ取り付け片部は、第二ドア体用ハンガーレールを躯体側に取り付けるためのレール取り付け片部を上方に延出することで形成されることを特徴とする請求項4記載の引き戸式の自動ドア装置。
【請求項6】
戸先側、戸尻側ブラケットの一方は、上端部がステータ取り付け片部部位まで延出した延出ブラケット部を備え、
該延出ブラケット部とステータ取り付け片部とに、閉鎖姿勢の第一ドア体を施錠するための錠装置が設けられていることを特徴とする請求項4または5記載の引き戸式の自動ドア装置。
【請求項7】
錠装置は、ステータ取り付け片部に設けた錠本体部と、第一ドア体の閉鎖姿勢において錠本体部から突出した錠杆が係止するべく延出ブラケット部に設けた錠受け部とを備えて構成されることを特徴とする請求項6記載の引き戸式の自動ドア装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の出入り口等の開口部の開閉をする引き戸式の自動ドア装置の技術分野に関するものである。
続きを表示(約 5,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、建物の出入り口等の開口部の開閉をするためドア装置が設けられるが、このようなドア装置として、ドア体(戸体、扉体)を左右方向に移動することで開口部の開閉をする引き戸式のものがあり、さらに斯かる引き戸式のドア装置のなかには、一連状に連結した複数枚のドア体のうち、戸先側のドア体を左右方向に開閉移動することに連動して他のドア体も同時的に開閉移動するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
このものは、ドア体として戸先側の第一ドア体と戸尻側の第二ドア体との二枚のドア体を備え、該第一、第二ドア体同士を、第一ドア体が開閉作動することに連動して第二ドア体が第一ドア体の1/2の速度で開閉作動するように連動連結し、第一ドア体を開閉移動することに連動して第二ドア体も同時的な開閉移動をし、そして第一ドア体の開閉移動の終了と同時に第二ドア体も開閉移動を終了するように構成した手動による引き戸式のドア装置を構成している。
一方、ドア装置の開閉移動を自動化(電動化)するための駆動源として、円筒状のステータ(固定子)に対してローター(回転子)が回転する一般に知られた電動モータではなく、直線状のステータ(固定子)に対してスライダ(可動子)が直線移動するリニアモータを用いたものが提唱され、この場合に、ステータを界磁コイル(励磁コイル)を用いて構成したものとして躯体側に設ける一方、スライダを磁石(永久磁石)を用いて構成したものとしてドア体側に連結した構成にし、そしてステータに印加する電流制御によってスライダをドア体とともに左右移動せしめることで開口部の開閉ができるようにしたものが知られている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006―104830号公報
特開2022-54468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで前述した複数枚のドア体を同時的に開閉移動させて開口部の開閉をする引き戸式のドア装置について、例えばドア体を、戸先側、扉尻側の第一、第二ドア体を用いたものとし、このドア装置を自動化するための駆動源としてリニアモータを採用した場合に、手動式の場合において開閉操作する戸先側の第一ドア体をスライダに連結することで開閉移動させることが提唱される。
しかしながら前記リニアモータを駆動源として用いたものでは、スライダが、開口部の左右幅(間口幅)に凡そ対応した長い長さを有したものとして設定されているのに対し、第一ドア体は、全閉状態で左右一連状に配される第二ドア体とで開口部を閉鎖するものであるためスライダよりも左右幅が短いものとなって、該スライダは第一ドア体に対して戸尻側に突出する状態で取り付けられることになる。この結果、第一ドア体が全開姿勢に変姿する前の段階でスライダの突出先端部が戸袋の戸尻側部材(戸尻側縦枠)に当接することになって開口部の開放をすることができなくなる等の問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、閉鎖状態で左右方向に一連状に配される複数のドア体同士を、戸先側ドア体の開閉移動に連動して残りのドア体も同時的に開閉移動して開口部の開閉をするよう連動連結してなる引き戸式のドア装置において、該ドア装置の開閉駆動を自動で行うための駆動源を、界磁コイルを有し、躯体側に設けられる直線状のステータと、磁石を有し、ドア体側に設けられるスライダとを備えたリニアモータを用いて構成するにあたり、スライダが連結されるドア体は戸尻側のドア体であることを特徴とする引き戸式の自動ドア装置である。
請求項2の発明は、ドア体は、戸先側の第一ドア体と戸尻側の第二ドア体とを備えた二連式のドア体で構成され、スライダと第二ドア体とがブラケットを介して一体的に連結されることを特徴とする請求項1記載の引き戸式の自動ドア装置である。
請求項3の発明は、第一、第二ドア体はハンガー式のドア体であり、第二ドア体用ハンガーローラは、第二ドア体の上端縁部に設けた戸尻側ブラケットと、第二ドア体の上端縁部から戸先側に向けて延設の支持部材に設けた戸先側ブラケットとに設けられ、スライダは、戸先側、戸尻側ブラケットに連結されていることを特徴とする請求項2記載の引き戸式の自動ドア装置である。
請求項4の発明は、ステータは、第二ドア体用ハンガーローラが走行する第二ドア体用ハンガーレールの上方に配され、スライダは、ステータと第二ドア体用ハンガーレールとのあいだに配され、第二ドア体用ハンガーレールには、該第二ドア体用ハンガーレールを走行する第二ドア体用ハンガーローラを迂回する状態でスライダ配設部位を越えて上方に延出する延出片部が形成され、該延出片部を、ステータを取り付けるためのステータ取り付け片部に構成していることを特徴とする請求項3記載の引き戸式の自動ドア装置である。
請求項5の発明は、ステータ取り付け片部は、第二ドア体用ハンガーレールを躯体側に取り付けるためのレール取り付け片部を上方に延出することで形成されることを特徴とする請求項4記載の引き戸式の自動ドア装置である。
請求項6の発明は、戸先側、戸尻側ブラケットの一方は、上端部がステータ取り付け片部部位まで延出した延出ブラケット部を備え、該延出ブラケット部とステータ取り付け片部とに、閉鎖姿勢の第一ドア体を施錠するための錠装置が設けられていることを特徴とする請求項4または5記載の引き戸式の自動ドア装置である。
請求項7の発明は、錠装置は、ステータ取り付け片部に設けた錠本体部と、第一ドア体の閉鎖姿勢において錠本体部から突出した錠杆が係止するべく延出ブラケット部に設けた錠受け部とを備えて構成されることを特徴とする請求項6記載の引き戸式の自動ドア装置である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、左右方向に一連状に配される複数のドア体同士を、戸先側ドア体の開閉移動に連動して残りのドア体も同時的に開閉移動して開口部の開閉をするよう連動連結してなる引き戸式のドア装置を自動で行うための駆動源として、直線状のステータとスライダとを備えたリニアモータを用いて構成する場合に、スライダが連結されるドア体を戸尻側のドア体としている結果、戸先側のドア体が移動速度が速く、かつスライダが長いものであっても、全開する前にスライダが戸袋の戸尻側端縁部に当接することを回避でき、確実なドア体の開閉作動をすることができる。
請求項2の発明とすることにより、ドア体を、戸先側の第一ドア体と戸尻側の第二ドア体とを備えた二連式のドア体で構成し、自動化のための駆動源となるリニアモータを構成するスライダを、ブラケットを介して第二ドア体に連結されたものとなる結果、第一、第二ドア体を用いた引き戸式のドア装置のリニアモータを用いた自動化が確実にできることになる。
請求項3の発明の発明とすることにより、第一、第二ドア体をハンガー式としたときに、第二ドア体用ハンガーローラを、第二ドア体の上端縁部に設けた戸尻側ブラケットと、第二ドア体の上端縁部から戸先側に向けて延設の支持部材に設けた戸先側ブラケットとに設け、そしてスライダを、戸先側、戸尻側ブラケットに連結した構成になる結果、ハンガー式のものドア体をリニアモータで自動化することを構造簡単にしてできることになる。
請求項4の発明とすることにより、ステータが、第二ドア体用ハンガーローラが走行する第二ドア体用ハンガーレールの上方に配され、スライダが、ステータと第二ドア体用ハンガーレールとのあいだに配され、そして第二ドア体用ハンガーレールに、第二ドア体用ハンガーローラを迂回する状態で上方に延出片部を延出形成し、この延出片部を、ステータ取り付け片部としてステータが取り付けられたものとなっている結果、第二ドア体用ハンガーレールがステータ取り付け部材に兼用されることになって部品点数の低減、構造の簡略化を図れることになる。
請求項5の発明の発明とすることにより、ステータ取り付け片部が、第二ドア体用ハンガーレールを躯体側に取り付けるためのレール取り付け片部から延長形成されたものとなる結果、第二ドア体用ハンガーレールをステータ取り付け部材に兼用できながら、該第二ドア体用ハンガーレールの構造の簡略化が図れることになる。
請求項6の発明とすることにより、戸先側、戸尻側ブラケットの一方を、上端部にステータ取り付け片部部位まで延出した延出ブラケット部が備えられたものとなり、そして該延出ブラケット部とステータ取り付け片部とに、閉鎖姿勢の第一ドア体を施錠するための錠装置が設けられている結果、ステータ取り付け片部および戸先側、戸尻側ブラケットの一方が錠装置を取り付けるための部材として兼用化され、部品点数の低減、構造の簡略化が図れることになる。
請求項7の発明とすることにより、錠装置を構成する錠本体部が、ステータ取り付け片部に設けられ、錠本体部から突出した錠杆が係止する錠受け部が延出ブラケット部に設けられたものとなる結果、錠装置の取り付け構造が簡略化し、メンテナンスも容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
全閉状態のドア装置の正面図である。
全開状態のドア装置の正面図である。
全閉状態のドア装置の平面断面図である。
全開状態のドア装置の平面断面図である。
図1のX-X断面図である。
図1のY-Y断面図である。
錠装置部位の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、建物の出入り口等の開口部Eの開閉をする引き戸式のドア装置であって、該ドア装置1は、戸先側の第一ドア体2、戸尻側の第二ドア体3とを用いて構成されるが、何れも後述するようにハンガー式のものであって、第一ドア体2が第二ドア体3に左右方向出没自在に内嵌する入子(テレスコピック)状に構成されている。そして第一、第二ドア体2、3は、第一ドア体2が第二ドア体3から戸先側に大きく延出して左右方向一連状に展開した展開姿勢となった状態で開口部Eを閉鎖し、第一ドア体2が第二ドア体3に深く内嵌(嵌入)収納された収納姿勢(格納姿勢)となった状態で開口部Eを開放するよう構成されたものであり、以下に詳述する。
【0009】
前記戸尻側の第二ドア体3は、あいだに第一ドア体2を収容するための間隙を存する状態で設けられた前後の面板部3aと戸尻側縦框(戸尻側端縁部)3bとを備え、前後面板部3aの上端縁部3aa間には、第二ドア体3から戸先側に向けて延出するよう構成された支持部材4が挟持される状態で設けられることで、第二ドア体3は、支持部材4と共に左右に一体移動するよう構成されている。
そして前記支持部材4の躯体G側部位から垂下片部4aが垂設され、該垂下片部4aの下端部に第一ドア体用ハンガーレール(ガイドレール)5が一体形成されたものとなっている。
【0010】
一方、第一ドア体2は、上端縁部2aに戸先側と戸尻側の第一ブラケット2aa、2abが設けられている。そして該両第一ブラケット2aa、2abには、前記第一ドア体用ハンガーレール5を走行する第一ドア体用ハンガーローラ(ガイドローラ)6が設けられており、これによって第一ドア体2は、第一ドア体用ハンガーローラ6が第一ドア体用ハンガーレール5を左右走行するハンガー式のドア装置に構成されている。
そして第一ドア体2は、戸尻側端縁部2cが第二ドア体3の戸先側端縁部3d部位に位置し、戸先側端縁部2dが第二ドア体3から戸先側に大きく突出していることで、第一、第二ドア体2、3同士が左右方向一連状(直列状、一列状)に展開(連結)した展開姿勢(連結姿勢)と、第一ドア体2が第二ドア体3に深く嵌入収納されることで、戸尻側端縁部2cが第二ドア体3の戸尻側端縁部3c部位に位置していて戸尻側縦框3bに当接または近接対向し、戸先側端縁部2dが第二ドア体3の戸先側端縁部3dから小さく突出する収納姿勢(格納姿勢)とに変姿できる構成になっている。
(【0011】以降は省略されています)

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