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公開番号2025097746
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214103
出願日2023-12-19
発明の名称コンクリート部材の接合構造および接合方法
出願人ジオスター株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類E04B 1/61 20060101AFI20250624BHJP(建築物)
要約【課題】隣接するコンクリート部材を接合した接合構造において、プレートで連結孔の開口部を密封した状態を維持できるようにする。
【解決手段】第1のコンクリート部材A1は、接合面10に開口するボックス状凹部11とボックス状凹部11の底部に開口して第1のコンクリート部材A1を貫通する連結孔12を備え、連結孔12には第1のPC鋼棒B1が挿入され、ボックス状凹部11内に突出する第1のPC鋼棒B1の端部B1‘には、連結孔12の開口部を密封するプレート15、弾性部材16、固定部材17が装着され、第2のコンクリート部材A2の接合面10から突出する第2のPC鋼棒B2の端部B2“は、ボックス状凹部11内において第1のPC鋼棒B1の端部B1’に接続され、第1のPC鋼棒B1と第2のPC鋼棒B2に張力が負荷されることにより、第1のコンクリート部材A1と第2のコンクリート部材A2が接合される。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
接合面を介して互いに隣接する第1のコンクリート部材と第2のコンクリート部材を接合した接合構造であって、
前記第1のコンクリート部材は、前記接合面に開口するボックス状凹部と、前記ボックス状凹部の底部に開口して前記第1のコンクリート部材を貫通する連結孔を備え、
前記第1のコンクリート部材の連結孔には第1のPC鋼棒が挿入され、前記ボックス状凹部内に突出する前記第1のPC鋼棒の端部には、前記連結孔の開口部を密封するプレートと、前記プレートを前記連結孔側へ付勢する弾性部材と、前記弾性部材を支持する固定部材が装着され、
前記第2のコンクリート部材の前記接合面から突出する第2のPC鋼棒の端部は、前記ボックス状凹部内において前記第1のPC鋼棒の端部に接続され、
前記第1のPC鋼棒と前記第2のPC鋼棒に張力が負荷されることにより、前記第1のコンクリート部材と前記第2のコンクリート部材が接合されることを特徴とする、接合構造。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記第1のコンクリート部材のボックス状凹部と連結孔に時経硬化材が充填されていることを特徴とする、請求項1に記載の接合構造。
【請求項3】
前記第1のコンクリート部材のボックス状凹部の開口部を覆うシール材が配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の接合構造。
【請求項4】
請求項1に記載の接合構造により前記第1のコンクリート部材と前記第2のコンクリート部材を接合する方法であって、
前記第1のコンクリート部材の連結孔に挿入され、前記第1のコンクリート部材のボックス状凹部内に突出させた前記第1のPC鋼棒の端部に、前記第1のコンクリート部材の連結孔の開口部を密封するプレートと、前記プレートを前記連結孔側へ付勢する弾性部材と、前記弾性部材を支持する固定部材を装着し、
前記接合面から突出させた第2のPC鋼棒の端部を、前記第1のPC鋼棒の端部に接続し、
前記第1のPC鋼棒と前記第2のPC鋼棒に張力を負荷することにより、前記第1のコンクリート部材と前記第2のコンクリート部材を接合することを特徴とする、接合方法。
【請求項5】
前記第1のコンクリート部材のボックス状凹部と連結孔に時経硬化材が充填されることを特徴とする、請求項4に記載の接合方法。
【請求項6】
前記第2のコンクリート部材にさらにコンクリート部材を追加して、請求項4または5に記載の接合方法を繰り返し行うことを特徴とする、接合方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート部材の接合構造および接合方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、図7に示すように、ボックスカルバート等のコンクリート部材100を複数並べて配置し、各コンクリート部材100に貫通させたPC鋼棒101により、複数のコンクリート部材100を連結してトンネルや、水道、溝などの構造物102を構築する工法が知られている。コンクリート部材100は、種々の方法によって製造され、例えば、プレキャストコンクリート、あるいはプレキャストコンクリートと現場打ちコンクリートを組み合わせて製造される。
【0003】
例えば特許文献1には、図8に示すように、各コンクリート部材100を貫通する連結孔105にPC鋼棒101をそれぞれ通し、各コンクリート部材100の一側面に開口させたボックス状凹部106の内部において、各コンクリート部材100に貫通させたPC鋼棒101の端部同士をカプラー107を用いて接続する方法が開示されている。このように、各コンクリート部材100を貫通するように配置したPC鋼棒101を連結した状態で、PC鋼棒101に張力が負荷されることにより、隣接して配置されたコンクリート部材100同士を密着して接合することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-61954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1に示される接合構造にあっては、コンクリート部材100同士を密着させた後、ボックス状凹部106の内部を経由して連結孔105にグラウトなどの時経硬化材が充填されるのが一般的である。このため、ボックス状凹部106の底部に現れる連結孔105の開口部にプレート108が配置される場合、このプレート108には切り欠き部を設けて、ボックス状凹部106に充填した時経硬化剤が次いで連結孔105に充填されるような構造となっている。
【0006】
近年は、時経硬化剤の充填状態の管理が厳格化しており、ボックス状凹部106および連結孔105にはそれぞれ注入孔を設けて時経硬化材を注入し、互いに密封して個別に時経硬化剤の充填状態を管理することが求められている。
しかしながら従来の接合構造では、図9に示すように、コンクリート部材100同士を接合するためにPC鋼棒101に張力が負荷されると、PC鋼棒101が伸びることにより、プレート108がボックス状凹部106の内方に移動する恐れがあった。このようにプレート108が連結孔105の開口部から離れた状態でボックス状凹部106と連結孔105に時経硬化材を注入すると、充填された時経硬化材が連結孔105とボックス状凹部106間で漏出し、ボックス状凹部106または連結孔105内部において、時経硬化材の充填不足が発生する恐れがある。
【0007】
一方、図10に示すように、コンクリート部材100毎にPC鋼棒101の位置を変え、隣接するPC鋼棒101同士の間で、PC鋼棒101に張力が加わらない構造も考えられる。しかしながら、図10に示すようにコンクリート部材100毎にPC鋼棒101の位置を変えるためには、PC鋼棒101の位置の異なる複数種類のコンクリート部材100を用意しなければならず、コスト高となる。また、複数のコンクリート部材100を並べる順番や配置も考慮しなければならなくなり、煩雑である。
【0008】
上記事情に鑑み、本発明の目的は、隣接するコンクリート部材を接合した接合構造において、プレートで連結孔の開口部を密封した状態を維持できる手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するために、本発明によれば、接合面を介して互いに隣接する第1のコンクリート部材と第2のコンクリート部材を接合した接合構造であって、前記第1のコンクリート部材は、前記接合面に開口するボックス状凹部と、前記ボックス状凹部の底部に開口して前記第1のコンクリート部材を貫通する連結孔を備え、前記第1のコンクリート部材の連結孔には第1のPC鋼棒が挿入され、前記ボックス状凹部内に突出する前記第1のPC鋼棒の端部には、前記連結孔の開口部を密封するプレートと、前記プレートを前記連結孔側へ付勢する弾性部材と、前記弾性部材を支持する固定部材が装着され、前記第2のコンクリート部材の前記接合面から突出する前記第2のPC鋼棒の端部は、前記ボックス状凹部内において前記第1のPC鋼棒の端部に接続され、前記第1のPC鋼棒と前記第2のPC鋼棒に張力が負荷されることにより、前記第1のコンクリート部材と前記第2のコンクリート部材が接合されることを特徴とする、接合構造が提供される。
【0010】
この接合構造において、前記第1のコンクリート部材のボックス状凹部と連結孔に時経硬化材が充填されていても良い。また、前記第2のコンクリート部材の接合面に、前記一方のコンクリート部材のボックス状凹部の開口部を覆うシール材が配置されていても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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