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公開番号2025096163
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2024195638
出願日2024-11-08
発明の名称長尺部材の振動抑制システム及びボビンホルダ
出願人TMTマシナリー株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B65H 54/547 20060101AFI20250619BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】長尺部材の振動を抑える振動抑制システムを提供する。
【解決手段】軸方向(一方向)に長尺であり且つ振動により曲げ変形が生じる軸支持部材22と、軸支持部材22の振動を抑えるため、軸支持部材22に装着された状態で使用される減衰部材30と、を備える。減衰部材30は、軸方向に関する位置が軸支持部材22に対して固定された固定部32と、軸方向に関して固定部32と異なる位置に配置されており、軸支持部材22に装着された状態において、軸支持部材22の内周面22aを押圧しながら軸支持部材22の内周面22aと接触し、且つ、軸方向に関して軸支持部材22の内周面22aに対して相対移動可能な接触部31と、接触部31と固定部32との間に配置されており、軸支持部材22に装着された状態において軸支持部材22の内周面22aに接触しない非接触部33と、を備えている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
一方向に長尺であり且つ振動により曲げ変形が生じる長尺部材と、
前記長尺部材の振動を抑えるため、前記長尺部材に装着された装着状態で使用される減衰部材と、を備え、
前記減衰部材は、
前記装着状態において、前記一方向に関する位置が前記長尺部材に対して固定された固定部と、
前記装着状態において、前記一方向に関して前記固定部と異なる位置に配置されており、前記長尺部材における前記一方向に沿って延びる伸張面を押圧しながら前記伸張面と接触し、且つ、前記一方向に関して前記伸張面に対して相対移動可能な接触部と、
前記接触部と前記固定部との間に配置されており、前記装着状態において前記長尺部材の前記伸張面に接触しない非接触部と、を備えている長尺部材の振動抑制システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記長尺部材は、筒状であり、
前記伸張面は、前記長尺部材の内側面であり、
前記減衰部材は、前記長尺部材の内部に挿入されることで前記長尺部材に装着される請求項1に記載の長尺部材の振動抑制システム。
【請求項3】
前記減衰部材は、筒状であり、前記装着状態において前記一方向に延びる請求項2に記載の長尺部材の振動抑制システム。
【請求項4】
前記減衰部材は、
前記装着状態において、前記一方向に関して延びており、且つ、少なくとも前記一方向の一方側の端部において開放されたスリットが形成されており、
前記装着状態において、前記接触部は、前記一方向に関して前記スリットが形成されている領域に形成されており、
前記スリットにより前記一方向と直交する方向に関する前記接触部の大きさが圧縮された状態で、前記長尺部材の内部に挿入される請求項3に記載の長尺部材の振動抑制システム。
【請求項5】
前記長尺部材は、円筒状であり、
前記スリットは前記長尺部材の周方向に関して等間隔で複数設けられている請求項4に記載の長尺部材の振動抑制システム。
【請求項6】
前記伸張面は、前記長尺部材の外側面であり、
前記減衰部材は、筒状であり、前記長尺部材の外側に嵌め込まれることで前記長尺部材に装着される請求項1に記載の長尺部材の振動抑制システム。
【請求項7】
前記減衰部材は、
前記装着状態において、前記一方向に関して延びており、且つ、少なくとも前記一方向の一方側の端部において開放されたスリットが形成されており、
前記装着状態において、前記接触部は、前記一方向に関して前記スリットが形成されている領域に形成されており、
前記スリットにより前記一方向と直交する方向に関する前記接触部の大きさが拡張された状態で、前記長尺部材の外側に嵌め込まれる請求項6に記載の長尺部材の振動抑制システム。
【請求項8】
前記長尺部材は、前記外側面が円柱状であり、
前記スリットは前記長尺部材の周方向に関して等間隔で複数設けられている請求項7に記載の長尺部材の振動抑制システム。
【請求項9】
前記長尺部材は、第1部分と、前記一方向に関して前記第1部分と異なる位置にあり前記一方向と直交する断面の面積が前記第1部分よりも小さい第2部分と、を有しており、
前記減衰部材は、前記装着状態において、前記接触部と前記固定部とが前記一方向において前記第2部分を挟むように配置される請求項1~8のいずれか1項に記載の長尺部材の振動抑制システム。
【請求項10】
前記接触部は、前記減衰部材における前記一方向の一方側の端部に位置しており、
前記固定部は、前記減衰部材における前記一方向の他方側の端部に位置している請求項1~9のいずれか1項に記載の長尺部材の振動抑制システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺部材の振動を抑える振動抑制システム及びボビンホルダに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、糸をボビンに巻き取ってパッケージを形成する糸巻取装置が開示されている。かかる糸巻取装置は、複数のボビンが装着されるボビン保持部材と、ボビン保持部材に取り付けられた回転軸と、回転軸を回転自在に支持する軸支持部材と、を有するボビンホルダを備えている。軸支持部材は、一方向に長尺な長尺部材であり、その内部に回転軸が配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-72227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、長尺部材を備えた機械装置等において、長尺部材の振動が問題となる場合がある。例えば、特許文献1に開示されているボビンホルダの軸支持部材(長尺部材)は、支持している回転軸(回転部材)の振動、ひいてはボビン保持部材の振動に伴って振動することがある。このように、軸支持部材が振動すると、回転軸と軸支持部材との間に配置された軸受の寿命が低下する等の問題が生じる。
【0005】
本発明の目的は、長尺部材の振動を抑える振動抑制システム及びボビンホルダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明にかかる長尺部材の振動抑制システムは、一方向に長尺であり且つ振動により曲げ変形が生じる長尺部材と、前記長尺部材の振動を抑えるため、前記長尺部材に装着された装着状態で使用される減衰部材と、を備え、前記減衰部材は、前記装着状態において、前記一方向に関する位置が前記長尺部材に対して固定された固定部と、前記装着状態において、前記一方向に関して前記固定部と異なる位置に配置されており、前記長尺部材における前記一方向に沿って延びる伸張面を押圧しながら前記伸張面と接触し、且つ、前記一方向に関して前記伸張面に対して相対移動可能な接触部と、前記接触部と前記固定部との間に配置されており、前記装着状態において前記長尺部材の前記伸張面に接触しない非接触部と、を備えている。
【0007】
本発明では、振動により長尺部材に曲げ変形が生じて長尺部材が一方向に関して変位した際に、減衰部材の接触部は長尺部材の伸張面を押圧しながら、長尺部材の伸張面に対して相対移動する。したがって、長尺部材の伸張面と減衰部材の接触部との間に大きな摩擦力が生じ、摩擦熱でエネルギーを消散して長尺部材の振動を抑えることができる。
また、振動により長尺部材に曲げ変形が生じて長尺部材が一方向に関して変位した際に、減衰部材の固定部は一方向に関して長尺部材と共に移動する。したがって、一方向に関して固定部と異なる位置にある接触部は、一方向に関して長尺部材に対して確実に相対移動する。よって、長尺部材の振動を確実に抑えることができる。
さらに、非接触部により、一方向に関する接触部と固定部との距離を大きくできる。したがって、振動により長尺部材に曲げ変形が生じた際における、接触部と長尺部材との相対移動の距離は十分に大きい。よって、接触部が長尺部材の伸張面に対して相対移動することによる摩擦で生じるエネルギー(摩擦熱)を大きくし、長尺部材の振動を効果的に抑えることができる。
【0008】
第2の発明にかかる長尺部材の振動抑制システムでは、第1の発明において、前記長尺部材は、筒状であり、前記伸張面は、前記長尺部材の内側面であり、前記減衰部材は、前記長尺部材の内部に挿入されることで前記長尺部材に装着される。
【0009】
本発明では、長尺部材の内部に挿入された減衰部材の接触部が長尺部材の内側面を押圧しながら長尺部材の内側面に対して相対移動することで、長尺部材の振動を抑えることができる。
【0010】
第3の発明にかかる長尺部材の振動抑制システムでは、第2の発明において、前記減衰部材は、筒状であり、前記装着状態において前記一方向に延びる。
(【0011】以降は省略されています)

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