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公開番号2025095035
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023210796
出願日2023-12-14
発明の名称つまみ細工、つまみ細工を用いた装飾品、及びそれらの製造方法
出願人個人
代理人個人,個人,個人
主分類A45D 8/00 20060101AFI20250619BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】誰でも簡単にバランスよく複数個の装飾体を配置させて製造することが可能なつまみ細工、前記つまみ細工を用いた装飾品、及びそれらの製造方法の提供を課題とする。
【解決手段】花びらの形状をなす装飾体11と、複数個の装飾体11のそれぞれを所定位置に接着させて固定するベース材12とで構成されるつまみ細工10であって、ベース材12は、同一形状で構成される複数の領域12aを備えるシート状部材で形成されると共に、複数の領域12aが、放射状に配置されているつまみ細工10である。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
花びらの形状をなす装飾体と、複数個の前記装飾体のそれぞれを所定位置に接着させて固定するベース材とで構成されるつまみ細工であって、前記ベース材は、同一形状で構成される複数の領域を備えるシート状部材で形成されると共に、前記複数の領域が、放射状若しくは線対称に配置されていることを特徴とするつまみ細工。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
ベース材は、レース糸で編まれたシート状部材で形成されると共に、花冠形状若しくはハート形状で構成されることを特徴とする請求項1に記載のつまみ細工。
【請求項3】
請求項1に記載のつまみ細工の複数個と、複数個の前記つまみ細工のそれぞれを載置させる複数個のつまみ細工載置用台と、複数個の前記つまみ細工載置用台を固定する髪留め具とを備えるつまみ細工を用いた装飾品であって、前記つまみ細工載置用台は、円形の土台と、前記土台の少なくとも裏面を被覆する和紙と、前記土台の中心に設けた貫通孔を介して土台に挿通されるワイヤーと、前記ワイヤーを前記土台に固定するために土台の表面側のワイヤーを覆う領域に貼り付けられたシール材とで構成され、複数個の前記つまみ細工載置用台のワイヤーの所定領域を紐状部材で束ねることでつまみ細工載置用台結束体を形成した状態にて、前記つまみ細工載置用台結束体を前記髪留め具に固定してあることを特徴とするつまみ細工を用いた装飾品。
【請求項4】
請求項1に記載のつまみ細工の複数個と、複数個の前記つまみ細工のそれぞれを固定する髪留め具とを備えるつまみ細工を用いた装飾品であって、前記髪留め具は、かんざしと、前記かんざしに固定される複数本の紐状部材とを備え、つまみ細工のベース材の表面側における隣接する装飾体の間に前記紐状部材を接着させて固定してあることを特徴とするつまみ細工を用いた装飾品。
【請求項5】
請求項2に記載つまみ細工の製造方法であって、花びらの形状をなす装飾体を形成する装飾体形成工程と、前記装飾体形成工程にて形成された装飾体の複数個をベース材の所定位置に接着させる装飾体接着工程とを備え、装飾体接着工程においては、ベース材よりも大きく且つ手のひらに収まる大きさの透明の薄板状部材にベース材を剥離可能な接着材にて仮止めした後に、ベース材が花冠形状で構成される場合においては、装飾体の先端を中心に合わせると共に、隣接する領域をまたぐように装飾体の底面の左右各辺を隣接する領域の略中央部分に合わせた状態で接着させ、ベース材がハート形状で構成される場合においては、装飾体の先端をハート形状の中央の凸部に合わせると共に、各領域の外形線に沿って装飾体の底面の外縁を合わせた状態で装飾体を接着させ、ベース材への全ての装飾体の接着が完了して乾燥した後に、前記薄板状部材からベース材を剥がすことを特徴とするつまみ細工の製造方法。
【請求項6】
請求項3に記載のつまみ細工を用いた装飾品の製造方法であって、つまみ細工載置用台を形成するつまみ細工載置用台形成工程と、前記つまみ細工載置用台形成工程により形成された複数個のつまみ細工載置用台を束ねるつまみ細工載置用台結束工程と、前記つまみ細工載置用台結束工程により結束された状態にある複数個のつまみ細工載置用台を髪留め具に固定させるつまみ細工載置用台固定工程と、前記つまみ細工載置用台固定工程により前記髪留め具に固定された状態にある複数個の前記つまみ細工載置用台の所定位置につまみ細工を接着させるつまみ細工接着工程とを少なくとも備え、前記つまみ細工載置用台形成工程においては、中心に貫通孔を備えると共に、少なくとも裏面に和紙を被覆させてある円形の土台を準備し、前記貫通孔にワイヤーを挿通させると共に、土台の表面側にワイヤーを接地させた状態で土台の表面側のワイヤーを覆う領域にシール材を貼り付け、前記つまみ細工載置用台結束工程においては、複数個のつまみ細工載置用台のワイヤーの所定領域を束ねた状態で紐状部材を巻き付けて結束し、前記つまみ細工載置用台固定工程においては、結束状態にある複数個のつまみ細工載置用台の結束部分を紐状部材にて髪留め具に巻き付けることでつまみ細工載置用台結束体を前記髪留め具に固定することを特徴とするつまみ細工を用いた装飾品の製造方法。
【請求項7】
請求項4に記載のつまみ細工を用いた装飾品の製造方法であって、かんざしにつまみ細工を固定するつまみ細工固定工程を少なくとも備え、前記つまみ細工固定工程においては、かんざしに固定される複数本の紐状部材を、つまみ細工のベース材の表面側における隣接する装飾体の間に接着させて固定することを特徴とするつまみ細工を用いた装飾品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、つまみ細工、つまみ細工を用いた装飾品、及びそれらの製造方法に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、髪飾りやアクセサリーなどの小物の装飾品を構成する部材としてつまみ細工が用いられている。このつまみ細工は、江戸時代からつづく日本古来の伝統的手芸であり、主に布類を折り畳んで花びら形状の装飾体をつくるもので、奥行のある立体的な手芸品を作成できる点に特徴を有するものである。
このようなつまみ細工を示す従来技術として、例えば、下記特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-201732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1は、つまみ細工の製造方法およびクリップ具に関する発明で、綺麗なつまみ細工を効率的に製造することができるというメリットがある。
しかしながら、上記特許文献1に示されるような従来のつまみ細工においては、花びらの形状をなす装飾体を形成した後、この装飾体をおちりんを形成する円形の土台に1つずつ接着剤にて接着させてつまみ細工を製造するものが一般的であったことから、複数個の装飾体を土台にバランスよく配置させて接着させることが非常に難しく、特に、桜や梅など、花びらの数が奇数枚の花を模したつまみ細工を製造するには一段と熟練を要するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は上記従来における問題点を解決し、誰でも簡単にバランスよく複数個の装飾体を配置させて製造することが可能なつまみ細工、前記つまみ細工を用いた装飾品、及びそれらの製造方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するため、本発明のつまみ細工は、花びらの形状をなす装飾体と、複数個の前記装飾体のそれぞれを所定位置に接着させて固定するベース材とで構成されるつまみ細工であって、前記ベース材は、同一形状で構成される複数の領域を備えるシート状部材で形成されると共に、前記複数の領域が、放射状若しくは線対称に配置されていることを第1の特徴としている。
また、本発明のつまみ細工は、上記第1の特徴に加えて、ベース材は、レース糸で編まれたシート状部材で形成されると共に、花冠形状若しくはハート形状で構成されることを第2の特徴としている。
また、本発明のつまみ細工を用いた装飾品は、請求項1に記載のつまみ細工の複数個と、複数個の前記つまみ細工のそれぞれを載置させる複数個のつまみ細工載置用台と、複数個の前記つまみ細工載置用台を固定する髪留め具とを備えるつまみ細工を用いた装飾品であって、前記つまみ細工載置用台は、円形の土台と、前記土台の少なくとも裏面を被覆する和紙と、前記土台の中心に設けた貫通孔を介して土台に挿通されるワイヤーと、前記ワイヤーを前記土台に固定するために土台の表面側のワイヤーを覆う領域に貼り付けられたシール材とで構成され、複数個の前記つまみ細工載置用台のワイヤーの所定領域を紐状部材で束ねることでつまみ細工載置用台結束体を形成した状態にて、前記つまみ細工載置用台結束体を前記髪留め具に固定してあることを第3の特徴としている。
また、本発明のつまみ細工を用いた装飾品は、請求項1に記載のつまみ細工の複数個と、複数個の前記つまみ細工のそれぞれを固定する髪留め具とを備えるつまみ細工を用いた装飾品であって、前記髪留め具は、かんざしと、前記かんざしに固定される複数本の紐状部材とを備え、つまみ細工のベース材の表面側における隣接する装飾体の間に前記紐状部材を接着させて固定してあることを第4の特徴としている。
また、本発明のつまみ細工の製造方法は、請求項2に記載つまみ細工の製造方法であって、花びらの形状をなす装飾体を形成する装飾体形成工程と、前記装飾体形成工程にて形成された装飾体の複数個をベース材の所定位置に接着させる装飾体接着工程とを備え、装飾体接着工程においては、ベース材よりも大きく且つ手のひらに収まる大きさの透明の薄板状部材にベース材を剥離可能な接着材にて仮止めした後に、ベース材が花冠形状で構成される場合においては、装飾体の先端を中心に合わせると共に、隣接する領域をまたぐように装飾体の底面の左右各辺を隣接する領域の略中央部分に合わせた状態で接着させ、ベース材がハート形状で構成される場合においては、装飾体の先端をハート形状の中央の凸部に合わせると共に、各領域の外形線に沿って装飾体の底面の外縁を合わせた状態で装飾体を接着させ、ベース材への全ての装飾体の接着が完了して乾燥した後に、前記薄板状部材からベース材を剥がすことを第5の特徴としている。
また、本発明のつまみ細工を用いた装飾品の製造方法は、請求項3に記載の装飾品の製造方法であって、つまみ細工載置用台を形成するつまみ細工載置用台形成工程と、前記つまみ細工載置用台形成工程により形成された複数個のつまみ細工載置用台を束ねるつまみ細工載置用台結束工程と、前記つまみ細工載置用台結束工程により結束された状態にある複数個のつまみ細工載置用台を髪留め具に固定させるつまみ細工載置用台固定工程と、前記つまみ細工載置用台固定工程により前記髪留め具に固定された状態にある複数個の前記つまみ細工載置用台の所定位置につまみ細工を接着させるつまみ細工接着工程とを少なくとも備え、前記つまみ細工載置用台形成工程においては、中心に貫通孔を備えると共に、少なくとも裏面に和紙を被覆させてある円形の土台を準備し、前記貫通孔にワイヤーを挿通させると共に、土台の表面側にワイヤーを接地させた状態で土台の表面側のワイヤーを覆う領域にシール材を貼り付け、前記つまみ細工載置用台結束工程においては、複数個のつまみ細工載置用台のワイヤーの所定領域を束ねた状態で紐状部材を巻き付けて結束し、前記つまみ細工載置用台固定工程においては、結束状態にある複数個のつまみ細工載置用台の結束部分を紐状部材にて髪留め具に巻き付けることでつまみ細工載置用台結束体を前記髪留め具に固定することを第6の特徴としている。
また、本発明のつまみ細工を用いた装飾品の製造方法は、請求項4に記載の装飾品の製造方法であって、かんざしにつまみ細工を固定するつまみ細工固定工程を少なくとも備え、前記つまみ細工固定工程においては、かんざしに固定される複数本の紐状部材を、つまみ細工のベース材の表面側における隣接する装飾体の間に接着させて固定することを第7の特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
上記第1の特徴によるつまみ細工によれば、同一形状で構成される複数の領域を備えるシート状部材で形成されると共に、前記複数の領域が、放射状若しくは線対称に配置されているベース材とすることで、装飾体の接着位置を視覚で容易に把握することができ、誰でも簡単にバランスよく複数個の装飾体をベース材に接着させて固定することができる。よって、装飾体の位置決めが容易で製造効率の良いつまみ細工とすることができる。また、ベース材に装飾体を固定させた状態で保管できると共に、つまみ細工全体の大きさを抑えることができることで、つまみ細工を用いた装飾品を形成する一つのパーツとして、様々な形状、大きさのつまみ細工を在庫として保管することが可能であると共に、在庫の保管に必要なスペースの省スペース化が可能なつまみ細工とすることができる。
【0008】
また、上記第2の特徴によるつまみ細工によれば、上記第1の特徴による作用効果に加えて、ベース材として、レース糸で編まれたシート状部材を用いる構成とすることで、軽量であると共に、網目構造のベース材とできることで、ベース材に装飾体を固定するための接着剤の乾燥時間を短縮化することができ、製造効率の良いつまみ細工とすることができる。また、網目部分に接着剤が入り込むことで、くさびのような機能を発揮してベース材と装飾体との接着を一段と強固にすることができ、ベース材から装飾体が剥離し難く、耐久性の高いつまみ細工とすることができる。更に、ベース材の形状を花冠形状若しくはハート形状とすることで、花冠形状やハート形状のつまみ細工を作り易いと共に、装飾体の接着位置を視覚で一段と容易に把握することが可能なつまみ細工とすることができる。
【0009】
また、上記第3の特徴によるつまみ細工を用いた装飾品によれば、上記第1の特徴による作用効果に加えて、複数個のつまみ細工載置用台のワイヤーの所定領域を紐状部材で束ねてつまみ細工載置用台結束体を形成した状態にて、つまみ細工載置用台結束体を髪留め具に固定してある構成とすることで、製造時や使用時に複数個のつまみ細工載置用台がばらけることを効果的に防止できると共に、複数個のつまみ細工載置用台の髪留め具への固定作業を効率化することができ、製造効率の良いつまみ細工を用いた装飾品とすることができる。
【0010】
また、上記第4の特徴によるつまみ細工を用いた装飾品によれば、上記第1の特徴による作用効果に加えて、髪留め具の紐状部材がベース材の裏面に露出することを確実に防止することができると共に、髪留め具の紐状部材へのつまみ細工の固定作業を効率化することができ、製造効率の良いつまみ細工を用いた装飾品とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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