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公開番号2025094342
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023209812
出願日2023-12-13
発明の名称流動乾燥装置及び流動乾燥処理システム
出願人株式会社高岡屋
代理人個人,個人
主分類A01C 1/06 20060101AFI20250618BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】コーティング種子の乾燥に適した流動乾燥装置を提供する。
【解決手段】乾燥処理する種子を収容する乾燥処理槽4と、送風ダクト6を通して空気を送給するための送風ブロア8と、送風ダクト6に配設された加熱ヒータ30と、送風ブロア8及び加熱ヒータを制御するためのコントローラとを備え、送風ブロア8からの空気が加熱ヒータ30により温められ、温められた空気が乾燥処理槽4の底面側から噴出させて種子を流動乾燥する流動乾燥装置。コントローラは、種子Sの種類に基づいて複数の乾燥処理パターンから特定乾燥処理パターンを選択する処理パターン選択手段と、処理パターン選択手段により選択された特定乾燥処理パターンを設定する処理パターン設定手段と、処理パターン設定手段により設定された特定乾燥処理パターンに基づき少なくとも送風手段を制御する作動制御手段とを含んでいる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
乾燥処理する種子が収容される乾燥処理槽と、前記乾燥処理槽の底面側に接続された送風ダクトと、前記送風ダクトを通して空気を送給するための送風手段と、前記送風ダクトに配設された加熱手段と、前記送風手段及び前記加熱手段を制御するためのコントローラとを備え、前記送風手段からの空気を前記加熱手段により温めて前記乾燥処理槽に送給し、温めた空気を前記乾燥処理槽の底面側から噴出させて前記乾燥処理槽に収容に収容された前記種子を流動させながら乾燥処理する流動乾燥装置であって、
前記コントローラは、前記種子の種類に基づいて複数の乾燥処理パターンから特定乾燥処理パターンを選択する処理パターン選択手段と、前記処理パターン選択手段により選択された前記特定乾燥処理パターンを設定する処理パターン設定手段と、前記処理パターン設定手段により設定された前記特定乾燥処理パターンに基づき少なくとも前記送風手段を制御する作動制御手段とを含んでいることを特徴とする流動乾燥装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記コントローラの前記処理パターン選択手段は、前記種子の種類及び前記種子の処理量に基づいて前記複数の乾燥処理パターンから前記特定乾燥処理パターンを選択することを特徴とする請求項1に記載の流動乾燥装置。
【請求項3】
前記複数の乾燥処理パターンは、前記送風手段からの送風量を多くする強送風パターン部と、前記送風手段からの送風量を少なくする弱送風パターン部とを含み、前記強送風パターン部及弱送風パターン部がこの順に設けられており、また前記コントローラは、更に、前記処理パターン選択手段により選択された前記特定乾燥処理パターンを修正するパターン調整手段を含み、前記パターン調整手段は、前記特定乾燥処理パターンの前記強送風パターン部を調整することを特徴とする請求項1に記載の流動乾燥装置。
【請求項4】
前記複数の乾燥処理パターンは、前記送風手段からの送風量を多くする前記強送風パターン部と、前記送風手段からの送風量を少なくする前記弱送風パターン部と、前記送風手段からの送風量を前記強送風パターン部のときよりも少なく且つ前記弱送風パターン部のときよりも多くする中送風パターン部とを含み、前記コントローラの前記パターン調整手段は、前記特定乾燥処理パターンの少なくとも前記強送風パターン部を調整することを特徴とする請求項3に記載の流動乾燥装置。
【請求項5】
前記コントローラの前記作動制御手段は、前記処理パターン設定手段により設定された前記特定乾燥処理パターンに基づき前記送風手段及び前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の流動乾燥装置。
【請求項6】
種子を流動させて乾燥処理する流動乾燥装置と、前記流動乾燥装置の乾燥処理条件データ及び/又は乾燥処理結果データを含む乾燥処理データを登録するサーバーシステムと、前記サーバーシステムに登録された前記乾燥処理データにアクセスするための情報端末装置とを含み、前記流動乾燥装置には第1通信手段が設けられ、前記サーバーシステムには第2通信手段が設けられ、前記情報端末装置には第3通信手段が設けられており、
前記流動乾燥装置からの前記乾燥処理データは、前記第1通信手段及び前記第2通信手段を介して前記サーバーシステムに送給され、前記サーバーシステムに登録された前記乾燥処理データは、前記第2通信手段及び前記第3通信手段を介して前記情報端末装置に送給されることを特徴とする流動乾燥処理システム。
【請求項7】
前記流動乾燥装置は、請求項1~5のいずれかに記載の流動乾燥装置であることを特徴とする請求項6に記載の流動乾燥処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬などをコーティングした種子を乾燥処理する流動乾燥装置及び流動乾燥処理システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
水稲栽培においては、土壌に直播種子を播いて育てる方法(直播栽培)と、育苗箱に種子を播いてある程度大きくなるまで育て、育った苗を田植え機で水田に移植するという方法(移植栽培)とが行われている。この水稲移植栽培の育苗では、床土混和や育苗箱に農薬(例えば、殺菌剤など)を施して水稲の病害虫から保護している。
【0003】
近年、環境問題の高まりなどにより農薬の使用量を抑えるようにした使用方法が求められてきており、その使用方法が農薬メーカーから提案(農薬登録)されている。この使用方法の一つに、種子に予め農薬(例えば、殺菌剤など)のコーティングを施した種子(「コーティング種子」とも称する。)を育苗箱に播いて育苗する。この使用方法では、育苗箱に農薬を施すのではなく、種子にコーティングを施すため農薬の使用量を大幅に(例えば90%程度まで)減らすことができ、農薬の軽量化や空容器の減少、省力化(労働力の分散)などに貢献して、環境に優しい農薬の使用方法を提供することができる。
【0004】
この使用方法を採用する場合、コーティングした農薬が種子の表面から溶け出さないようにするために展着剤が用いられ、農薬にこの展着剤を攪拌混合させて種子表面にコーティングしているが、展着剤を加用して農薬をコーティングしたときには、種子表面が付着しやすくなって種子同士が固まりやすくなる。また、展着剤を加用しない場合でも同じことが懸念される。
【0005】
そこで、コーティングした種子を乾燥することも考えられる。乾燥装置としては、米籾を乾燥するための流動乾燥装置が知られており(例えば、特許文献1参照)、この流動乾燥装置は、米籾を収容する乾燥室本体を備え、乾燥室本体の底面から温風を噴出させて米籾を流動混合させて乾燥させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-22362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の流動乾燥装置は米籾を乾燥させるためのものであることから、装置全体が大きく、大量の米籾を乾燥処理するに適したものとなっている。それ故に、農薬(展着剤に農薬を混合したもの)をコーティングした種子の乾燥には適してなく、コーティング種子の乾燥に適した流動乾燥装置の実現が望まれている。
【0008】
本発明の目的は、コーティング種子の乾燥に適した流動乾燥装置及び流動乾燥処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の流動乾燥装置は、乾燥処理する種子が収容される乾燥処理槽と、前記乾燥処理槽の底面側に接続された送風ダクトと、前記送風ダクトを通して空気を送給するための送風手段と、前記送風ダクトに配設された加熱手段と、前記送風手段及び前記加熱手段を制御するためのコントローラとを備え、前記送風手段からの空気を前記加熱手段により温めて前記乾燥処理槽に送給し、温めた空気を前記乾燥処理槽の底面側から噴出させて前記乾燥処理槽に収容に収容された前記種子を流動させながら乾燥処理する流動乾燥装置であって、
前記コントローラは、前記種子の種類に基づいて複数の乾燥処理パターンから特定乾燥処理パターンを選択する処理パターン選択手段と、前記処理パターン選択手段により選択された前記特定乾燥処理パターンを設定する処理パターン設定手段と、前記処理パターン設定手段により設定された前記特定乾燥処理パターンに基づき少なくとも前記送風手段を制御する作動制御手段とを含んでいることを特徴とする。
【0010】
この流動乾燥装置においては、種子の種類及び種子の処理量に基づいて複数の乾燥処理パターンから特定乾燥処理パターンを選択するようにするのが好ましい。種子の乾燥処理量が多いと乾燥処理槽に収容した種子の層が比較的厚くなり、このようなときには送風手段による送風量を多くすることができるが、種子の処理量が少ないときには乾燥処理槽に収容した種子の層が比較的薄くなり、このようなときには送風手段による送風量を少なくすることが望ましく、このようなことから種子の種類及び種子の処理量に基づいて乾燥処理パターンを選択するのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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