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公開番号2025092571
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2025052605,2022525700
出願日2025-03-26,2020-11-06
発明の名称低減した粒度を有するウイルスワクチンを生成するための組成物および方法
出願人セキラス ユーケー リミテッド,Seqirus UK Limited
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 39/12 20060101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】低減した粒度を有するウイルスワクチンを生成するための組成物および方法の提供。
【解決手段】低減した粒度を有するウイルスワクチンを生成する、特に、インフルエンザウイルスワクチンの生成における使用のための方法および組成物が、本明細書で開示される。上記方法は、a.採取した細胞培養物からウイルス粒子を精製する工程;b.前記ウイルス粒子を不活性化および分割して、サブビリオンを生成する工程;ならびにc.前記サブビリオンを精製する工程を包含し、前記工程bは、前記ウイルス粒子を、非イオン性界面活性剤およびイオン性界面活性剤を含む試薬で処理することを包含し得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の分野
低減した粒度を有するウイルスワクチンを生成するための組成物および方法が開示される。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
背景
ウイルスワクチン中の抗原は、精製された構成要素(例えば、組換えウイルスタンパク質)またはそれらの毒性を喪失するように改変されたウイルス(例えば、不活性化ウイルス)のフラグメントを含み得る。例えば、いくつかのインフルエンザワクチンは、アルキル化剤での処理によって不可逆的に不活性化され、それによって、それらのウイルス核酸またはタンパク質が変化したインフルエンザウイルスを含む。抗原性構成要素にもかかわらず、全てのワクチンは、生成後であってそれらが患者に投与され得る前に、広範にわたる処理および精製を受けねばならない。精製はしばしば、上記抗原の生成から生じる不要な副生成物(例えば、宿主細胞の構成要素、またはその方法の間に添加される化学物質)を除去するために、クロマトグラフィーおよび濾過工程を要する。
【0003】
いくつかのインフルエンザワクチンは、生のウイルスを不活性化することによって生成される。ウイルスは、それらが採取され、それらの宿主細胞から精製される前に、病原体非含有の鶏卵または培養した細胞株中で増殖され得る。次いで、上記ウイルスは、熱または化学物質によって不活性化され得、その後、分割工程に供され得、その間に、上記ウイルス粒子は、より小さなサブビリオンを形成するために分解される。分割している間の条件に依存して、サブビリオンは、単分散性および/または所望のサイズを達成しなくてもよい。これらは、下流の精製プロセスに影響を及ぼし得る。例えば、分割している間の塩濃度は、静電荷(electrostatic charge)の不適切な遮蔽を提供し得、サブビリオンユニットが凝集し、より大きな粒子を形成することを引きおこす。次いで、これらの凝集物は、精製カラムを損なう可能性があり、フィルターを詰まらせ、低減したスループット、低い全体的な収率、およびワクチン製造不能をもたらす。従って、特に、季節性インフルエンザワクチンの生成の強化の間に、またはパンデミックの間にフィルタースループットおよび収率を増大させ得る改善されたプロセスが必要とされる。
【0004】
本発明者らは驚くべきことに、分割サブビリオンのサイズが、その粒子を、非イオン性界面活性剤、イオン性界面活性剤、および塩からなる群より選択される少なくとも1種の構成要素を含む試薬で処理することによって低減され得ること、およびその場合、上記少なくとも1種の構成要素が、上記サブビリオンの粒度を低減するために有効な量で存在することを見出した。本開示は、低減した粒度を有するウイルスワクチンを生成するために使用され得る方法および組成物を提供する。本開示はまた、ウイルス粒子を分割して、サブビリオンを形成するための方法および組成物を提供し、インフルエンザウイルスワクチンの生成におけるそれらの使用を企図する。
【0005】
本開示が示すように、サブビリオン粒子の使用は、フィルタースループットと逆に相関する。よって、ウイルスワクチン生成の間にフィルタースループットおよび収率を増大させるストラテジーは、分割を経てサブビリオン粒度を低減すること、またはサブビリオンの凝集を防止するために処理の間中理想的な条件を維持することを含み得る。これは、分割工程に関与する条件および試薬(例えば、塩、界面活性剤)の相対的な量を変動させることを含む、本発明の方法および組成物によって達成され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、低減した粒度を有するウイルスワクチンを生成するための方法および組成物、ならびにウイルス粒子を分割してサブビリオンを形成するための方法および組成物を提供し、インフルエンザウイルスワクチンの生成におけるそれらの使用を企図する。
【0007】
本開示は、サブビリオン形態において製剤化されたウイルスワクチンを生成する方法であって、上記方法は、
a.採取した細胞培養物からウイルス粒子を精製する工程;
b.上記ウイルス粒子を不活性化および分割して、サブビリオンを生成する工程;ならびに
c.上記サブビリオンを精製する工程、
を包含し、ここで上記工程bのウイルス粒子を不活性化および分割する工程は、上記ウイルス粒子を、非イオン性界面活性剤およびイオン性界面活性剤を含む試薬で処理することを包含し、ここで上記非イオン性界面活性剤および上記イオン性界面活性剤は、上記ウイルス粒子の粒度を低減するために有効な量で存在する、方法を提供する。
【0008】
いくつかの実施形態において、上記試薬は、塩をさらに含み、ここで上記塩は、上記ウイルス粒子の粒度を低減するために有効な量で存在する。
【0009】
いくつかの実施形態において、上記サブビリオンの平均流体力学的半径は、150nm~350nmの範囲に及ぶ。
【0010】
いくつかの実施形態において、上記非イオン性界面活性剤は、ポリソルベート80である。いくつかの実施形態において、上記非イオン性界面活性剤は、少なくとも約1.0g/L ポリソルベート80、例えば、少なくとも約1.5g/L、少なくとも約2.0g/L、または少なくとも約2.5g/Lを含む。いくつかの実施形態において、上記イオン性界面活性剤は、セトリモニウムブロミド(CTAB)を含む。いくつかの実施形態において、上記イオン性界面活性剤は、約1.25g/L~3.0g/L CTAB、例えば、約1.5g/L、約2.0g/L、約2.5g/L、または約3.0g/Lを含む。いくつかの実施形態において、上記塩は、塩化ナトリウム(NaCl)を含む。いくつかの実施形態において、上記塩は、0~200mM NaCl、例えば、約25mM、約50mM、約75mM、約100mM、約125mM、約150mM、または約175mMを含む。いくつかの実施形態において、上記非イオン性界面活性剤は、ポリソルベート80を含み、上記イオン性界面活性剤は、CTABを含み、上記塩は、塩化ナトリウムNaClを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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