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公開番号
2025092195
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207924
出願日
2023-12-08
発明の名称
状態推定装置
出願人
株式会社デンソー
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人
弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類
A61B
5/16 20060101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】対象者の眠気状態またはストレス状態である生理心理状態を従来よりも精度よく推定することを可能とする技術を提供すること。
【解決手段】状態推定装置は、対象者の眠気状態またはストレス状態である生理心理状態を推定するように構成されている。かかる状態推定装置は、温度取得手段(613、S103)と状態推定手段(614、S104)とを備えている。温度取得手段は、対象者の顔における特定部位の推定結果情報(S101)に基づいて、特定部位温度を取得する。状態推定手段は、特定部位温度の変化を少なくとも用いて、生理心理状態を推定する。ここで、推定結果情報は、顔の温度変化を複数箇所にて観測した結果に基づいて、特定部位を推定したものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
対象者の眠気状態またはストレス状態である生理心理状態を推定する状態推定装置(6)であって、
前記対象者の顔(F)における特定部位の推定結果情報(S101)に基づいて、前記特定部位の温度である特定部位温度を取得する、温度取得手段(613、S103)と、
前記特定部位温度の変化を少なくとも用いて、前記生理心理状態を推定する、状態推定手段(614、S104)と、
を備え、
前記推定結果情報は、前記顔の温度変化を複数箇所にて観測した結果に基づいて、前記特定部位を推定したものである、
状態推定装置。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記推定結果情報は、前記生理心理状態に関連する前記対象者の状態変化に対応して前記温度変化が最大の箇所を前記特定部位として推定したものである、
請求項1に記載の状態推定装置。
【請求項3】
前記状態変化は、眠気、前記対象者が車両のドライバである場合の当該車両の挙動、または前記対象者の自律神経に対する刺激に関する状態の変化である、
請求項2に記載の状態推定装置。
【請求項4】
前記状態変化は、画像情報、生体情報、および、前記対象者が車両のドライバである場合の当該車両の運転操作情報のうちの、少なくともいずれか1つを用いて取得したものである、
請求項2に記載の状態推定装置。
【請求項5】
前記推定結果情報は、前記対象者の周囲の室内温度変化と前記温度変化との対応関係に基づいて、前記特定部位を推定したものである、
請求項1に記載の状態推定装置。
【請求項6】
前記推定結果情報は、前記対象者による入力情報に基づいて、前記特定部位を推定したものである、
請求項1に記載の状態推定装置。
【請求項7】
前記入力情報は、前記生理心理状態に関するアンケート回答情報である、
請求項6に記載の状態推定装置。
【請求項8】
前記特定部位は、前記顔における動静脈吻合部に対応する部位であり、
前記推定結果情報は、前記顔以外の動静脈吻合部の温度の変化に基づいて、前記特定部位を推定したものである、
請求項1に記載の状態推定装置。
【請求項9】
前記顔における温度測定部位は、鼻根部(F21)、鼻尖部(F22)、鼻翼部(F23)、および唇(F3)の少なくともいずれかを含む、
請求項1~8のいずれか1つに記載の状態推定装置。
【請求項10】
前記温度測定部位の温度を、サーモグラフィを用いて測定する、
請求項9に記載の状態推定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象者の眠気状態またはストレス状態である生理心理状態を推定する状態推定装置に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、車両の乗員の眠気度を推定する技術を開示する。具体的には、特許文献1に記載の眠気推定装置において、画像取得部は、車両の乗員を撮影した画像を取得する。顔部位検出部は、画像取得部が撮影した乗員の画像に基づいて、乗員の顔の各部位を検出する。AVA部温度取得部は、顔部位検出部が検出した乗員の顔の部位のうちの動静脈吻合部すなわちAVA部の温度を取得する。AVAはArteriovenous anastomosesの略である。具体的には、AVA部温度取得部は、乗員の鼻、唇、耳のうちの少なくとも1つの温度を取得する。基準温度取得部は、顔部位検出部が検出した乗員の顔の部位のうちAVA部以外の部位の温度を基準温度として取得する。眠気推定部は、AVA部温度取得が取得した乗員の顔のAVA部の温度と基準温度取得部が取得した基準温度との差に基づいて、乗員の眠気度を推定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/140583号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
周知の通り、AVA部の血流量は、交感神経抑制時には増加する一方、交感神経亢進時には減少する。このため、特許文献1に記載された発明のように、AVA部が集中する鼻部の皮膚温度の変化に基づいて、車両の乗員等の対象者における眠気状態やストレス状態を推定する試みが、従来種々行われている。しかしながら、例えば、鼻部における実際のAVA部の存在状態については、鼻根部に主として存在する人や、鼻尖部に主として存在する人がいるというように、個人差がある。このため、従来技術においては、鼻部におけるAVA部以外の部分の温度がノイズ成分となり、これにより推定精度が低下する可能性がある。
【0005】
本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、例えば、対象者の眠気状態またはストレス状態である生理心理状態を従来よりも精度よく推定することを可能とする技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の、対象者の眠気状態またはストレス状態である生理心理状態を推定する状態推定装置(6)は、
前記対象者の顔(F)における特定部位の推定結果情報(S101)に基づいて、前記特定部位の温度である特定部位温度を取得する、温度取得手段(613、S103)と、
前記特定部位温度の変化を少なくとも用いて、前記生理心理状態を推定する、状態推定手段(614、S104)と、
を備え、
前記推定結果情報は、前記顔の温度変化を複数箇所にて観測した結果に基づいて、前記特定部位を推定したものである。
【0007】
かかる構成を有する前記状態推定装置は、前記対象者の前記顔の前記温度変化を複数箇所にて観測した結果に基づいて前記特定部位を推定した結果である前記推定結果情報に基づいて、前記特定部位温度を取得する。そして、前記状態推定装置は、かかる特定部位温度の変化を少なくとも用いて、前記生理心理状態を推定する。これにより、前記生理心理状態を従来よりも精度よく推定することが可能となる。
【0008】
なお、出願書類の各欄において、各要素に括弧付きの参照符号が付される場合がある。しかしながら、かかる参照符号は、同要素と後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を、単に示すものにすぎない。よって、本発明は、かかる参照符号の記載によって、何ら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る状態推定装置を備えたシステムの概略的な構成を示すブロック図である。
図1に示された温度センサによる対象者の顔の温度測定領域を示す概略図である。
図1に示された状態推定装置にて実現される機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示された状態推定装置にて実行される動作の概略を示すフローチャートである。
図3に示されたAVA推定部および図4におけるステップ101における処理内容の一具体例を示すフローチャートである。
図3に示されたAVA推定部および図4におけるステップ101における処理内容の他の一具体例を示すフローチャートである。
図3に示されたAVA推定部および図4におけるステップ101における処理内容のさらに他の一具体例を示すフローチャートである。
図7に示された具体例においてNバック課題を実施したときの対象者の鼻部の平均温度および鼻尖部の温度の変化の様子を示すグラフである。
図8に示されたグラフに対応する温度測定領域を示す概略図である。
図3に示されたAVA推定部および図4におけるステップ101における処理内容のさらに他の一具体例を示すフローチャートである。
図3に示されたAVA推定部および図4におけるステップ101における処理内容のさらに他の一具体例を示すフローチャートである。
図3に示されたAVA推定部および図4におけるステップ101における処理内容のさらに他の一具体例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態)
以下、本発明の例示的な実施形態や具体例について、適宜図面を参照しつつ説明する。図1を参照すると、本実施形態に係るシステム1は、車両に搭載された車載システムであって、温度センサ2と、カメラ3と、車載センサ4と、HMI装置5と、状態推定装置6とを備えている。HMIはヒューマン マシン インタフェースの略である。温度センサ2、カメラ3、車載センサ4、HMI装置5、および状態推定装置6は、CAN等の所定の通信規格に準拠する車載通信回線を介して、互いに信号あるいは情報を通信可能に接続されている。CANはController Area Networkの略である。以下、システム1を構成する各部の構成について、順に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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