特許ウォッチ

公開番号2025091498
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206704
出願日2023-12-07
発明の名称ローラー搬送装置、ローラー搬送方法、及び、ローラー搬送プログラム
出願人NECプラットフォームズ株式会社
代理人個人,個人
主分類B65G 43/00 20060101AFI20250612BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】搬送物の搬送についての不調な状態の判定を容易にする。
【解決手段】本発明のローラー搬送装置は、モーターと、モーターに駆動されて搬送物を搬送する搬送ローラーと、搬送ローラーの回転変位量を計測するロータリエンコーダと、ロータリエンコーダから回転変位量を取得する回転変位量取得手段と、回転変位量に基づいて、搬送物の搬送速度を計算する速度計算手段と、搬送速度の分散を計算する分散計算手段と、分散に基づいて搬送ローラーが不調であるか否かを判定する不調判定手段と、少なくとも搬送ローラーが不調と判定された場合に、判定結果を出力する出力手段と、備える制御手段と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
モーターと、
前記モーターに駆動されて搬送物を搬送する搬送ローラーと、
前記搬送ローラーの回転変位量を計測するロータリエンコーダと、
前記ロータリエンコーダから前記回転変位量を取得する回転変位量取得手段と、
前記回転変位量に基づいて、前記搬送物の搬送速度を計算する速度計算手段と、
前記搬送速度の分散を計算する分散計算手段と、
前記分散に基づいて前記搬送ローラーが不調であるか否かを判定する不調判定手段と、
少なくとも前記搬送ローラーが不調と判定された場合に、判定結果を出力する出力手段と、
を備える制御手段と、
を備えるローラー搬送装置。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
前記分散計算手段は、分散計算期間ごとに前記分散計算期間に含まれる前記搬送速度の前記分散を計算し、
前記不調判定手段は、前記分散の値が分散用閾値を超えた場合に、前記モーターを不調と判定する、
請求項１に記載のローラー搬送装置。
【請求項３】
前記不調判定手段は、前記分散の値が分散用閾値を超えた前記分散計算期間の数をカウントし、カウント数がカウント用閾値を超えた場合に、前記モーターを不調と判定する、
請求項２に記載のローラー搬送装置。
【請求項４】
前記不調判定手段は、各カウント期間において前記分散の値が分散用閾値を超えた前記分散計算期間の数をカウントし、カウント数がカウント用閾値を超えた場合に、前記モーターを不調と判定する、
請求項３に記載のローラー搬送装置。
【請求項５】
前記分散計算手段は、前記分散計算期間それぞれにおいて、該分散計算期間に含まれる全ての前記搬送速度から平均搬送速度を計算し、該分散計算期間に含まれる全ての前記搬送速度の偏差を計算し、該分散計算期間に含まれる前記搬送速度の数と偏差とから前記分散を計算する、
請求項２ないし４のいずれか１項に記載のローラー搬送装置。
【請求項６】
前記搬送ローラーの位置、前記搬送物の長さ、及び、前記搬送物の搬送量に基づいて、前記搬送物を搬送する前記搬送ローラー、及び、前記搬送ローラーの組の少なくとも一方を特定するローラー特定手段をさらに備え、
前記分散計算手段は、特定された前記搬送ローラー、及び、前記搬送ローラーの組の少なくとも一方の前記搬送速度の前記分散を計算し、
前記不調判定手段は、特定された前記搬送ローラー、及び、前記搬送ローラーの組の少なくとも一方の前記分散に基づいて、前記搬送ローラー、及び、前記搬送ローラーの組の少なくとも一方の不調を判定する、
請求項１ないし４のいずれか１項に記載のローラー搬送装置。
【請求項７】
前記ローラー特定手段は、前記回転変位量に基づいて前記搬送物の搬送量を計算する、
請求項６に記載のローラー搬送装置。
【請求項８】
前記搬送物を検出するセンサを備え、
前記ローラー特定手段は、前記センサの出力を用いて、前記搬送物を搬送する前記搬送ローラー、及び、前記搬送ローラーの組の少なくとも一方を特定する、
請求項６に記載のローラー搬送装置。
【請求項９】
モーターと、
前記モーターに駆動されて搬送物を搬送する搬送ローラーと、
前記搬送ローラーの回転変位量を計測するロータリエンコーダと、
を備えるローラー搬送装置が、
前記ロータリエンコーダから前記回転変位量を取得し、
前記回転変位量に基づいて、前記搬送物の搬送速度を計算し、
前記搬送速度の分散を計算し、
前記分散に基づいて前記搬送ローラーが不調であるか否かを判定し、
少なくとも前記搬送ローラーが不調と判定された場合に、判定結果を出力する、
ローラー搬送方法。
【請求項１０】
モーターと、
前記モーターに駆動されて搬送物を搬送する搬送ローラーと、
前記搬送ローラーの回転変位量を計測するロータリエンコーダと、
を備えるローラー搬送装置に、
前記ロータリエンコーダから前記回転変位量を取得する処理と、
前記回転変位量に基づいて、前記搬送物の搬送速度を計算する処理と、
前記搬送速度の分散を計算する処理と、
前記分散に基づいて前記搬送ローラーが不調であるか否かを判定する処理と、
少なくとも前記搬送ローラーが不調と判定された場合に、判定結果を出力する処理と、
実行させるローラー搬送プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、ローラー搬送装置、ローラー搬送方法、及び、ローラー搬送プログラムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、ステッピングモーターの駆動対象である部品の経時劣化を判定するステッピングモーター駆動装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－１５３３１９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
プリンタにおいて、紙詰まりなどの実際の障害が発生する前に、不調な状態が続く期間がある。障害が発生すると業務が停止するため、障害が発生する前の不調な状態において部品を交換することが望ましい。そのため、不調な状態を判定することが望まれている。
【０００５】
本開示の目的は、搬送物の搬送についての不調な状態の判定を容易にするローラー搬送装置などを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の一形態におけるローラー搬送装置は、モーターと、モーターに駆動されて搬送物を搬送する搬送ローラーと、搬送ローラーの回転変位量を計測するロータリエンコーダと、ロータリエンコーダから回転変位量を取得する回転変位量取得手段と、回転変位量に基づいて、搬送物の搬送速度を計算する速度計算手段と、搬送速度の分散を計算する分散計算手段と、分散に基づいて搬送ローラーが不調であるか否かを判定する不調判定手段と、少なくとも搬送ローラーが不調と判定された場合に、判定結果を出力する出力手段と、備える制御手段と、を備える。
【０００７】
本開示の一形態におけるローラー搬送方法は、モーターと、モーターに駆動されて搬送物を搬送する搬送ローラーと、搬送ローラーの回転変位量を計測するロータリエンコーダと、を備えたローラー搬送装置が、ロータリエンコーダから回転変位量を取得し、回転変位量に基づいて、搬送物の搬送速度を計算し、搬送速度の分散を計算し、分散に基づいて搬送ローラーが不調であるか否かを判定し、少なくとも搬送ローラーが不調と判定された場合に、判定結果を出力する。
【０００８】
本開示の一形態におけるローラー搬送プログラムは、モーターと、モーターに駆動されて搬送物を搬送する搬送ローラーと、搬送ローラーの回転変位量を計測するロータリエンコーダと、を備えたローラー搬送装置に、ロータリエンコーダから回転変位量を取得する処理と、回転変位量に基づいて、搬送物の搬送速度を計算する処理と、搬送速度の分散を計算する処理と、分散に基づいて搬送ローラーが不調であるか否かを判定する処理と、少なくとも搬送ローラーが不調と判定された場合に、判定結果を出力する処理と、実行させる。
【発明の効果】
【０００９】
本開示によれば、搬送物の搬送についての不調な状態の判定を容易にするとの効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
ローラー搬送装置の構成の一例を示すブロック図である。
ローラー搬送装置の外形の一例を示す図である。
ローラー搬送装置の内部構造の一例を示す図である。
ロータリエンコーダの一例を示す図である。
正常時の搬送速度の一例に示す図である。
正常時の分散の一例を示す図である。
不調時の分散の一例を示す図である。
ローラー搬送装置の制御部の動作の一例を示すフロー図である。
ローラー特定部を備えるローラー搬送装置の構成の一例を示すブロック図である。
搬送量と、搬送物を搬送している搬送ローラーとの関係の一例を示す図である。
制御部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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