特許ウォッチ

公開番号2025091346
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2024140768
出願日2024-08-22
発明の名称カート装置及びカートシステム
出願人株式会社オカムラ
代理人個人
主分類B62B 3/04 20060101AFI20250611BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】設計自由度を向上させた上で、使い勝手に優れたカート装置及びカートシステムを提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係るカート装置は、天板、及び天板を下方から支持する支持構造体を有するカート本体と、カート本体を支持するとともに、床面上を走行可能なキャスタと、カート本体のうち、上下方向に交差する第1方向の第1側に位置する部分に設けられた把持部と、を備えている。カート本体には、天板に対して、上下方向から見て第1方向に交差する第2方向の第1側で、折り畳み椅子を取り外し可能に支持する椅子支持部材が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
天板、及び前記天板を下方から支持する支持構造体を有するカート本体と、
前記カート本体を支持するとともに、床面上を走行可能なキャスタと、
前記カート本体のうち、上下方向に交差する第１方向の第１側に位置する部分に設けられた把持部と、を備え、
前記カート本体には、前記天板に対して、上下方向から見て前記第１方向に交差する第２方向の第１側で、折り畳み椅子を取り外し可能に支持する椅子支持部材が設けられているカート装置。
続きを表示（約 980 文字）【請求項２】
前記椅子支持部材は、
前記カート本体に着脱可能に取り付けられる取付部と、
前記取付部から前記第２方向の第１側に延びるとともに、前記折り畳み椅子を支持する支持部と、を備えている請求項１に記載のカート装置。
【請求項３】
前記支持部は、線材により形成されている請求項２に記載のカート装置。
【請求項４】
前記支持構造体は、前記天板を昇降可能に支持し、
前記カート本体のうち、前記第２方向の第２側に位置する部分には、前記天板を昇降操作するための昇降操作部が設けられている請求項１から請求項３の何れか１項に記載のカート装置。
【請求項５】
前記椅子支持部材は、前記第１方向における前記天板の中心に対して前記第１方向の第１側で、前記折り畳み椅子を支持する請求項１から請求項３の何れか１項に記載のカート装置。
【請求項６】
前記支持構造体は、
前記キャスタが取り付けられた脚部と、
前記脚部から上方に延びるとともに、前記天板を支持する支柱と、を備え、
前記椅子支持部材は、上下方向の高さ位置を変更可能に前記支柱に取り付けられている請求項１から請求項３の何れか１項に記載のカート装置。
【請求項７】
前記椅子支持部材は、
前記折り畳み椅子の上部を支持する上側部材と、
前記折り畳み椅子の下部を支持する下側部材と、を備えている請求項１から請求項３の何れか１項に記載のカート装置。
【請求項８】
前記第１方向における前記下側部材の長さは、前記第１方向における前記上側部材の長さに比べて長い請求項７に記載のカート装置。
【請求項９】
前記椅子支持部材には、前記椅子支持部材よりも下方に延びるとともに、平面視における前記支持構造体よりも外側の領域で前記床面に接触可能な安定脚が設けられている請求項１から請求項３の何れか１項に記載のカート装置。
【請求項１０】
前記安定脚は、
前記椅子支持部材から下方に延びる脚本体と、
前記脚本体の下端部に設けられたサブキャスタと、を備えている請求項９に記載のカート装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、カート装置及びカートシステムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
天板を有するカート本体と、カート本体を支持するキャスタと、を備えるカート装置が知られている。カート装置は、カート本体の後部に設けられた把持部を介して押したり引いたりされることで、前進、後退又は旋回できるようになっている。これにより、カート装置は、必要な物品を天板上に載置した状態で、執務空間（オフィスや病院、公共施設等）を移動することができ、必要に応じた場所まで移動して天板を用いた作業が行えるようになっている。
【０００３】
ところで、例えば下記特許文献１，２には、カート本体に椅子が搭載された構成が開示されている。この構成によれば、移動場所においてカート本体から椅子を引き出すことで、執務者が椅子に着座した状態で作業を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１２－２１７６８５号公報
特開２００８－２７２１４０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上述した従来技術にあっては、椅子がカート本体の後部（把持部側）に設けられているため、例えば執務者が把持部を介してカート装置を操作する際に、執務者の足と椅子とが干渉する可能性があった。また、従来技術のように、椅子の非使用時（カート本体に搭載した状態）において、天板の下方に椅子が収まるように設計するには、天板や椅子の高さに制限が生じ、設計自由度の低下を招く可能性があった。
【０００６】
本発明は、設計自由度を向上させた上で、使い勝手に優れたカート装置及びカートシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
（１）本発明の一態様に係るカート装置は、天板、及び前記天板を下方から支持する支持構造体を有するカート本体と、前記カート本体を支持するとともに、床面上を走行可能なキャスタと、前記カート本体のうち、上下方向に交差する第１方向の第１側に位置する部分に設けられた把持部と、を備え、前記カート本体には、前記天板に対して、上下方向から見て前記第１方向に交差する第２方向の第１側で、折り畳み椅子を取り外し可能に支持する椅子支持部材が設けられている。
【０００８】
本態様によれば、椅子がカート本体に対して第２方向の第１方向の第１側に支持されるため、執務者が把持部を把持してカート装置を移動させる際に執務者の足と椅子とが干渉することを抑制できる。しかも、椅子がカート本体に取り外し可能に支持されるため、椅子の使用時において、カート装置と椅子との相対位置を自由に設定できる。これにより、使い勝手を向上させることができる。
また、椅子が天板に対して第２方向の第１側に配置されるため、椅子が天板と平面視で重なり合う位置に配置される構成に比べ、天板や椅子の設計上での高さ制限を軽減し、カート装置の設計自由度を向上させることができる。
【０００９】
（２）上記（１）の何れかの態様に係るカート装置において、前記椅子支持部材は、前記カート本体に着脱可能に取り付けられる取付部と、前記取付部から前記第２方向の第１側に延びるとともに、前記折り畳み椅子を支持する支持部と、を備えていることが好ましい。
本態様によれば、椅子支持部材が取付部を介してカート本体に着脱可能に取り付けられるため、既存のカート本体に対して椅子支持部材を設けたり、椅子支持部材の有無をカート装置によって選択したり等、汎用性に優れたカート装置を提供できる。
【００１０】
（３）上記（２）の態様に係るカート装置において、前記支持部は、線材により形成されていることが好ましい。
本態様によれば、支持部を線材により形成することで、例えば線材を折り曲げ加工すること等によって支持部を低コストで提供できる。また、支持部を例えば板材等により形成する場合に比べ、支持部に塵埃等が溜まることを抑制できる。これにより、メンテナンス性を向上させることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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