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公開番号2025076929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188902
出願日2023-11-02
発明の名称閉断面構造体
出願人株式会社オカムラ
代理人個人
主分類A47B 55/00 20060101AFI20250509BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】極端に高い製造精度を必要とせずに強度の高い閉断面を得ることができる閉断面構造体を提供する。
【解決手段】閉断面構造体は、第1部材と第2部材を備える。第1部材は、一の端縁である第1端縁に第1支持部及び第1被支持部を有する。第2部材は、一の端縁である第2端縁に第2支持部及び第2被支持部を有する。第2部材は、第1端縁と第2端縁とが係合することで第1部材との間に閉断面を形成する。第1支持部は、第2被支持部に対して閉断面の内側に位置して、第2被支持部を支持する。第2支持部は、第1被支持部に対して閉断面の内側に位置して、第1被支持部を支持する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項１】
一の端縁である第１端縁に第１支持部及び第１被支持部を有する第１部材と、
一の端縁である第２端縁に第２支持部及び第２被支持部を有し、前記第１端縁と前記第２端縁とが係合することで前記第１部材との間に閉断面を形成する第２部材と、を備え、
前記第１支持部は、前記第２被支持部に対して前記閉断面の内側に位置して、前記第２被支持部を支持し、
前記第２支持部は、前記第１被支持部に対して前記閉断面の内側に位置して、前記第１被支持部を支持することを特徴とする閉断面構造体。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記第１部材の前記第１端縁は、前記第２端縁に向かって延出する第１端縁本体と、当該第１端縁本体の延出端に突設された第１突出片と、有し、
前記第２部材の前記第２端縁は、前記第１端縁に向かって延出する第２端縁本体と、当該第２端縁本体の延出端のうちの前記第１突出片と重ならない位置に突設された第２突出片と、有し、
前記第１突出片のうちの前記閉断面の外側を向く面が前記第１支持部を構成し、
前記第２端縁本体のうちの前記閉断面の内側を向く面が前記第１支持部に支持される前記第２被支持部を構成し、
前記第２突出片のうちの前記閉断面の外側を向く面が前記第２支持部を構成し、
前記第１端縁本体のうちの前記閉断面の内側を向く面が前記第２支持部に支持される前記第１被支持部を構成していることを特徴とする請求項１に記載の閉断面構造体。
【請求項３】
前記第１突出片と前記第２突出片の少なくとも一方は複数設けられ、前記第１突出片と前記第２突出片は、前記第１端縁本体及び前記第２端縁本体の延出方向の端面に沿って交互に配置されていることを特徴とする請求項２に記載の閉断面構造体。
【請求項４】
前記第１突出片と前記第２突出片の各付根部は、前記閉断面の内側に段差状に屈曲する屈曲部を備えていることを特徴とする請求項３に記載の閉断面構造体。
【請求項５】
前記屈曲部は、前記第１端縁本体及び前記第２端縁本体の延出方向の端面が平面視で直線をなすように形成されていることを特徴とする請求項４に記載の閉断面構造体。
【請求項６】
前記第１突出片と前記第２端縁本体、前記第２突出片と前記第１端縁本体の少なくともいずれか一方は固定部材によって固定されることを特徴とする請求項２に記載の閉断面構造体。
【請求項７】
前記第１部材は、
一面が化粧面になる平板状の主パネル壁と、
前記主パネル壁の側縁部から前記化粧面が面する側と逆側に延出する側縁壁と、
前記側縁壁の延出端から前記主パネル壁の前記化粧面の背面と対向する側に延びるフランジ壁と、を有し、
前記第２部材は、
前記フランジ壁と係合される第１接続部と、
前記主パネル壁の前記化粧面の背面に接合される第２接続部と、
前記第１接続部と前記第２接続部を繋ぐ中間壁と、を有し、
前記フランジ壁には、前記第１支持部及び第１被支持部が設けられ、
前記第１接続部には、前記第２支持部及び第２被支持部が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の閉断面構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、什器や什器の一部として用いられる閉断面構造体に関するものである。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
オフィスや公共施設等で用いられるパーティションやデスク装置、収納棚等の什器には、少なくとも一部に閉断面部を有する閉断面構造体が多く採用されている（例えば、特許文献１）。
【０００３】
特許文献１に記載の閉断面構造体は、基材パネルの縁部に補強パネルが接合され、基材パネルと補強パネルによって閉断面が形成されている。基材パネルは、平板状の主パネル壁の端縁には、主パネル壁の裏面方向に延出する側縁延出壁が連設され、側縁延出壁の延出端にフランジ壁が延設されている。フランジ壁は、主パネル壁の裏面に対向する側に屈曲して延びている。基材パネルは、主パネル壁、側縁延出壁、及び、フランジ壁によってコ字状の断面形状に形成されている。
【０００４】
また、補強パネルは、フランジ壁の裏面に接続される第１接続部と、主パネル壁の裏面に接続される第２接続部と、第１接続部と第２接続部を繋ぐ断面略Ｌ字状の中間壁と、を備えている。第１接続部とフランジ壁、第２接続部と主パネル壁の各間は溶接等によって固定されている。
【０００５】
補強パネルは、第１接続部の延出端から略直角に屈強して、側縁延出壁の裏面に突き当てられる突き当て壁をさらに備えている。突き当て壁は、第１接続部との連接部である基端部が第１接続部とともにフランジ壁の裏面に当接し、延出方向の端部が主パネル壁の裏面に当接している。補強パネルは、突き当て壁が、基材パネル側の側縁壁、フランジ壁、及び、主パネル壁の各裏面に当接することにより、閉断面構造体の潰れを規制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２０１９－２２８０６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
特許文献１に記載の閉断面構造体は、補強パネル側の第１接続部と突き当て壁が基材パネル側の側縁壁、フランジ壁、及び、主パネル壁の各裏面に当接するように、各部を高い寸法精度をもって製造する必要がある。しかし、閉断面構造体の構成部品の製造精度を高めようとすると、製造が煩雑になるうえに、製品コストの高騰にも繋がり易い。
【０００８】
そこで本発明は、極端に高い製造精度を必要とせずに強度の高い閉断面を得ることができる閉断面構造体を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明に係る閉断面構造体は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、発明に係る閉断面構造体は、一の端縁である第１端縁に第１支持部及び第１被支持部を有する第１部材と、一の端縁である第２端縁に第２支持部及び第２被支持部を有し、前記第１端縁と前記第２端縁とが係合することで前記第１部材との間に閉断面を形成する第２部材と、を備え、前記第１支持部は、前記第２被支持部に対して前記閉断面の内側に位置して、前記第２被支持部を支持し、前記第２支持部は、前記第１被支持部に対して前記閉断面の内側に位置して、前記第１被支持部を支持することを特徴とする。
【００１０】
本構成の閉断面構造体では、第１部材の第１端縁に設けられた第１支持部が、第２部材の第２端縁の第２被支持部を支持する。また、同時に第２部材の第２端縁に設けられた第２支持部が、第１部材の第１端縁の第１被支持部を支持する。このため、第１部材の第１端縁と第２部材の第２端縁は、互いに閉断面の内側方向から支え合う形で係合される。したがって、本構成を採用した場合には、強度の高い閉断面を得ることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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