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公開番号2025091230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206384
出願日2023-12-06
発明の名称搬送ローラーの劣化検出装置および劣化検出方法
出願人日本化学産業株式会社
代理人個人
主分類G01N 29/14 20060101AFI20250611BHJP(測定;試験)
要約【課題】ローラーが使用される装置を停止することなく、ローラーが折損に至る前に、搬送ローラーの劣化を検出し、劣化したローラーを交換することを可能とする。
【解決手段】搬送ローラーの劣化検出装置は、ローラーが生じる弾性波を検出するアコースティックセンサと、このアコースティックセンサによる検出信号の振幅を測定する振幅測定部と、この振幅からローラーの劣化の程度を決定する分析部とを有する。また、この分析部の分析結果に基づいて、搬送ローラーの交換時期を予測する判定部を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
搬送ローラーが生じる弾性波を検出するアコースティックセンサと、このアコースティックセンサによる検出信号の振幅を測定する振幅測定部と、この振幅から前記搬送ローラーの劣化の程度を決定する分析部とを有することを特徴とする搬送ローラーの劣化検出装置。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
この分析部の分析結果に基づいて、前記搬送ローラーの交換時期を予測する判定部を有することを特徴とする請求項1記載の搬送ローラーの劣化検出装置。
【請求項3】
前記搬送ローラーが複数設置され、その運転を停止することなく装置外部から搬送ローラーを交換可能な装置について、搬送ローラーの劣化の程度を決定することを特徴とする請求項1記載の搬送ローラーの劣化検出装置。
【請求項4】
搬送ローラーが生じる弾性波をアコースティックセンサにより検出するステップと、このアコースティックセンサによる検出信号の振幅を決定し、この振幅から前記搬送ローラーの劣化の程度を決定するステップとを有することを特徴とする搬送ローラーの劣化検出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送ローラーの劣化検出装置および劣化検出方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
搬送ローラーにより被搬送物を搬送する搬送ローラー装置の一例として、ローラーハースキルン(RHK)がある。ローラーハースキルン(RHK)は、トンネル炉の一種であり、炉内の床にモータ駆動のローラーを一定間隔で多数設置し,炉内の被焼成物をローラーに載せて搬送するタイプの連続型焼成炉である。被焼成物の搬送用として,ローラーの回転速度は適切に設定されており、これらの回転速度は,炉内の部位により変えることもできる。被焼成物は搬送用の板、さや、匣鉢などに置かれ,ローラーの回転により炉内を所定の速度で送られ,一連の昇温,焼成,冷却処理を連続的に受ける。
【0003】
この間、炉内温度は一定で、熱エネルギーを炉本体や匣鉢などの加熱冷却用に使用する必要がないため、炉は高い熱効率をもつ。一般に、ローラーは高い耐熱性の必要上セラミック製である。また、大気、N
2
、O
2
、N
2
+H
2
などの雰囲気制御や予熱、焼成、冷却の各ゾーンで精密な温度制御を行うことにより、温度均一性、クリーン度、熱効率に優れている。このため、ローラーハースキルン(RHK)は、各種ファインセラミックス成形体製造、各種粉体原料の焼成、リチウムイオン電池の正極材や負極材、MLCCに代表される電子部品などの製造、その他の用途に使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-052947号公報
【0005】
特開2017-038500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ローラーハースキルン(RHK)の運転中に搬送ローラーが折損することがあり、搬送ローラーの劣化を検出する必要がある。たとえば、特許文献1には、レーザマイクロフォンなどの非接触型アコースティックエミッションセンサを使用して大気中を伝播したアコースティックエミッションを検出し、所定の周波数帯域に所定閾値以上の周波数成分が存在する場合に回転異常が発生したと診断する回転機械異常検知装置が示されている。しかし、この装置は、異常を検知した場合に検知対象である回転機械の回転を停止して部品交換を行うようにするものである。
【0007】
特許文献2には、アコースティックエミッションセンサを使用して弁の摺動音を検出し、検出した摺動音のスペクトル強度から弁の摺動部の漏洩量、面粗さ、または摩擦係数を求め、弁の流体を閉止する機能および動的機能に関する正常か否かを含む劣化の予兆を判定する弁摺動部の異常予兆診断装置が示されている。しかし、この装置では、定期点検時に設備の稼働を止めた状態で、異常予兆診断を行うものである。
【0008】
一方、ローラーハースキルン(RHK)は、たとえば24時間365日の連続運転により焼成物を製造するために使用されるが、いったんローラーが折損すると、被焼成物の搬送ができなくなり、炉内に崩落している被焼成物を撤去するため、運転を停止して炉内温度が下がることを待たなければならず、交換後に運転を再開するまでに約2週間の間製造をすることができなくなるという問題がある。
【0009】
したがって、搬送ローラーが使用される装置を停止することなく、搬送ローラーが折損に至る前に、搬送ローラーの劣化を検出し、劣化したローラーを交換することを可能とすることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明による搬送ローラーの劣化検出装置は、搬送ローラーが生じる弾性波を検出するアコースティックセンサと、このアコースティックセンサによる検出信号の振幅を測定する振幅測定部と、この振幅から前記搬送ローラーの劣化の程度を決定する分析部とを有することを特徴とする。
このように構成することにより、複数の搬送ローラーを備える搬送ローラー装置の運転中の搬送ローラーの劣化を検出できる。
(【0011】以降は省略されています)

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