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公開番号2025090985
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023205914
出願日2023-12-06
発明の名称仮設ボックス
出願人株式会社ホタルクス
代理人個人,個人,個人
主分類E04G 21/16 20060101AFI20250611BHJP(建築物)
要約【課題】現場事務所と施工現場との間で、的確な情報共有を行う仮設ボックスを提供する。
【解決手段】
仮設ボックス1は、インレット42及びアウトレット45を有する収納ボックス10を備え、前記インレット42は前記収納ボックス10の外面に配置されて外部電源と導通し、前記アウトレット45は前記収納ボックス10の内部に配置されて、前記インレット42と導通し、前記収納ボックス10の内部に収納されたPLCアダプタ(PLC2)へ電力供給を行うとともに、前記PLCアダプタ(PLC2)と専用仮設電源ケーブルCで接続された現場事務所のPLCアダプタ(PLC1)との間で、双方向のデータ通信を行うことを特徴とする。
【選択図】図5

特許請求の範囲【請求項１】
インレット及びアウトレットを有する収納ボックスを備え、
前記インレットは前記収納ボックスの外面に配置されて外部電源と導通し、
前記アウトレットは前記収納ボックスの内部に配置され、前記インレットと導通し、本体の内部に収納された機器へ電力供給する、ことを特徴とする仮設ボックス。
続きを表示（約 970 文字）【請求項２】
前記収納ボックスは、直方体形状であって、裏側に、足場の横架材に引っ掛ける逆Ｊ字状の引掛金具が設けられている、請求項１に記載の仮設ボックス。
【請求項３】
前記収納ボックスの外側には、照明ユニットが着脱自在に設置され、
前記照明ユニットは、発光素子を含む発光部と、前記発光部を包むように覆うカバーを有している、請求項１に記載の仮設ボックス。
【請求項４】
前記収納ボックスは、直方体形状であって、
前記照明ユニットは、前記収納ボックスの両側面に着脱自在に一対設置され、その裏側に、足場の横架材に引っ掛ける逆Ｊ字状の引掛金具が設けられている、請求項３に記載の仮設ボックス。
【請求項５】
前記収納ボックス内にＰＬＣアダプタが配置され、前記ＰＬＣアダプタと専用仮設電源ケーブルで接続された現場事務所のＰＬＣアダプタとの間で、双方向のデータ通信がなされる、請求項１に記載の仮設ボックス。
【請求項６】
さらに、前記収納ボックス内に、無線ＬＡＮルータが配置され、前記収納ボックス内のＰＬＣアダプタとＬＡＮケーブルにより接続され、情報端末機器と無線通信を行う、請求項４に記載の仮設ボックス。
【請求項７】
現場事務所はインターネットと接続する光回線終端装置と無線ＬＡＮルータを備えており、インターネットから得られた情報をＰＬＣアダプタから専用仮設電源ケーブルにより施工現場に送信する、請求項１に記載の仮設ボックス。
【請求項８】
ＰＬＣアダプタ及び無線ＬＡＮルータを備えた前記本体を、前記現場事務所から延設された前記専用仮設電源ケーブルに接続された照明器具に仮設し、前記専用仮設電源ケーブルから電源の供給を受け、前記ＰＬＣアダプタ及び前記無線ＬＡＮルータを稼働させる、請求項４または５に記載の仮設ボックス。
【請求項９】
さらに、前記収納ボックス内には、前記インレット及びＰＬＣアダプタのほか、無線ＬＡＮルータ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ、プリンタ、複写機、スピーカ、マイクロフォン、ディスプレイのうちの少なくとも一つが稼働可能な状態で収納される、請求項１に記載の仮設ボックス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、仮設ボックスに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
一般に、仮設ボックスは、主として、工事現場、建築現場、作業現場等の施工現場の足場等に設置して、必要なときに一時的に用いられるものである。仮設ボックスは、工事用の機器類が収納される容器であり、施工現場等で用いられる発電機やコンプレッサー等の電動機器や工具類を一時的に収納するためのボックスである。従来より、仮設用の電力を必要とする場合には、引き込み線のための仮設用の電柱を建築現場等の施工現場に立て仮設ボックスを配置するなどして電源を確保していた。
【０００３】
一方、照明器具は、戸建住宅、事務所などの一般建築物をはじめ、学校、体育館、病院、劇場、展示場、百貨店、工場、倉庫などの特殊建築物の屋内の照明のほか、屋外の街灯、作業現場の作業灯等として広く使用されている。作業灯は、屋外における作業現場等の灯りとして、夜間の道路工事やトンネル切削工事などの作業現場に配置され、作業場周辺を明るく照らしている。作業灯は、一般に、ワークライト、投光器等と称されている。作業灯は、商用電源であるＡＣ１００Ｖ、２００Ｖや三相交流等の電源供給を受けて、点灯する。大光量や防水性、耐久性が高い製品が多く、屋外や屋内での施工現場の作業だけでなく、建造物や展示物のライティングとしても使用されている。
【０００４】
いままで、建築現場において、必要とされる工事用の機器を仮設ボックスに収納しておき、工事期間中、効率よく工事を進めるための道具類が収納された仮設ボックスが提案されている（特許文献１）。また、支持材が、門形枠材の一対の支柱に架設された態様で上下に一対設けられ、分電盤装置（いわゆる仮設ボックス）のケーシングが背面側から連結固定された装置が開発されている（特許文献２）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開平８－１４４５４９号公報
特開２００１－２１８３１１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
特許文献1は、建築現場における従来の不都合を解消し、必要とされる工事用の機器を、仮設用電源とともに予め施工現場に準備、収納しておき、工事期間中、能率がよい工事が進められる仮設ボックスを提供するものであるが、仮設ボックスを天板の４箇所に設けられた吊り金具で吊る状態で使用するものであり、設置等に時間を費やすなど利便性に欠けるものであるとともに、建築現場と現場事務所との連絡方法については全く考慮されていなかった。
【０００７】
また、特許文献２は、工事用足場等の組立式架台に取り付けて使用する分電盤装置（仮設ボックス）であるが、分電盤装置には、取付片が複数設けられており、この取付片に形成された取付孔にねじ部を挿通してナットを螺合することでフックボルトが分電盤装置に固定され、フックボルトを支持材に上方から引っかけるようにして装着されるものであるが、組立式架台に取り付ける分電盤装置の取付方法が複雑であり、容易に着脱できない構造であり準備及び撤去作業が煩雑であるとともに、建築現場と現場事務所との連絡方法については全く考慮されていなかった。
【０００８】
そこで、本発明は、先行技術文献の課題を解決するために、仮設ボックスに、インレット、アウトレット（コンセント）及び通信機器等を収納するスペースを設けることにより、取り扱いが容易になるとともに、現場事務所と施工現場との間で、情報共有が可能な通信環境を提供することにより、双方向通信を行い、現場事務所と施工現場との情報共有を図り、作業者に的確な指示が行えるとともに安全かつ安心な作業環境を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記目的を達成するために、本発明の観点に係る仮設ボックスは、
インレット及びアウトレットを有する収納ボックスを備え、
前記インレットは前記収納ボックスの外面に配置されて外部電源と導通し、
前記アウトレットは前記収納ボックスの内部に配置され、前記インレットと導通し、本体の内部に収納された機器へ電力供給する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、施工現場等の足場等に設置可能な仮設ボックスに、通信機器等を収納することによって、作業現場に配置されたパソコン、タブレット、スマートフォン等の情報機器を介して、現場事務所と施工現場との連絡を密に取ることができ、情報共有を行うことによって、作業指示の迅速化とともに、指示内容の正確性を担保し、施工現場における作業効率の利便性等を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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