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公開番号2025090615
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2025026669,2020523752
出願日2025-02-21,2018-10-31
発明の名称認知症の病理学および/または転帰を診断するための医療システム
出願人ジーイー・ヘルスケア・リミテッド
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G16H 50/30 20180101AFI20250610BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】機械学習技法を適用して、認知低下の症状で示す被験体の病気病理学および臨床転帰の予測を支援し、新規な治療法の臨床開発を促進する医療システム及び方法を提供する。
【解決手段】不確かな認知状態を有する被験体の病気病理学または疾病状態を予測するための医療システムであって、被験体についての第1の医療データを受信するように配置されるとともに、第2の医療データに関してトレーニングされる学習機械として構成され、学習機械を使用して病気病理学の予測を行うコンピュータシステム100と、予測の指示を表示するためのディスプレイ190と、を備え、第1の医療データは、被験体に対しての分子イメージング手法から得られるデータを含まず、第2の医療データは、1つまたは複数の分子イメージング手法から得られるデータを含まない。病気病理学は、被験体の脳内のアミロイドベータ(Aβ)陽性である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
不確かな認知状態を有する被験体の病気病理学を予測するための医療システムであって

前記被験体についての第1の医療データを受信するように配置されるとともに、第2の
医療データに関してトレーニングされるトレーニングされた学習機械として少なくとも部
分的に構成され、前記トレーニングされた学習機械を使用して前記病気病理学の予測を行
うようになされているコンピュータシステムと、
前記予測の指示を表示するためのディスプレイとを備え、
前記第1の医療データは、前記被験体に対しての分子イメージング手法から得られるデ
ータを含まず、前記第2の医療データは、1つまたは複数の分子イメージング手法から得
られるデータを含まない、医療システム。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記病気病理学は、認知低下に関連した病気または状態に関連している、請求項1に記
載の医療システム。
【請求項3】
前記病気病理学は、ドーパミンを生産する脳細胞の損失である、請求項1に記載の医療
システム。
【請求項4】
前記病気病理学は、前記被験体の脳内のアミロイドベータ(Aβ)陽性である、請求項
1に記載の医療システム。
【請求項5】
前記第1の医療データは、日常生活の活動(ADL)ベースライン、ディジットスパン
バックワード、ストーリーベースライン後30分の論理的記憶II、トレイルメーキング
パートA時間(秒)、教育、男性の性別、左尾状体積、右扁桃体積、および右尾状体積を
含む、請求項4に記載の医療システム。
【請求項6】
前記第1の医療データは、年齢、性別、ミニメンタルスコア(MMSE)、臨床認知症
尺度(CDR)、臨床的認知症重症度判定尺度(CDR-SB)、ApoE遺伝子検査ス
テータス、海馬の局所左右脳体積、海馬傍回、扁桃、嗅内皮質、内側側頭葉、直回、心室
および角回を含む、請求項4に記載の医療システム。
【請求項7】
臨床転帰は、MCIの急速進行である、請求項1に記載の医療システム。
【請求項8】
前記第1の医療データは、ADLベースライン、ミニメンタルステート検査(MMSE
)ベースライン、意味流暢性課題 - 動物カテゴリー、コンポジットアミロイド標準取
込み値比(SUVR)(pons)、および海馬体積を含む、請求項7に記載の医療シス
テム。
【請求項9】
前記第1の医療データは、前記被験体の認知検査の結果を含む、請求項1に記載の医療
システム。
【請求項10】
前記第1の医療データは、前記被験体の年齢を含む、請求項1に記載の医療システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の主題は、被験体の病気の進行を決定するためのシステムに関する。より具体的
には、開示された主題は、新規な治療法の臨床的な展開を行って促進する臨床判断を支援
するためのデジタルヘルスツールのための機械学習技法の応用に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
デジタルヘルス技術および臨床現場におけるその実施は、関心が高まっている事柄であ
る。これらの技術は、より強力かつ複雑になっている。特に、機械学習は、患者により良
い治療および看護を提供しようと努力している臨床家および他のヘルスケア専門家への支
援としてかなり有望である。
【0003】
ますます増えている利用可能である診断テストと非特異的なまたは重複する症状を有す
る異常同士の間の差異を認める必要性の両方により、個々の患者についてその看護の間に
大量のデータを蓄積することが可能である。これらのデータの一部は、冗長であってもよ
く、またはそれは、患者の転帰に非常に重要であり得る。行われるテストが所望の転帰に
向けた適切な判断を可能にするために単にこれらに必要なものであったならば、それは、
全体的に、本特許およびヘルスケアシステムについての利点となる。
【0004】
デジタル技術は、難しい研究課題に特に取り込んでいる研究環境に使用することもでき
、例えば、新規な疾病修飾薬(DMD:disease modifying drugs)をより効率的に市場
に投入することができる。規制および償還の要求は、ますます厳しくなっており、食品医
薬品局(FDA:Food and Drug Administration)などの規制機関は、ファーストトラッ
クプログラムなどの薬物の開発を試行および促進させるためのプログラムを実施している
が、潜在的な候補の臨床開発中に製薬会社が直面する課題は、重要で、莫大な財務的引き
受けのままである。
【0005】
治療法を市場にもたらすのは、費用がかかり、大規模で長々と続く臨床試験を必要とす
る。複雑さに加えて、具合の悪い被験体の募集によって引き起こされる高い消耗率がある
。臨床テストを通じて薬物候補をとることに関連した財務リスクは、高いままである。薬
物候補がパイプラインを通じてより効率的に動き、成功する可能性を高め、他の候補が臨
床テストに入ることを可能にすることによってパイプラインを支えることを可能にするた
めに、それを減少させる必要がある。
【0006】
痴呆、特にアルツハイマー病(AD:Alzheimer's disease)を一例として用いるとき
、現在利用可能なDMDはない。現在まで多くの可能性がある薬物がテストされているが
、何らかの有意な有効性を誰も示していない。これは、試験が病気の早期ではなく病気の
中期にいる被験体に集中してきたことに部分的には理由がある。これを正すために、現在
、研究は、軽度認知障害(MCI)を伴う被験体を募り、薬物の効果を示す可能性が最も
高い試験の経過中にADに変わりそうである者を特定することを目指している。この段階
で被験体を募るために、より感度のよいスクリーニングおよび層別化ツールが必要とされ
る。
【0007】
言い換えれば、DMDをアルツハイマー病の市場にもたらすことは、病気の多様性と大
規模で長々と続く臨床試験の必要性とにより極めて複雑である。DMDの有効性のプリン
シパル交絡者(principle confounder)は、適切な被験体の選択である。より感度のよい
スクリーニングおよび層別化ツールは、所与のコホートおよびエンドポイントに適した被
験体を特定するために必要とされる。
【0008】
AD試験のための患者を選択することにおける改善は、アミロイドポジトロン断層法(
PET:Positron Emission Tomography)イメージングを使用することで可能である。例
えば、Vizamyl(商標)(フルテメタモルF-18注射液、GEヘルスケア)は、
ADまたは認知低下の他の原因について評価されている認知障害を伴う大人の患者のβ-
アミロイド(Aβ)老人班(neuritic plaque)密度を評価するために脳の(PET)イ
メージングのために指示された放射性診断薬である。Vizamyl(商標)(フルテメ
タモルF-18注射液)のGEヘルスケア処方情報を参照されたい。他の知られている薬
剤には、Neuraceq(商標)(フロルベタベンF18注射液、Piramal i
maging社)、およびAmyvid(商標)(フロルベタピル(florbetapir)、イ
ーライリリーアンドカンパニー(Eli Lilly and Company))が挙げられる。陰性Aβス
キャン(negative Aβ scan)は、老人班(neuritic plaque)が無いことがまばらである
ことを示し、画像取得時におけるADの神経病理学診断と一致しない。陰性スキャンの結
果は、患者の認知障害がADによるものである可能性を減少させる。陽性Aβスキャン(
positive Aβ scan)は、頻繁なアミロイド老人班(neuritic plaque)が程々であること
を示す。神経生理学検査は、老人班のこの量がADを伴う患者に存在することを示したが
、正常認知力の高齢者はもちろん他のタイプの神経学的状態を伴う患者の存在もあり得る

【0009】
Aβ PETイメージングは、他の診断評価の補助とみなされ得る。陽性Aβスキャン
は、必ずしもそれ自体がADまたは他の認知異常の診断を確立しない。アミロイドPET
陽性被験体は、アミロイド調節療法についての臨床試験に入ることが許可され得るが、こ
のテストは、全てのアミロイド陽性被験体がADに進むわけではない、または臨床試験に
関連する時間枠内に進まないので不十分である。ADの例をとると、これは、陽性アミロ
イドスキャンを有する可能性が高い被験体の特定を意味する。
【0010】
別の例として、パーキンソン病(PD:Parkinson's Disease)の診断は、異常な症状
を有する患者、または投薬に対しての応答の欠如を示す患者が課題のままである。PDは
、パーキンソン症候群(PS:Parkinsonian Syndrome)と名付けられた共通の特徴を有
する一群の病気の一部であり、進行性核上性麻痺(PNP:Progressive Supranuclear P
alsy)、および多系統萎縮症(MSA:Multiple System Atrophy)が挙げられる。ドー
パミントランスポーター(DAT:dopamine transporter)のイメージングは、ドーパミ
ン作用の損失を決定することにより正確な診断を得ようとして使用され得る。いくつかの
放射標識されたフェニルトロパン類似体(radiolabeled phenyltropane analogue)が、
ドーパミントランスポーターの視覚化について知られており、単一光子放射型断層撮影法
(SPECT:single photon emission tomography)イメージングに使用するための承
認済み製品のDaTscan(商標)(GEヘルスケア)のa
123
-I-標識薬剤(a
123
-I-labelled agent)が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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