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公開番号2025090271
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205409
出願日2023-12-05
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類B60C 13/00 20060101AFI20250610BHJP(車両一般)
要約【課題】操縦安定性、耐摩耗性及び低燃費性の総合性能に優れたタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分と、再生カーボンブラックを含むカーボンブラックとを含むゴム組成物で構成されたタイヤ部材を備えるタイヤであって、
前記ゴム組成物は、窒素化合物を含み、
前記ゴム成分100質量部に対する窒素量が0.20質量部以上であり、
前記ゴム成分100質量部に対する前記カーボンブラックの含有量A(質量部)、前記窒素量B(質量部)、前記タイヤ部材の最大厚みC(mm)が、下記式(1)を満たすタイヤに関する。
(1)A×B/C>0.5
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
ゴム成分と、再生カーボンブラックを含むカーボンブラックとを含むゴム組成物で構成されたタイヤ部材を備えるタイヤであって、
前記ゴム組成物は、窒素化合物を含み、
前記ゴム成分100質量部に対する窒素量が0.20質量部以上であり、
前記ゴム成分100質量部に対する前記カーボンブラックの含有量A(質量部)、前記窒素量B(質量部)、前記タイヤ部材の最大厚みC(mm)が、下記式(1)を満たすタイヤ。
(1)A×B/C>0.5
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記ゴム成分100質量部に対する前記カーボンブラックの含有量A(質量部)が30質量部以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記窒素化合物がイソシアネート化合物を含む請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記カーボンブラックの平均一次粒子径が30nm以上60nm以下である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記再生カーボンブラック及び前記窒素化合物が、前記再生カーボンブラックを前記窒素化合物で予め表面処理したものである請求項1に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記ゴム成分100質量部に対する前記カーボンブラックの含有量A(質量部)と、前記タイヤ部材の最大厚みC(mm)との比(A/C)が、21.0を超える請求項1に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記ゴム成分100質量部に対する前記窒素量B(質量部)と、前記タイヤ部材の最大厚みC(mm)との比(B/C)が、0.15未満である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項8】
トレッドに形成された周方向溝の溝深さDが5.5mm以上8.5mm以下である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記ゴム成分100質量部に対する前記カーボンブラックの含有量A(質量部)と、前記トレッドに形成された周方向溝の溝深さD(mm)との比(A/D)が、3.0以上9.0以下である請求項8に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記ゴム成分100質量部に対する前記窒素量B(質量部)と、前記トレッドに形成された周方向溝の溝深さD(mm)との比(B/D)が、0.04以上0.08以下である請求項8に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤには、最近、環境への配慮などの観点から、低燃費性、操縦安定性、耐摩耗性などの向上が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、低燃費性と、操縦安定性、耐摩耗性とは一般に背反する性能であるため、バランスよく改善することは難しい。
【0004】
本発明は、前記課題を解決し、操縦安定性、耐摩耗性及び低燃費性の総合性能に優れたタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ゴム成分と、再生カーボンブラックを含むカーボンブラックとを含むゴム組成物で構成されたタイヤ部材を備えるタイヤであって、
前記ゴム組成物は、窒素化合物を含み、
前記ゴム成分100質量部に対する窒素量が0.20質量部以上であり、
前記ゴム成分100質量部に対する前記カーボンブラックの含有量A(質量部)、前記窒素量B(質量部)、前記タイヤ部材の最大厚みC(mm)が、下記式(1)を満たすタイヤに関する。
(1)A×B/C>0.5
【発明の効果】
【0006】
本発明は、ゴム成分と、再生カーボンブラックを含むカーボンブラックとを含むゴム組成物で構成されたタイヤ部材を備えるタイヤであって、前記ゴム組成物は、窒素化合物を含み、前記ゴム成分100質量部に対する窒素量が0.20質量部以上であり、前記ゴム成分100質量部に対する前記カーボンブラックの含有量A(質量部)、前記窒素量B(質量部)、前記タイヤ部材の最大厚みC(mm)が、上記式(1)を満たすタイヤであるので、低燃費性及び耐摩耗性の総合性能に優れたタイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
空気入りタイヤの一部が示された断面図である。
図1のタイヤのトレッドの近辺が示された拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上記タイヤは、ゴム成分と、再生カーボンブラックを含むカーボンブラックとを含むゴム組成物で構成されたタイヤ部材を備え、該ゴム組成物が、窒素化合物を含み、該ゴム成分100質量部に対する窒素量が0.20質量部以上であり、かつ該ゴム成分100質量部に対する該カーボンブラックの含有量A(質量部)及び該窒素量B(質量部)、該タイヤ部材の最大厚みC(mm)が、式(1)「A×B/C>0.5」を満たすものである。
【0009】
上記タイヤにより前述の効果が得られるメカニズム(理由)は必ずしも明らかではないが、以下のように推察される。
再生カーボンブラック及び窒素化合物を用いると、再生カーボンブラックは汎用カーボンブラックよりも全酸量が多く、塩基性置換基との反応性が高い。従って、再生カーボンブラックの酸性基に塩基性置換基(イソシアネートなど)がより反応して再生カーボンブラック表面にポリマーと相互作用する置換基(芳香環など)が修飾され、ポリマーとの親和性が向上し、補強性が大きく向上する。
また、ポリマーとの相溶性が向上することでカーボンブラックの分散性が向上し、低燃費性能を向上させることができる。
更に、補強性が向上することでタイヤ部材を薄くすることも可能となり、軽量化により低燃費性能をより向上させることができる。
よって、再生カーボンブラック及び窒素化合物を所定配合で含み、カーボンブラックの含有量A及び窒素量B、タイヤ部材の最大厚みCが式(1)「A×B/C>0.5」を満たす場合、以上のメカニズムにより、補強性と低燃費性がバランスよく向上し、操縦安定性、耐摩耗性及び低燃費性の総合性能が向上すると推察される。
【0010】
このように、上記タイヤは、「A×B/C>0.5」の関係を満たす構成にすることにより、操縦安定性、耐摩耗性及び低燃費性の総合性能を向上するという課題(目的)を解決するものである。すなわち、「A×B/C>0.5」のパラメータは課題(目的)を規定したものではなく、本願の課題は、操縦安定性、耐摩耗性及び低燃費性の総合性能を向上することであり、そのための解決手段として当該パラメータを満たすような構成にしたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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