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公開番号
2025101622
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023218592
出願日
2023-12-25
発明の名称
二輪自動車用タイヤ
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類
B60C
11/00 20060101AFI20250630BHJP(車両一般)
要約
【課題】グリップ性能の向上を達成できる、二輪自動車用タイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤ2はトレッド4とバンド18とを備える。トレッド4は、溝のない、プレーンなトレッド面20を有する。正規状態のタイヤ2の荷重負荷状態において、トレッド面20と平面との接地面の接地圧分布が、第一基準接地圧Pb1以上の接地圧を示す第一領域Hcと、第一基準接地圧Pb1未満の接地圧を示す第二領域Lcと、を含む。第一基準接地圧Pb1は、第一平均接地圧Pa1の1.2倍である。第一平均接地圧Pa1は、接地面CAの接地幅中心線WCLに沿った接地圧分布の平均値である。第一領域Hcと第二領域Lcとは、接地面CAの接地長方向に交互に並ぶ。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
一対のビードと、一対の前記ビードの間を架け渡すカーカスと、前記カーカスの径方向外側に位置するトレッドと、径方向において前記トレッドと前記カーカスとの間に位置するバンドとを備える、タイヤであって、
前記トレッドが、溝のない、プレーンなトレッド面を有し、
前記タイヤを正規リムに組み、前記タイヤの内圧を正規内圧に調整し、前記タイヤに荷重を負荷していない状態が正規状態であり、
前記正規状態のタイヤの子午線断面において、前記トレッド面の輪郭が、前記トレッド面の両端と、前記タイヤの赤道とを通る滑らかな曲線で表され、
前記正規状態のタイヤのキャンバー角を0度とし、前記タイヤに2.0kNの荷重を負荷して前記トレッド面を平面に接地させた、荷重負荷状態において、
前記トレッド面と前記平面との接地面の接地圧分布が、第一基準接地圧Pb1以上の接地圧を示す第一領域と、前記第一基準接地圧Pb1未満の接地圧を示す第二領域と、を含み、
前記第一基準接地圧Pb1が、第一平均接地圧Pa1の1.2倍であり、
前記第一平均接地圧Pa1が、前記接地面の接地幅中心線に沿った前記接地圧分布の平均値であり、
前記第一領域と前記第二領域とが、前記接地面の接地長方向に交互に並ぶ、
二輪自動車用タイヤ。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記接地面の接地幅中心線に沿った前記接地圧分布に含まれる、前記第一領域の数N1と前記第二領域の数N2と、の合計数Ncが、7以上27以下である、
請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項3】
前記接地面の接地幅中心線に沿った前記接地圧分布に含まれる、前記第一領域の数N1と前記第二領域の数N2と、の合計数Ncに対する、前記接地幅中心線での前記接地面の接地長L(mm)の比(L/Nc)が、6.0以上11.2以下である、
請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項4】
前記接地面の接地幅中心線に沿った前記接地圧分布に含まれる前記第一領域のうち、前記接地面の接地長中心線を中心に有し、前記接地面の接地長方向の長さが前記接地面の接地長Lの半分である、接地長中心領域に含まれる前記第一領域の数N1aが、前記接地長中心領域以外の領域に含まれる前記第一領域の数N1bと同じである、又は、前記第一領域の数N1aが前記第一領域の数N1bよりも多い、
請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項5】
前記接地面の接地長Lの、前記接地面の接地幅Wに対する比(L/W)が、2.0以上3.6以下である、
請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項6】
前記接地面の接地幅端から軸方向内側に、前記接地幅Wの10%に相当する距離、離れた位置を通り、前記接地幅中心線に平行にのびる、10%位置基準線と前記接地面との、交線の長さL10の、前記接地面の接地長Lに対する比(L10/L)が、0.4以上0.7以下である、
請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項7】
前記接地面の接地圧分布が、第二基準接地圧Pb2以上の接地圧を示す第三領域と、前記第二基準接地圧Pb2未満の接地圧を示す第四領域とを含み、
前記第二基準接地圧Pb2が、第二平均接地圧Pa2の1.1倍であり、
前記第二平均接地圧Pa2が、前記接地面の接地幅端から軸方向内側に、前記接地幅Wの25%に相当する距離、離れた位置を通り、前記接地幅中心線に平行にのびる、25%位置基準線に沿った前記接地圧分布の平均値であり、
前記第三領域と前記第四領域とが、前記接地面の接地長方向に交互に並び、
前記25%位置基準線に沿った前記接地圧分布に含まれる、前記第三領域の数N3と、前記第四領域の数N4との合計数Nqが、5以上27以下である、
請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項8】
前記第二領域の平均接地圧P2cの、前記第一領域の平均接地圧P1cに対する比(P2c/P1c)が、0.5以下である、
請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項9】
前記バンドが、実質的に周方向にのびるバンドコードを含み、
前記バンドコードの圧縮剛性が400N/mm以上である、
請求項1から8のいずれかに記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項10】
前記タイヤの子午線断面において、前記バンドの実幅の、前記タイヤのトレッド幅に対する比が0.5以上1.2以下である、
請求項9に記載の二輪自動車用タイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は二輪自動車用タイヤに関する。詳細には、本発明は、二輪自動車のレースで使用されるタイヤに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
タイヤに要求される性能の一つに、グリップ性能がある。グリップ性能に優れるタイヤは、路面に対して滑りにくい。レースで使用されるタイヤには、高いグリップ力を発揮できることが求められる。
グリップ性能の向上のために、摩擦係数に着目した検討が行われている(例えば、下記の特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-52718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、グリップ性能の向上を達成できる二輪自動車用タイヤの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る二輪自動車用タイヤは、一対のビードと、一対の前記ビードの間を架け渡すカーカスと、前記カーカスの径方向外側に位置するトレッドと、径方向において前記トレッドと前記カーカスとの間に位置するバンドとを備える。前記トレッドは、溝のない、プレーンなトレッド面を有する。前記タイヤを正規リムに組み、前記タイヤの内圧を正規内圧に調整し、前記タイヤに荷重を負荷していない状態が正規状態である。前記正規状態のタイヤの子午線断面において、前記トレッド面の輪郭は、前記トレッド面の両端と、前記タイヤの赤道とを通る滑らかな曲線で表される。前記正規状態のタイヤのキャンバー角を0度とし、前記タイヤに2.0kNの荷重を負荷して前記トレッド面を平面に接地させた、荷重負荷状態において、前記トレッド面と前記平面との接地面の接地圧分布が、第一基準接地圧Pb1以上の接地圧を示す第一領域と、前記第一基準接地圧Pb1未満の接地圧を示す第二領域と、を含む。前記第一基準接地圧Pb1は、第一平均接地圧Pa1の1.2倍である。前記第一平均接地圧Pa1は、前記接地面の接地幅中心線に沿った前記接地圧分布の平均値である。前記第一領域と前記第二領域とは、前記接地面の接地長方向に交互に並ぶ。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、グリップ性能の向上を達成できる、二輪自動車用タイヤが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係るタイヤの一部を示す断面図である。
図1に示されたタイヤの断面の一部を示す拡大断面図である。
バンドコードの一例を示す断面図である。
図1に示されたタイヤの接地圧分布を示すグラフである。
接地面の接地幅中心線を説明する図である。
接地面の接地幅中心線に沿った接地圧分布の一例を模式的に示すグラフである。
接地面の接地長中心領域を説明する図である。
接地面の25%位置基準線に沿った接地圧分布の一例を模式的に示すグラフである。
バンドコードの圧縮剛性を得るための試験片を示す斜視図である。
バンドコードの圧縮剛性の測定方法を説明する概略図である。
荷重-圧縮曲線の一例を模式的に示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のタイヤはリムに組まれる。タイヤの内側には空気が充填され、タイヤの内圧が調整される。リムに組まれたタイヤはタイヤ-リム組立体とも呼ばれる。タイヤ-リム組立体は、リムと、このリムに組まれたタイヤとを備える。
【0009】
本発明において、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、このタイヤに荷重を負荷していない状態は、正規状態と呼ばれる。
【0010】
本発明においては、特に言及がない限り、タイヤ各部の寸法及び角度は、正規状態で測定される。
正規リムにタイヤを組んだ状態で測定できない、タイヤの子午線断面における各部の寸法及び角度は、回転軸を含む平面に沿ってタイヤを切断することにより得られる、タイヤの切断面において、測定される。この測定では、左右のビード間の距離が、正規リムに組んだタイヤにおけるビード間の距離に一致するように、タイヤはセットされる。なお、正規リムにタイヤを組んだ状態で確認できないタイヤの構成は、前述の切断面において確認される。
(【0011】以降は省略されています)
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