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公開番号2025107075
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000827
出願日2024-01-05
発明の名称重荷重用タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/03 20060101AFI20250710BHJP(車両一般)
要約【課題】ウェットトラクション性能を維持しつつ、耐偏摩耗性能を向上することができる重荷重用タイヤを提供する。
【解決手段】本発明は、トレッド部2を有する重荷重用タイヤである。トレッド部2は、複数の周方向溝3と、複数の陸部4とを含む。複数の周方向溝3は、2本のショルダー周方向溝5と、1本のクラウン周方向溝6とを含む。複数の陸部4は、2つのクラウン陸部7を含む。2つのクラウン陸部7は、それぞれ、複数のクラウンブロック10を含む。複数のクラウンブロック10のそれぞれは、踏面12が六角形状であり、踏面12のタイヤ軸方向の最大長さL1と踏面12のタイヤ周方向の最大長さL2との比L1/L2が95%～120%である。複数のクラウン横溝11の平均の溝幅W1は、複数の周方向溝3の平均の溝幅W2の70%～100%である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
トレッド部を有する重荷重用タイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ周方向に連続してジグザグ状に延びる複数の周方向溝と、前記複数の周方向溝に区分された複数の陸部とを含み、
前記複数の周方向溝は、２本のショルダー周方向溝と、前記２本のショルダー周方向溝の間に設けられた１本のクラウン周方向溝とを含み、
前記複数の陸部は、前記２本のショルダー周方向溝と前記１本のクラウン周方向溝とに区分された２つのクラウン陸部を含み、
前記２つのクラウン陸部は、それぞれ、前記ショルダー周方向溝と前記クラウン周方向溝とに連なる複数のクラウン横溝に区分された複数のクラウンブロックを含み、
前記複数のクラウンブロックのそれぞれは、
踏面が六角形状であり、
前記踏面のタイヤ軸方向の最大長さＬ１と前記踏面のタイヤ周方向の最大長さＬ２との比Ｌ１／Ｌ２が９５％～１２０％であり、
前記複数のクラウン横溝の平均の溝幅Ｗ１は、前記複数の周方向溝の平均の溝幅Ｗ２の７０％～１００％である、
重荷重用タイヤ。
続きを表示（約 970 文字）【請求項２】
前記複数の陸部は、４つの陸部のみで構成されている、請求項１に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項３】
タイヤの断面幅が３５０～４５０mmである、請求項１又は２に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項４】
前記複数のクラウンブロックの少なくとも１つの前記踏面には、２．０～４．０mmの溝幅及び溝深さを有する１本の浅溝が設けられており、
前記浅溝は、７０～１１０°の角度で折れ曲がる部分を含む、請求項１又は２に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項５】
前記複数のクラウン横溝は、それぞれ、タイヤ軸方向に対して第１の方向に傾斜しており、
前記浅溝は、タイヤ軸方向に対して前記第１の方向とは逆向きの第２の方向に傾斜した傾斜中央部を含む、請求項４に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項６】
前記複数のクラウン横溝は、それぞれ、溝長手方向に沿った断面において、前記踏面に沿って延びる中央底面と、前記中央底面から前記クラウン横溝のタイヤ軸方向の両端に向かって深さが連続的に大きくなる外側底面とを含む、請求項１又は２に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項７】
前記ショルダー周方向溝の底面には、タイヤ半径方向外側に突出した複数のショルダー突起部がタイヤ周方向に配置されており、
前記クラウン周方向溝の底面には、タイヤ半径方向外側に突出し、かつ、タイヤ周方向に連続して延びるクラウン突起部が配置されている、請求項１又は２に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項８】
前記クラウン突起部は、前記ショルダー突起部よりも大きい幅の第１部分と、前記ショルダー突起部よりも小さい幅の第２部分とをタイヤ周方向に交互に含む、請求項７に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項９】
前記クラウン周方向溝は、一対の溝縁と、前記溝縁を通るタイヤ法線に対して傾斜した一対の第１溝壁と、前記第１溝壁のタイヤ半径方向内側に連なり、かつ、前記タイヤ法線と平行に延びる一対の第２溝壁とを含み、
前記第１溝壁と前記第２溝壁との交縁は、前記クラウン横溝の前記クラウン周方向溝側の端の底面よりもタイヤ半径方向外側に位置している、請求項１又は２に記載の重荷重用タイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、重荷重用タイヤに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
下記特許文献１には、重荷重用空気入りタイヤが提案されている。このタイヤは、センター陸部が複数のセンター横溝によって複数のセンターブロックに区分されており、かつ、前記センターブロックに所定のセンター副溝が形成されている。このタイヤは、前記センター副溝の溝幅を小さく設定することにより、ウェット路面でのトラクション性能、耐ブロック欠け性能及び耐偏摩耗性能を高い次元で両立することを期待している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１３－１４４５２６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来、トラックやバス等において、積載可能量の増加や高出力化が進められており、重荷重用タイヤにおいても、耐偏摩耗性能のさらなる向上が求められている。
【０００５】
また、従来では、上述の車両において、１つの駆動軸の左右両側に、２つずつタイヤが配置された態様（以下、この態様を「ダブルタイヤ」という。）が多く採用されていた。これに対し、タイヤ・ホイールを含めた車両重量の低減を図る目的から、近年では、前記ダブルタイヤを、幅が大きい１つのタイヤ（以下、「ワイドシングルタイヤ」という）に変更した車両が多く登場している。この車両では、１つのタイヤに作用する荷重が大きいため、ワイドシングルタイヤにおいては、耐偏摩耗性能のより一層の向上が求められている。
【０００６】
また、重荷重用タイヤは、いずれの態様であっても、ウェットトラクション性能を維持する必要がある。
【０００７】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、ウェットトラクション性能を維持しつつ、耐偏摩耗性能を向上することができる重荷重用タイヤを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明は、トレッド部を有する重荷重用タイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ周方向に連続してジグザグ状に延びる複数の周方向溝と、前記複数の周方向溝に区分された複数の陸部とを含み、前記複数の周方向溝は、２本のショルダー周方向溝と、前記２本のショルダー周方向溝の間に設けられた１本のクラウン周方向溝とを含み、前記複数の陸部は、前記２本のショルダー周方向溝と前記１本のクラウン周方向溝とに区分された２つのクラウン陸部を含み、前記２つのクラウン陸部は、それぞれ、前記ショルダー周方向溝と前記クラウン周方向溝とに連なる複数のクラウン横溝に区分された複数のクラウンブロックを含み、前記複数のクラウンブロックのそれぞれは、踏面が六角形状であり、前記踏面のタイヤ軸方向の最大長さＬ１と前記踏面のタイヤ周方向の最大長さＬ２との比Ｌ１／Ｌ２が９５％～１２０％であり、前記複数のクラウン横溝の平均の溝幅Ｗ１は、前記複数の周方向溝の平均の溝幅Ｗ２の７０％～１００％である、重荷重用タイヤである。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の重荷重用タイヤは、上記の構成を採用することで、ウェットトラクション性能を維持しつつ、耐偏摩耗性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明の一実施形態の重荷重用タイヤのトレッド部の展開図である。
図１の２つのクラウン陸部の拡大図である。
図２のクラウンブロックの拡大図である。
図２のＡ－Ａ線断面図である。
図２のＢ－Ｂ線断面図である。
図２のＣ－Ｃ線断面図である。
図１のショルダー陸部の拡大図である。
図７のＤ－Ｄ線断面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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