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公開番号2025105278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223720
出願日2023-12-28
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B60C 1/00 20060101AFI20250703BHJP(車両一般)
要約【課題】低燃費性と耐久性との総合性能の向上を図る。
【解決手段】ベルトコードにゴム組成物が被覆されて構成されるベルト層を備えるタイヤであって、ベルトコードは、1本のフィラメントからなるスチ-ルコードであり、ゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対して、0.15質量部未満のコバルトを含有しており、ベルトコードの径D(mm)と、ゴム組成物を、温度:70℃、初期歪:5%、動歪:±1%、周波数:10Hz、変形モード:伸張の条件下で測定した複素弾性率E^*(MPa)、および、ゴム組成物中のゴム成分100質量部に対するコバルト量C(質量部)が、下記式を満足しているタイヤ。
D/E^*<0.1×C+0.05
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ベルトコードにゴム組成物が被覆されて構成されるベルト層を備えるタイヤであって、
前記ベルトコードは、１本のフィラメントから構成されており、
前記ゴム組成物は、ゴム成分１００質量部に対して、０．１５質量部未満のコバルトを含有しており、
前記ベルトコードの径Ｄ（ｍｍ）と、前記ゴム組成物を、温度：７０℃、初期歪：５％、動歪：±１％、周波数：１０Ｈｚ、変形モード：伸張の条件下で測定した複素弾性率Ｅ
＊
（ＭＰａ）、および、前記ゴム組成物中のゴム成分１００質量部に対するコバルト量Ｃ（質量部）が、下記式を満足していることを特徴とするタイヤ。
Ｄ／Ｅ
＊
＜０．１×Ｃ＋０．０５
続きを表示（約 710 文字）【請求項２】
前記ゴム組成物中のコバルト量は、ゴム成分１００質量部に対して、０．１０質量部未満であることを特徴とする請求項１に記載のタイヤ。
【請求項３】
前記ゴム組成物中のコバルト量は、ゴム成分１００質量部に対して、０．０５質量部未満であることを特徴とする請求項２に記載のタイヤ。
【請求項４】
前記ゴム組成物中のコバルト量は、ゴム成分１００質量部に対して、０．０１質量部未満であることを特徴とする請求項３に記載のタイヤ。
【請求項５】
前記ゴム組成物中のコバルト量は、ゴム成分１００質量部に対して、０．００５質量部未満であることを特徴とする請求項４に記載のタイヤ。
【請求項６】
前記ベルトコードのタイヤ幅方向において幅５０ｍｍ当たりのコード本数Ｅ（本）と、単位長さ（１ｍｍ）当たりの表面積Ｓ（ｍｍ）とが、下記式を満足していることを特徴とする請求項１ないし請求項５のいずれか１項に記載のタイヤ。
Ｅ×Ｓ＞４０
【請求項７】
前記ベルトコードのタイヤ幅方向において幅５０ｍｍ当たりのコード本数Ｅ（本）と、曲げ剛性Ｂ（ｇ・ｃｍ）とが、下記式を満足していることを特徴とする請求項１ないし請求項５のいずれか１項に記載のタイヤ。
Ｅ×Ｂ＞６００
【請求項８】
前記ゴム組成物において、ＢＥＴ比表面積が４５ｍ
２
／ｇ以上のカーボンブラックが、ゴム成分１００質量部に対して、５質量部以上、７０質量部以下、含有されていることを特徴とする請求項１ないし請求項５のいずれか１項に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、カーカス、ベルト、バンドを備えるタイヤが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００５－２３９０６９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は、低燃費性と耐久性との総合性能の向上を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、
ベルトコードにゴム組成物が被覆されて構成されるベルト層を備えるタイヤであって、
前記ベルトコードは、１本のフィラメントから構成されており、
前記ゴム組成物は、ゴム成分１００質量部に対して、０．１５質量部未満のコバルトを含有しており、
前記ベルトコードの径Ｄ（ｍｍ）と、前記ゴム組成物を、温度：７０℃、初期歪：５％、動歪：±１％、周波数：１０Ｈｚ、変形モード：伸張の条件下で測定した複素弾性率Ｅ
＊
（ＭＰａ）、および、前記ゴム組成物中のゴム成分１００質量部に対するコバルト量Ｃ（質量部）が、下記式を満足していることを特徴とするタイヤである。
Ｄ／Ｅ
＊
＜０．１×Ｃ＋０．０５
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、低燃費性と耐久性との総合性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本発明の一実施の形態に係るタイヤの構造を説明する模式断面図である。
曲げ剛性の測定を説明する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
［１］本発明に係るタイヤの特徴
最初に、本発明に係るタイヤの特徴について説明する。
【０００９】
１．概要
本発明に係るタイヤは、ベルトコード（以下、単に「コード」ともいう）にゴム組成物が被覆されて構成されるベルト層を備えるタイヤである。そして、ベルトコードは１本のフィラメントから構成されており、ゴム組成物は、ゴム成分１００質量部に対して、０．１５質量部未満のコバルトを含有している。また、ベルトコードの径Ｄ（ｍｍ）と、ゴム組成物を、温度：７０℃、初期歪：５％、動歪：±１％、周波数：１０Ｈｚ、変形モード：伸張の条件下で測定した複素弾性率Ｅ
＊
（ＭＰａ）、および、ゴム組成物中のゴム成分１００質量部に対するコバルト量Ｃ（質量部）が、下記式を満足している。
Ｄ／Ｅ
＊
＜０．１×Ｃ＋０．０５
【００１０】
これらの特徴を有することにより、後述するように、低燃費性と耐久性との総合性能の向上を図ることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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