特許ウォッチ

公開番号2025120721
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015756
出願日2024-02-05
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類B60C 19/00 20060101AFI20250808BHJP(車両一般)
要約【課題】 RFIDタグからのデータの読取性能が良好で、走行時にRFIDタグを含むタグ部材がタイヤから剥がれにくい、RFIDタグが取り付けられたタイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤ2は、路面と接触するトレッド部と、リムに嵌め合わされる一対のビード部と、前記トレッド部と前記ビード部とを架け渡す一対のサイドウォール部と、を有するタイヤ本体52と、タイヤ本体52の内面に接着剤層58を介して貼り付けられた、RFIDタグ62を含むタグ部材56とを備える。タグ部材56は、タイヤ径方向において、ビード部の先端からの距離が15mm以上40mm以下の位置に貼り付けられている。タグ部材56は、タイヤ周方向の接線方向に対して、5°以上45°以下の範囲で傾いている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
路面と接触するトレッド部と、
リムに嵌め合わされる一対のビード部と、
前記トレッド部と前記ビード部とを架け渡す一対のサイドウォール部と、
を有するタイヤ本体と、
前記タイヤ本体の内面に接着剤層を介して貼り付けられた、ＲＦＩＤタグを含むタグ部材と、
を備えるタイヤであって、
前記タグ部材は、タイヤ径方向において、前記ビード部の先端からの距離が１５ｍｍ以上４０ｍｍ以下の位置に貼り付けられており、
前記タグ部材は、タイヤ周方向の接線方向に対して、５°以上４５°以下の範囲で傾いている、タイヤ。
続きを表示（約 590 文字）【請求項２】
前記ＲＦＩＤタグは、半導体チップとアンテナとを有し、
前記タグ部材の前記タイヤ周方向の接線方向に対する傾きは、前記アンテナの長さ方向の前記タイヤ周方向の接線方向に対する傾きである、請求項１に記載のタイヤ。
【請求項３】
前記タグ部材は、前記ＲＦＩＤタグと、前記ＲＦＩＤタグを覆うように設けられた保護体とを備える、請求項２に記載のタイヤ。
【請求項４】
前記タグ部材は、タイヤ径方向において、前記ビード部の先端からの距離が２０ｍｍ以上３０ｍｍ以下の位置に貼り付けられている、請求項１～３のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項５】
前記タグ部材は、タイヤ周方向の接線方向に対して、１０°以上３５°以下の角度で傾いている、請求項１～３のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項６】
前記タグ部材は、２０ｍｍ以上１２０ｍｍ以下の長さ、及び３ｍｍ以上２０ｍｍ以下の幅を有する、プレート状の部材である、請求項１～３のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項７】
前記タグ部材は、長さが５０ｍｍ以上１００ｍｍ以下あり、幅が５ｍｍ以上１５ｍｍである、請求項６に記載のタイヤ。
【請求項８】
前記タグ部材は、厚さ方向の辺の部分が面取りされた形状を有する、請求項６に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
タイヤの製造管理、顧客情報、走行履歴等のデータを管理するために、ＲＦＩＤ（ＲａｄｉｏＦｒｅｑｕｅｎｃｙＩｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグが取り付けられたタイヤが提案されている。ＲＦＩＤタグをタイヤに取り付ける技術について様々な検討が行われている（例えば、特許文献１、２）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－８２６６号公報
特開２０２１－１１２９３２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明の目的は、ＲＦＩＤタグからのデータの読み取りが阻害されず、タイヤに負荷が掛かっても、ＲＦＩＤタグが壊れにくく、またＲＦＩＤタグを含むタグ部材が剥がれにくい、ＲＦＩＤタグが取り付けられたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明の一態様に係るタイヤは、
路面と接触するトレッド部と、
リムに嵌め合わされる一対のビード部と、
前記トレッド部と前記ビード部とを架け渡す一対のサイドウォール部と、
を有するタイヤ本体と、
前記タイヤ本体の内面に接着剤層を介して貼り付けられた、ＲＦＩＤタグを含むタグ部材と、を備えるタイヤであって
前記タグ部材は、タイヤ径方向において、前記ビード部の先端からの距離が１５ｍｍ以上４０ｍｍ以下の位置に貼り付けられており、
前記タグ部材は、タイヤ周方向の接線方向に対して、５°以上４５°以下の範囲で傾いている。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、ＲＦＩＤタグからのデータの読取性能が良好で、走行時に、ＲＦＩＤタグが壊れにくく、またＲＦＩＤタグを含むタグ部材が剥がれにくい、ＲＦＩＤタグが取り付けられたタイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
図１は、本発明の一実施形態に係るタイヤの一部を示す断面図である。
図２は、図１の一部を拡大した図である。
図３は、図１のタイヤを別の部分で切断した断面図である。
図４は、タグ部材の平面図である。
図５は、図４のＡ－Ａ線に沿った端面図である。
図６は、図３の一部を拡大した図である。
図７は、タグ部材をタイヤ本体の内面に貼り付けるための治具を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
本発明のタイヤはリムに組まれる。タイヤの内部には空気が充填され、タイヤの内圧が調整される。リムに組まれたタイヤはタイヤ－リム組立体とも呼ばれる。タイヤ－リム組立体は、リムと、このリムに組まれたタイヤとを備える。
【０００９】
本発明において、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、このタイヤに荷重をかけていない状態は、正規状態と称される。
【００１０】
本発明においては、特に言及がない限り、タイヤ各部の寸法及び角度は、正規状態で測定される。
正規リムにタイヤを組んだ状態で測定できない、タイヤの子午線断面における各部の寸法及び角度は、回転軸を含む平面に沿ってタイヤを切断することにより得られる、タイヤの切断面において、測定される。この測定では、左右のビード間の距離が、正規リムに組んだタイヤにおけるビード間の距離に一致するように、タイヤはセットされる。なお、正規リムにタイヤを組んだ状態で確認できないタイヤの構成は、前述の切断面において確認される。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許