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公開番号2025135530
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024099900
出願日2024-06-20
発明の名称空気入りタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/00 20060101AFI20250910BHJP(車両一般)
要約【課題】通過騒音を低減して騒音性能を向上させた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ベルト層7を含む空気入りタイヤ1である。ベルト層7は、2枚のベルトプライ7A、7Bからなる。各ベルトプライ7A、7Bは、複数本のスチールコード12と、トッピングゴム13とを含む。ベルトプライ7A、7Bの厚さTPは、0.65~0.85(mm)である。スチールコード12の強力は、400~540(N)である。スチールコード12の長手方向と直交する向きの幅5(cm)当たりのスチールコード12の打ち込み本数は、40~50本である。スチールコード12の外径は、0.36~0.42(mm)である。
0.09≦(TP×2)/((TA+TH)/2)≦0.14…(1)
TA:タイヤ赤道Cの位置でのトレッド部厚さ(mm)
TH:接地端Teの位置でのトレッド部厚さ(mm)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空気入りタイヤであって、
一対の接地端を有するトレッド部と、
一対のビード部と、
前記トレッド部を通り、かつ、前記一対のビード部を跨るように配されたトロイド状のカーカスと、
前記カーカスのタイヤ半径方向の外側に配されたベルト層と、を含み、
前記ベルト層は、タイヤ半径方向に重ねられた2枚のベルトプライからなり、
前記2枚のベルトプライのそれぞれは、複数本のスチールコードと、前記複数本のスチールコードを被覆するトッピングゴムとを含み、
前記各ベルトプライの厚さTPは、0.65~0.85(mm)であり、
前記スチールコードの強力は、400~540(N)であり、
前記スチールコードの長手方向と直交する向きの幅5(cm)当たりの前記スチールコードの打ち込み本数は、40~50本であり、
前記スチールコードの外径は、0.36~0.42(mm)であり、
タイヤ赤道の位置でのトレッド部厚さをTA(mm)、及び、前記接地端の位置でのトレッド部厚さをTH(mm)としたときに、下記の式(1)を充足する、空気入りタイヤ。
0.09≦(TP×2)/((TA+TH)/2)≦0.14…(1)
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記カーカスは、複数本のカーカスコードと、前記複数本のカーカスコードを被覆するトッピングゴムとを含む1又は2枚のカーカスプライからなり、
前記カーカスの厚さ中心位置から前記ベルト層の厚さ中心位置までの距離は、1.1~2.4(mm)である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記スチールコードのカーボン含有量は、0.84%~1.00%である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記スチールコードは、モノフィラメントで構成された1×1構造である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記スチールコードは、複数(n)のフィラメントで構成された1×n構造であり、
前記複数のフィラメントのそれぞれの外径は、0.15~0.22mmである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記各ベルトプライは、前記ベルトプライの表面と前記スチールコードとの間の離隔距離が、0.2mm以下である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
【請求項7】
下記の式(2)を充足する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
0.5mm≦TA-TH≦5mm…(2)
【請求項8】
下記の式(3)を充足する、請求項7に記載の空気入りタイヤ。
2mm≦TA-TH≦4mm…(3)
【請求項9】
前記トレッド部は、前記ベルト層のタイヤ半径方向の外側に、前記ベルト層よりもタイヤ軸方向の幅が大きいバンド層を含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
【請求項10】
空気入りタイヤであって、
一対の接地端を有するトレッド部と、
一対のビード部と、
前記トレッド部を通り、かつ、前記一対のビード部を跨るように配されたトロイド状のカーカスと、
前記カーカスのタイヤ半径方向の外側に配されたベルト層と、を含み、
前記ベルト層は、タイヤ半径方向に重ねられた2枚のベルトプライからなり、
前記2枚のベルトプライのそれぞれは、複数本のスチールコードと、前記複数本のスチールコードを被覆するトッピングゴムとを含み、
前記各ベルトプライの厚さTPは、0.65~0.85(mm)であり、
前記スチールコードの強力は、400~540(N)であり、
前記スチールコードの長手方向と直交する向きの幅5(cm)当たりの前記スチールコードの打ち込み本数は、40~50本であり、
前記スチールコードの外径は、0.36~0.55(mm)であり、
タイヤ赤道の位置でのトレッド部厚さをTA(mm)、及び、前記接地端の位置でのトレッド部厚さをTH(mm)としたときに、下記の式(1)を充足する、空気入りタイヤ。
0.09≦(TP×2)/((TA+TH)/2)≦0.14…(1)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、ベルトとバンドとを備えるタイヤが記載されている。前記ベルトは、2以上の層が積層されて形成されている。前記各層は、ゴム組成物及びコードを含んでいる。そして、この特許文献では、隣接する二層のコード間のゲージを特定することで、優れたロードノイズ低減効果及び優れた低燃費性を有するタイヤを提供することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-177838号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、電気自動車の普及等によって、騒音性能の向上が求められている。騒音性能の一つである通過騒音を低減するために、例えば、トレッド部に配されたスチールコードのベルト層のタイヤ半径方向外側に、フルバンドと、前記フルバンドのタイヤ軸方向の外端をカバーするタイヤ軸方向の長さの小さい一対のエッジバンドとで前記バンドを形成する手法が考えられる。
【0005】
しかしながら、上述のような手法では、通過騒音を小さくすることに限界があるという問題があった。
【0006】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、通過騒音を低減して騒音性能を向上させた空気入りタイヤを提供することを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、空気入りタイヤであって、一対の接地端を有するトレッド部と、一対のビード部と、前記トレッド部を通り、かつ、前記一対のビード部を跨るように配されたトロイド状のカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向の外側に配されたベルト層と、を含み、前記ベルト層は、タイヤ半径方向に重ねられた2枚のベルトプライからなり、前記2枚のベルトプライのそれぞれは、複数本のスチールコードと、前記複数本のスチールコードを被覆するトッピングゴムとを含み、前記各ベルトプライの厚さTPは、0.65~0.85(mm)であり、前記スチールコードの強力は、400~540(N)であり、前記スチールコードの長手方向と直交する向きの幅5(cm)当たりの前記スチールコードの打ち込み本数は、40~50本であり、前記スチールコードの外径は、0.36~0.42(mm)であり、タイヤ赤道の位置でのトレッド部厚さをTA(mm)、及び、前記接地端の位置でのトレッド部厚さをTH(mm)としたときに、下記の式(1)を充足する、空気入りタイヤである。
0.09≦(TP×2)/((TA+TH)/2)≦0.14…(1)
【発明の効果】
【0008】
本発明の空気入りタイヤは、上記の構成を採用することで、通過騒音を低減して騒音性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態のタイヤのタイヤ子午線断面図である。
図1の部分拡大図である。
他の実施形態のスチールコードの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図面は、本発明の特徴を内包して記載されているが、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれている場合がある。また、各実施形態を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。また、本明細書で説明されない構成には、周知の構成を適宜採用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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