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公開番号2025102109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219343
出願日2023-12-26
発明の名称ポリマー被覆ガラス基材
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類G01N 33/552 20060101AFI20250701BHJP(測定;試験)
要約【課題】表面の凹凸性がコントロールされ、表面の弾性率が低いポリマー被覆ガラス基材を提供する。
【解決手段】ガラス基材の表面に、分子量が異なる親水性ポリマーのブレンド物からなる親水性ポリマー層が形成されたポリマー被覆ガラス基材に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス基材の表面に、分子量が異なる親水性ポリマーのブレンド物からなる親水性ポリマー層が形成されたポリマー被覆ガラス基材。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記親水性ポリマーが、数平均分子量の差が3万以上である親水性ポリマーを含む請求項1に記載のポリマー被覆ガラス基材。
【請求項3】
前記親水性ポリマーが、数平均分子量の差が5万以上である親水性ポリマーを含む請求項1に記載のポリマー被覆ガラス基材。
【請求項4】
前記親水性ポリマーが、数平均分子量が異なる下記式(I)で表される親水性ポリマーを含む請求項1に記載のポリマー被覆ガラス基材。
TIFF
2025102109000009.tif
33
156
(式中、R
51
は水素原子又はメチル基、R
52
はアルキル基を表す。pは1~8、mは1~5、nは繰り返し数を表す。)
【請求項5】
前記親水性ポリマーが、数平均分子量が異なる下記式(II)で表される親水性モノマーと他のモノマーとの共重合体を含む請求項1に記載のポリマー被覆ガラス基材。
TIFF
2025102109000010.tif
28
156
(式中、R
51
は水素原子又はメチル基、R
52
はアルキル基を表す。pは1~8、mは1~5を表す。)
【請求項6】
前記親水性ポリマー層の厚みが30~3000nmである請求項1に記載のポリマー被覆ガラス基材。
【請求項7】
前記親水性ポリマー層の表面に足場蛋白質が吸着されている請求項1に記載のポリマー被覆ガラス基材。
【請求項8】
前記足場蛋白質がフィブロネクチンである請求項7に記載のポリマー被覆ガラス基材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリマー被覆ガラス基材に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
血液及び体液中の特定細胞(血球細胞、血液・体液中に存在するがん細胞、幹細胞、T細胞等)を吸着するための器具を作製するために、ガラス基材表面を特殊な高分子でコーティングする技術が提案されている。
【0003】
しかしながら、特殊な高分子の中には、コーティングで平滑な表面を作製し難いものがあり、表面の凹凸性は、特定細胞の吸着性能に影響することから、がん細胞、幹細胞、T細胞等の特定細胞の吸着性能等に優れた凹凸性がコントロールされた表面が形成された基材の提供が望まれている(特許文献1等参照)。更に、表面の凹凸が大きいと、コーティング面の白濁が起こりやすく、表面の凹凸性のコントロールによりコーティング面の白濁を抑えることが望まれる。また、コーティング面の白濁を抑えることで、がん細胞、幹細胞、T細胞等の特定細胞の吸着性能等の向上が期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2005-523981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記課題を解決し、表面の凹凸性がコントロールされ、表面の弾性率が低いポリマー被覆ガラス基材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ガラス基材の表面に、分子量が異なる親水性ポリマーのブレンド物からなる親水性ポリマー層が形成されたポリマー被覆ガラス基材に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ガラス基材の表面に、分子量が異なる親水性ポリマーのブレンド物からなる親水性ポリマー層が形成されたポリマー被覆ガラス基材であるので、表面の凹凸性がコントロールされ、表面の弾性率が低いポリマー被覆ガラス基材を提供できる。従って、上記ポリマー被覆ガラス基材により、がん細胞、幹細胞、T細胞等の特定細胞の吸着性能の向上効果が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上記ポリマー被覆ガラス基材は、ガラス基材の表面に、分子量が異なる親水性ポリマーのブレンド物からなる親水性ポリマー層が形成されたものである。ガラス基材の表面に親水性ポリマー層を分子量が異なる親水性ポリマーのブレンド物で形成することで、基材表面の凹凸性のコントロールが可能となり、表面粗さが小さく、平滑性が高く、かつ表面の弾性率が低い親水性ポリマー層が被覆されたポリマー被覆ガラス基材を提供できる。
【0009】
血中循環腫瘍細胞(数個~数百個/血液1mL)等の体液中にでてきた腫瘍細胞(がん細胞等)は、非常に数が少なく、検査に供するには、採取した体液中に存在する腫瘍細胞をできる限り多く吸着することが重要と考えられる。上記ポリマー被覆ガラス基材は、分子量が異なる親水性ポリマーのブレンド物からなる親水性ポリマー層をガラス基材上に形成することで、表面の凹凸性がコントロールされ、表面粗さが小さく、平滑性が高い親水性ポリマー層が形成される。また、形成される親水性ポリマー層は、表面の弾性率が低い。そして、親水性ポリマー層の凹凸性は、がん細胞、幹細胞、T細胞等の特定細胞の吸着性に影響を与え、表面の凹凸性をコントロールし、平滑性を高くすることで、優れた特定細胞の吸着性能が得られ、また、表面の弾性率も特定細胞の吸着性に影響を与え、弾性率が低いほど、吸着性能が向上する。一方、表面の弾性率が低すぎると、吸着性は逆に低下する。すなわち、表面の弾性率には最適値がある。尚、例えば、ガラス基材表面上に形成された分子量が異なる親水性ポリマーのブレンド物からなる親水性ポリマー層に腫瘍細胞を吸着し、その数を測定することで、体液中の腫瘍細胞数が判り、がん治療効果の確認などに利用できる。また、吸着した腫瘍細胞を培養し、その培養した細胞で抗がん剤等の効き目を確認することで、抗がん剤等の投与前に、体の外で抗がん剤などの効き目を確認できると同時に、抗がん剤などの選定にも利用できる。また、吸着又は培養した腫瘍細胞から、遺伝子解析を行い、腫瘍細胞の変異状態や発現状態を調べて、抗がん剤等の選定に利用でき、がんのメカニズム解明に役立てることも可能である。
【0010】
上記ポリマー被覆ガラス基材を構成するガラスの種類は、特に限定されず、例えば、ソーダ石灰ガラス、無アルカリガラス、硼珪酸ガラス(SiO

-B



-ZnO系ガラス、SiO

-B



-Bi



系ガラス等)、カリガラス、クリスタルガラス(PbOを含むガラスであり、例えば、SiO

-PbO系ガラス、SiO

-PbO-B



系ガラス、SiO

-B



-PbO系ガラス等)、チタンクリスタルガラス、バリウムガラス、ボロンガラス(B



-ZnO-PbO系ガラス、B



-ZnO-Bi



系ガラス、B



-Bi



系ガラス、B



-ZnO系ガラス等)、ストロンチウムガラス、アルミナ珪酸ガラス、ソーダ亜鉛ガラス、ソーダバリウムガラス(BaO-SiO

系ガラス等)等が挙げられる。これらのガラスは、単独で用いてもよいし、2種類以上が混合されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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