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公開番号
2025105086
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223384
出願日
2023-12-28
発明の名称
シリンジ用ガスケット
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A61M
5/315 20060101AFI20250703BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】表面の摩擦係数および粘着性が低減されたシリンジ用ガスケットおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のシリンジ用ガスケット40は、(a)ハロゲン化ブチルゴムを含有する基材ポリマーと(b)樹脂粒子とを含有するゴム組成物から形成され、表面の少なくとも一部が、レーザー顕微鏡で表面粗さを測定したときに得られる画像解析結果について、コア部と突出山部とを分離する負荷面積率を40%とした突出山部の体積Vmp(mL/m
2
)と、前記ゴム組成物中の(a)基材ポリマーの含有率をV(質量%)とが、P=(Vmp/V)≧0.25を満足することを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)ハロゲン化ブチルゴムを含有する基材ポリマーと(b)樹脂粒子とを含有するゴム組成物から形成されたシリンジ用ガスケットであって、
前記シリンジ用ガスケットの表面の少なくとも一部が、レーザー顕微鏡で表面粗さを測定したときに得られる画像解析結果について、コア部と突出山部とを分離する負荷面積率を40%とした突出山部の体積Vmp(mL/m
2
)と、前記ゴム組成物中の(a)基材ポリマーの含有率V(質量%)とが、P=(Vmp/V)≧0.25を満足することを特徴とするシリンジ用ガスケット。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記シリンジ用ガスケットは、シリンジバレルに挿入したときに、薬液に接する天面部と、シリンジバレルの内面と対向する摺動面部とを有し、前記摺動面部の少なくとも一部が、P=(Vmp/V)≧0.25を満足する請求項1に記載のシリンジ用ガスケット。
【請求項3】
前記天面部の少なくとも一部が不活性樹脂層で被覆されている請求項2に記載のシリンジ用ガスケット。
【請求項4】
前記不活性樹脂層が、フッ素樹脂からなる層である請求項3に記載のシリンジ用ガスケット。
【請求項5】
前記不活性樹脂層が、非フッ素樹脂からなる層である請求項3に記載のシリンジ用ガスケット。
【請求項6】
(b)前記樹脂粒子の体積平均粒子径は、200μm以下である請求項1に記載のシリンジ用ガスケット。
【請求項7】
(b)前記樹脂粒子の含有量は、(a)基材ポリマー100質量部に対して、5質量部以上、100質量部以下である請求項1に記載のシリンジ用ガスケット。
【請求項8】
前記ハロゲン化ブチルゴムは、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、イソブチレンとp-メチルスチレンの共重合体の臭素化物よりなる群から選択される少なくとも1種である請求項1に記載のシリンジ用ガスケット。
【請求項9】
(b)前記樹脂粒子は、ポリオレフィン系樹脂粒子である請求項1に記載のシリンジ用ガスケット。
【請求項10】
前記ポリオレフィン系樹脂粒子は、超高分子量ポリエチレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンよりなる群から選択される少なくとも1種である請求項9に記載のシリンジ用ガスケット。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリンジ用ガスケットに関するものであり、より詳しくは、シリンジ用ガスケットの摺動性の改良技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、薬剤取り違え、院内感染防止、廃棄性、病院業務の効率などの理由から薬剤を予め充填したプレフィルドシリンジが使用されている。プレフィルドシリンジに拘わらずシリンジは、一般に、バレルと、バレル内を気密的・液密的に摺動し得るガスケットと、このガスケットを移動操作するプランジャーとで構成されている。シリンジに使用されるガスケットは、密封性(気密性、液密性)のみならず、薬剤を円滑に投与するために、高摺動性(例えば、低初期摺動抵抗や低経時摺動抵抗)を有することも求められている。
【0003】
特許文献1には、先端にノズル部と基端に開口部を有する外筒と、当該外筒内を摺動するガスケットと、当該開口部を通り当該ガスケットに接続された押子と、当該外筒内に当該ガスケットにより密封されて収納されている薬液とからなるプレフィルドシリンジにおいて、当該開口部の周縁には当該外筒の外方向に延びるフランジを有し、当該フランジには移動可能なストッパーが設けられており、当該押子の当該開口部から当該外筒の外に延びている部分には係止部が設けられているものであって、当該押子を介して当該ガスケットを先端方向に移動させ、当該ノズルから当該薬液中に存在する気泡および前記薬液の余剰量が排出された位置で当該係止部が当該ストッパーに係止されることで当該ガスケットが停止することを特徴とするプレフィルドシリンジが開示されている。
【0004】
特許文献2には、シリンジの外筒内を液密に摺動可能に接触するよう形成されたガスケットであって、該ガスケットは、弾性体からなるガスケット本体と、少なくとも前記シリンジと接触する部分に設けられた被覆層とを備え、該被覆層は、末端シラノール基を有する反応性シリコーンの縮合物からなり前記シラノール基に由来するシロキサン結合を有するシリコーン系樹脂を含有する組成物からなるとともに固体微粒子を含まないことを特徴とするシリンジ用ガスケットが開示されている。
【0005】
特許文献3には、注射器のピストン用ゴムとして好適に使用されるゴム製品であって、ブチル系ゴム100重量部に対し、平均粒径が1~5μmのフッ素樹脂微粉末を10~80重量部含有したゴム組成物を構成部品とし、キャスティング法により成形したフッ素樹脂フィルムを表面にラミネートした高浸透性液体密封用ゴム製品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-014619号公報
再表2009-084646号公報
特開2007-054621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
摺動性を改善するためにシリンジ用ガスケットの表面にシリコーンオイルを塗布することが行われている。しかしながら、シリコーンオイルを塗布したシリンジ用ガスケットが、バイオ薬品に接触すると、シリコーン粒子によるタンパク質の凝集が起こる恐れがある。そのため、バイオ薬品を使用する医療用品には、シリコーンオイル塗布したシリンジ用ガスケットは使えない。特に、プレフィルドシリンジのシリンジ用ガスケットでは、シリコーンオイルフリー(SOF)のニーズが高くなっている。
【0008】
また、シリンジ用ガスケットを構成する成分が、シリンジバレル内の薬液に混入し、薬液を汚染または変質させることを防ぐために、シリンジ用ガスケットをフッ素樹脂系フィルムでラミネートすることが行われている。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルムなどのフッ素樹脂系フィルムをラミネートしたシリンジ用ガスケットは、PTFEフィルムの弾性率がゴムより100倍高く、シール性が低下する傾向がある。
【0009】
このような状況の下、シリコーンオイルフリー(SOF)規制対応として、シリコーンオイルを使わず、シリンジ用ガスケットの摩擦係数および粘着性を低減させる方法が求められている。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、表面の摩擦係数および粘着性が低減された新規なシリンジ用ガスケットおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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