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公開番号2025103504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220941
出願日2023-12-27
発明の名称二輪自動車用タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類B60C 11/00 20060101AFI20250702BHJP(車両一般)
要約【課題】コーナー侵入時のブレーキ性能、旋回性能などの走行性能に優れた二輪自動車用タイヤを提供する。
【解決手段】タイヤ幅方向に少なくとも3分割されたトレッドゴムが配されたトレッド部を有する二輪自動車用タイヤであって、
前記トレッドゴムは、タイヤ幅方向の中央部に配されたセンターゴムと、前記センターゴムのタイヤ幅方向の両側に配されたショルダーゴムとを備え、かつ前記センターゴムと前記ショルダーゴムとにまたがる溝を有し、
前記センターゴム及び前記ショルダーゴムは、共に、ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量が70質量部以上であり、
前記ショルダーゴムのシリカの含有量Si(S)と前記センターゴムのシリカの含有量Si(C)との比(Si(S)/Si(C))が、0.80以上0.95以下であり、
前記ショルダーゴムの300%モジュラスM300(S)と前記センターゴムの300%モジュラスM300(C)との比(M300(S)/M300(C))が、1.15以上1.50以下である二輪自動車用タイヤに関する。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
タイヤ幅方向に少なくとも3分割されたトレッドゴムが配されたトレッド部を有する二輪自動車用タイヤであって、
前記トレッドゴムは、タイヤ幅方向の中央部に配されたセンターゴムと、前記センターゴムのタイヤ幅方向の両側に配されたショルダーゴムとを備え、かつ前記センターゴムと前記ショルダーゴムとにまたがる溝を有し、
前記センターゴム及び前記ショルダーゴムは、共に、ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量が70質量部以上であり、
前記ショルダーゴムのシリカの含有量Si(S)と前記センターゴムのシリカの含有量Si(C)との比(Si(S)/Si(C))が、0.80以上0.95以下であり、
前記ショルダーゴムの300%モジュラスM300(S)と前記センターゴムの300%モジュラスM300(C)との比(M300(S)/M300(C))が、1.15以上1.50以下である二輪自動車用タイヤ。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記溝の深さGが10mm以下である請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項3】
前記ショルダーゴムの70℃における複素弾性率70℃E*(S)と前記センターゴムの70℃における複素弾性率70℃E*(C)との比(70℃E*(S)/70℃E*(C))が、0.75を超え1.25未満である請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項4】
前記ショルダーゴムの30℃における複素弾性率30℃E*(S)と前記センターゴムの30℃における複素弾性率30℃E*(C)との比(30℃E*(S)/30℃E*(C))が、0.75を超え1.25未満である請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項5】
前記センターゴム及び前記ショルダーゴムは、共に、ゴム成分100質量部に対する可塑剤の含有量が2質量部以上85質量部以下であり、
前記ショルダーゴムに含まれる可塑剤中の芳香族ビニル重合体比率P(S)が、前記センターゴムに含まれる可塑剤中の芳香族ビニル重合体比率P(C)より大きい請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項6】
前記ショルダーゴムは、ゴム成分100質量%中のスチレンブタジエンゴムの含有量が70質量%以上である請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
【請求項7】
前記センターゴム及び前記ショルダーゴムの少なくとも一方が変性ブタジエンゴムを含む請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二輪自動車用タイヤに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
二輪自動車用タイヤのトレッドゴムは、直線走行時と旋回時とで路面と接する部分が異なる。直線走行時は主にセンターゴムが、旋回時は主にショルダーゴムが、路面と接し、それぞれの状況に応じた性能が必要となるため、トレッドゴムは、センターゴムとショルダーゴムとのゴム物性を変えることが多い(特許文献1など)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-276715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
二輪自動車用タイヤには、コーナー侵入時のブレーキ性能、旋回性能などの走行中の種々の性能を向上することにより、競技用コースなどの走行タイムを改善することが望まれている。
【0005】
本発明は、前記課題を解決し、コーナー侵入時のブレーキ性能、旋回性能などの走行性能に優れた二輪自動車用タイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、タイヤ幅方向に少なくとも3分割されたトレッドゴムが配されたトレッド部を有する二輪自動車用タイヤであって、
前記トレッドゴムは、タイヤ幅方向の中央部に配されたセンターゴムと、前記センターゴムのタイヤ幅方向の両側に配されたショルダーゴムとを備え、かつ前記センターゴムと前記ショルダーゴムとにまたがる溝を有し、
前記センターゴム及び前記ショルダーゴムは、共に、ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量が70質量部以上であり、
前記ショルダーゴムのシリカの含有量Si(S)と前記センターゴムのシリカの含有量Si(C)との比(Si(S)/Si(C))が、0.80以上0.95以下であり、
前記ショルダーゴムの300%モジュラスM300(S)と前記センターゴムの300%モジュラスM300(C)との比(M300(S)/M300(C))が、1.15以上1.50以下である二輪自動車用タイヤに関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、タイヤ幅方向に少なくとも3分割されたトレッドゴムが配されたトレッド部を有する二輪自動車用タイヤであって、前記トレッドゴムは、タイヤ幅方向の中央部に配されたセンターゴムと、前記センターゴムのタイヤ幅方向の両側に配されたショルダーゴムとを備え、かつ前記センターゴムと前記ショルダーゴムとにまたがる溝を有し、前記センターゴム及び前記ショルダーゴムは、共に、ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量が70質量部以上であり、前記ショルダーゴムのシリカの含有量Si(S)と前記センターゴムのシリカの含有量Si(C)との比(Si(S)/Si(C))が、0.80以上0.95以下であり、前記ショルダーゴムの300%モジュラスM300(S)と前記センターゴムの300%モジュラスM300(C)との比(M300(S)/M300(C))が、1.15以上1.50以下である二輪自動車用タイヤであるので、コーナー侵入時のブレーキ性能、旋回性能などの走行性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る二輪自動車用タイヤのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面図である。
本発明の一実施形態に係る二輪自動車用タイヤのトレッドパターンを示す展開平面図である。
傾斜走行状態のタイヤの姿勢を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上記二輪自動車用タイヤは、タイヤ幅方向に少なくとも3分割されたトレッドゴムが配されたトレッド部を有する二輪自動車用タイヤであって、上記トレッドゴムは、タイヤ幅方向の中央部に配されたセンターゴムと、上記センターゴムのタイヤ幅方向の両側に配されたショルダーゴムとを備え、かつ上記センターゴムと上記ショルダーゴムとにまたがる溝を有し、上記センターゴム及び上記ショルダーゴムは、共に、ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量が70質量部以上であり、上記ショルダーゴムのシリカの含有量Si(S)と上記センターゴムのシリカの含有量Si(C)との比(Si(S)/Si(C))が0.80以上0.95以下であり、上記ショルダーゴムの300%モジュラスM300(S)と上記センターゴムの300%モジュラスM300(C)との比(M300(S)/M300(C))が1.15以上1.50以下である。
【0010】
上記二輪自動車用タイヤにより前述の効果が得られるメカニズムは必ずしも明らかではないが、以下のように推察される。
自動二輪車は曲がる際、車体を傾けて走行するため、コーナーへ差し掛かる前のブレーキ時と、旋回中とでトレッド部の接地場所が異なる。コーナー手前のブレーキ時はトレッドのセンター部が接地した状態であるため、ブレーキ性能を高める観点から、センターゴムのフィラー(シリカ)量を高め、センターゴムで発熱を生じさせやすくすることが考えられる。一方、旋回中はトレッドのショルダーゴムが接地し、車体の向きを曲げるために大きな反力を発生させる必要があることから、ショルダーゴムはポリマーのネットワークを高め、応答性を高めることが望ましいと考えられる。
上記二輪自動車用タイヤでは、上記Si(S)/Si(C)が0.80以上0.95以下のシリカ量の関係式を満たすようにすることで、コーナー侵入時のブレーキ性能を高め、かつ旋回中の応答性を高めることで、旋回性能を高めることができると考えられる。
また、同時に上記M300(S)/M300(C)が1.15以上1.50以下の関係式を満たすように調整し、センターゴムのモジュラスに対してショルダーゴムのモジュラスを高めることで、ショルダーゴムで大きな反力を生じやすくすることが可能となり、旋回性能を向上させることが可能になると考えられる。
また、トレッドゴムに設けられた溝がセンターゴム及びショルダーゴムをまたがって形成されていることで、センターゴムでブレーキ時に生じた変形をショルダーゴムに伝えやすくなるため、ショルダーゴムが接地した際に反力の発生が早くなり、旋回性能が向上しやすくなると考えられる。
以上のメカニズムにより、上記二輪自動車用タイヤでは、コーナー侵入時のブレーキ性能、旋回性能などの走行性能が向上することが可能となり、結果、走行タイムが向上すると推察される。
(【0011】以降は省略されています)

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