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公開番号2025089834
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204740
出願日2023-12-04
発明の名称毛処理具
出願人株式会社貝印刃物開発センター
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類A45D 26/00 20060101AFI20250609BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】使用する際に必要な力を低下させられ、かつ、指で摘まむ感覚で毛を挟むことができる毛処理具を提供する。
【解決手段】一対の挟持片10、20のうち、毛処理具1の長手方向の一方側が毛を挟む先端部11、21、他方側が互いに接合される基端部12、22、基端部12、22よりも先端部11、21側が非接合部13、23とされる。そして、非接合部13、23のうち基端部12、22よりも先端部11、21寄りの位置に屈曲部14、24が設けられ、基端部12、22から屈曲部14、24にかけて徐々に幅方向の寸法が大きくされ、屈曲部14、24から先端部11、21にかけて徐々に幅方向の寸法が小さくされた構造とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
一方向を長手方向として、前記長手方向の一方側の端部が毛を挟む先端部（１１、２１）とされていると共に、前記長手方向の他方側の端部が基端部（１２、２２）とされていて、前記基端部において互いに接合され、前記基端部よりも前記先端部側の部分が非接合部（１３、２３）とされた一対の挟持辺片（１０、２０）にて構成され、前記先端部で挟んだ前記毛を抜くこと又は切ることで毛処理を行う毛処理具であって、
前記一対の挟持片は、共に、金属板によって構成され、前記先端部と前記基端部との間において折れ曲がった屈曲部（１４、２４）を有し、前記基端部から前記屈曲部にかけて徐々に互いの距離が広がると共に、前記屈曲部から前記先端部にかけて徐々に互いの距離が狭まる形状とされ、かつ、前記一対の挟持片が並べられた方向および前記長手方向に対して直交する方向を幅方向として、前記基端部から前記屈曲部にかけて徐々に前記幅方向の寸法が大きくされると共に前記屈曲部から前記先端部にかけて徐々に前記幅方向の寸法が小さくされ、
前記屈曲部は、前記基端部よりも前記先端部に近い位置に形成されている、毛処理具。
続きを表示（約 560 文字）【請求項２】
前記長手方向において、前記先端部から前記屈曲部までの距離Ｄ１と前記基端部から前記屈曲部までの距離Ｄ２との比となるＤ１／Ｄ２が、１／４以上かつ１／７以下とされている、請求項１に記載の毛処理具。
【請求項３】
前記非接合部のうち前記屈曲部の幅方向の寸法Ｗ１と最も前記基端部側の幅方向の寸法Ｗ２との比となるＷ１／Ｗ２が、４／３以上かつ３以下とされている、請求項１に記載の毛処理具。
【請求項４】
前記一対の挟持片は、前記屈曲部から前記先端部に向うほど前記幅方向の寸法が小さくされつつ前記先端部が丸くされており、前記先端部において互いに対向する平坦面（１１ａ、２１ａ）を有し、前記平坦面で前記毛を挟みつつ抜く毛抜きとされる、請求項１に記載の毛処理具。
【請求項５】
前記一対の挟持片は、前記屈曲部から前記先端部に向うほど前記幅方向の寸法が小さくされつつ前記先端部が前記幅方向に沿う直線状とされており、
前記一対の挟持片それぞれの前記先端部は、前記一対の挟持片の他方の前記先端部に近づく方向において尖った毛切部（１１ｂ、２１ｂ）とされており、前記毛切部で前記毛を挟みつつ前記毛切部が線接触させられること前記毛を切る毛切りとされる、請求項１に記載の毛処理具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、毛抜きや毛切りを構成する毛処理具に関するものである。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、非特許文献１、２に示すように、金属板を加工して一対の挟持片を形成し、各挟持片のうち毛を挟む側の端部を先端部、その反対側の端部を基端部として、基端部において一対の挟持片を接合して構成した毛抜きがある。
【０００３】
非特許文献１の毛抜きでは、一対の挟持片のうち長手方向における所定長さ分が基端部、つまり接合部とされ、基端部よりも先端部側が非接合部とされる。各挟持片は、基端部から非接合部のうち各挟持片の長手方向の中央位置付近まで同じ幅で構成され、中央位置付近から先端部に向うほど幅が狭くされた形状とされている。また、非接合部において、一対の挟持片の間隔は、基端部から先端部に向って徐々に広がり、先端部の近傍で各挟持片が折り曲げられることで近づけられている。各挟持片は、先端部の近傍、つまり幅が徐々に狭くなっていく箇所で折り曲げられている。
【０００４】
また、非特許文献２の毛抜きでも、一対の挟持片のうち長手方向における所定長さ分が基端部、つまり接合部とされ、基端部よりも先端部側が非接合部とされる。各挟持片は、基端部と非接合部のうち各挟持片の長手方向の中央位置付近が幅広とされると共にこれらの間が幅狭に絞られており、非接合部のうち長手方向の中央位置近傍から先端部に向けて徐々に幅が狭くされ、先端が尖った形状とされている。非接合部において、一対の挟持片の間隔は、基端部から先端部に向って徐々に広がり、中央位置付近で折り曲げられることで広がり方が緩やかにされたのち、先端部の近傍の幅が徐々に狭くされている箇所で各挟持片が更に折り曲げられることで近づけられている。
【０００５】
また、非特許文献３に示すように、金型を用いて立体的に一対の挟持片を形成し、各挟持片のうち毛を挟む側の端部を先端部、その反対側の端部を基端部として、基端部において一対の挟持片を接合して構成した毛抜きがある。この毛抜きも、一対の挟持片のうち長手方向における所定長さ分が基端部、つまり接合部とされ、基端部よりも先端部側が非接合部とされる。非接合部は、基端部寄りの部分が薄厚とされ、それよりも先端側のうちは厚肉とされている。そして、一対の挟持片は、先端側において先細りとされ、その先細りの部分において湾曲していて、互いの間隔が狭められている。また、先端部は丸い形状とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００６】
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貝印株式会社、先が丸い毛抜き、インターネット < https://www.kai-group.com/store/products/detail/9078>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、非特許文献１、２の毛抜きのように基端部が太いと、一対の挟持片を変形させるのに強い力が必要になる。特に、先端部で毛を挟む力を強くするためにはより強い力が必要になり、多数の毛を処理する場合に指が疲れやすくなる。また、非特許文献１～３の毛抜きでは、先端部側において先細りとなっている部分で折り曲げられ、もしくは湾曲された構造であるため、使用時に指で押えて力を加える部分が先端から遠く、指で摘まむ感覚で毛を挟むことができない。
【０００８】
本開示は、使用する際に必要な力を低下させられ、かつ、指で摘まむ感覚で毛を挟むことができる毛処理具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本開示の第１の観点は、一方向を長手方向として、長手方向の一方側の端部が毛を挟む先端部（１１、２１）とされていると共に、長手方向の他方側の端部が基端部（１２、２２）とされていて、基端部において互いに接合され、基端部よりも先端部側の部分が非接合部（１３、２３）とされた一対の挟持辺片（１０、２０）にて構成され、先端部で挟んだ毛を抜くこと又は切ることで毛処理を行う毛処理具であって、一対の挟持片は、共に、金属板によって構成され、先端部と基端部との間において折れ曲がった屈曲部（１４、２４）を有し、基端部から屈曲部にかけて徐々に互いの距離が広がると共に、屈曲部から先端部にかけて徐々に互いの距離が狭まる形状とされ、かつ、一対の挟持片が並べられた方向および長手方向に対して直交する方向を幅方向として、基端部から屈曲部にかけて徐々に幅方向の寸法が大きくされると共に屈曲部から先端部にかけて徐々に幅方向の寸法が小さくされ、屈曲部は、基端部よりも先端部に近い位置に形成されている。
【００１０】
このように、基端部から屈曲部にかけて幅方向の寸法が徐々に大きくなり、屈曲部から先端部にかけて幅方向の寸法が徐々に小さくなるようにしている。そして、屈曲部が先端部寄りに配置されるようにしている。
（【００１１】以降は省略されています）

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