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公開番号2025088993
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023203896
出願日2023-12-01
発明の名称静電荷像現像用トナーの製造方法
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/08 20060101AFI20250605BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】耐熱保存性に優れた静電荷像現像用トナーの製造方法に関すること。
【解決手段】結着樹脂、着色剤、及び離型剤を含む混合物を溶融混練する工程を有する静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結着樹脂が、エステル基濃度が5.0mmol/g以上10.0mmol/g以下の結晶性ポリエステル樹脂を含有し、前記着色剤が、1分子中に有する-NH-基及び-NH2基の合計数を、分子量で除した値をNH基量としたとき、NH基量が3.0mmol/g以上の有機黄色顔料を含有し、前記離型剤がパラフィンワックスを含有し、前記混合物の溶融混練をオープンロール型混練機を用いて行う、静電荷像現像用トナーの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結着樹脂、着色剤、及び離型剤を含む混合物を溶融混練する工程を有する静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結着樹脂が、エステル基濃度が5.0mmol/g以上10.0mmol/g以下の結晶性ポリエステル樹脂を含有し、前記着色剤が、1分子中に有する-NH-基及び-NH

基の合計数を、分子量で除した値をNH基量としたとき、NH基量が3.0mmol/g以上の有機黄色顔料を含有し、前記離型剤がパラフィンワックスを含有し、前記混合物の溶融混練をオープンロール型混練機を用いて行う、静電荷像現像用トナーの製造方法。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
結晶性ポリエステル樹脂の含有量が、結着樹脂中、5質量%以上35質量%以下である、請求項1記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項3】
結晶性ポリエステル樹脂のパラフィンワックスに対する質量比が、10/90以上95/5以下である、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項4】
結晶性ポリエステル樹脂の有機黄色顔料に対する質量比が、20/80以上90/10以下である、請求項1~3いずれか記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真の分野においては、電子写真システムの発展に伴い、高画質化及び高速化に対応した静電荷像現像用トナーの開発が求められている。例えば、マシンの高速化によって、定着時に記録紙に塗工されたトナーへ加わる熱量が低下するため、トナーにより優れた低温定着性が要求されている。
【0003】
そこで、トナーの低温定着性の向上に有効な結着樹脂として、結晶性ポリエステル樹脂が検討されている(特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-24985号公報
特開2012-78423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、結晶性ポリエステル樹脂を含有するトナーには、耐熱保存性が安定しないという課題がある。
【0006】
本発明は、耐熱保存性に優れた静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、結着樹脂、着色剤、及び離型剤を含む混合物を溶融混練する工程を有する静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結着樹脂が、エステル基濃度が5.0mmol/g以上10.0mmol/g以下の結晶性ポリエステル樹脂を含有し、前記着色剤が、1分子中に有する-NH-基及び-NH

基の合計数を、分子量で除した値をNH基量としたとき、NH基量が3.0mmol/g以上の有機黄色顔料を含有し、前記離型剤がパラフィンワックスを含有し、前記混合物の溶融混練をオープンロール型混練機を用いて行う、静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の方法により、耐熱保存性に優れた静電荷像現像用トナーが得られる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、結着樹脂、着色剤、及び離型剤を含む混合物を溶融混練する工程を経て、静電荷像現像用トナー(以下、単に「トナー」ともいう)を製造する方法であり、特定の結晶性ポリエステル樹脂、有機黄色顔料及び離型剤を含む混合物を、オープンロール型混練機を用いて溶融混練する方法である。本発明の方法により、耐熱保存性に優れたトナーが得られる理由は定かではないが、以下のように推察される。なお、下記メカニズムは推定であり、これに限定されるものではない。
【0010】
本発明者らが鋭意検討した結果、耐熱保存性の低下は、溶融混練後にトナー中の結晶性ポリエステル樹脂の結晶ドメイン生成の制御が不十分(ドメインの肥大化や分散不良等)であるためと考えられた。
そこで、原料の溶融混練に、混練シェアの強いオープンロール型混練機を用い、疎水性成分である結晶性ポリエステル樹脂とワックス(離型剤)のトナー粒子中への分散性を高めることで、トナー粒子中の疎水性成分のドメインを微細化することができる。これにより、微細化することで増大したワックスドメインの表面(疎水場)に、同じく微細化した結晶性ポリエステル樹脂が集まり、結晶化が促進される。そのため、ワックスとしては、より疎水性の高いパラフィンワックスが好ましい。さらに、アミノ基量の多い有機黄色顔料を用い、結晶性ポリエステル樹脂のエステル基濃度を特定の範囲に制御することで、結晶性ポリエステル樹脂のエステル基と、黄色顔料が有するアミノ基との相互作用が顕著に働き、結晶性ポリエステル樹脂と黄色顔料との親和性が向上するため、黄色顔料も結晶性ポリエステル樹脂と共にトナー中に微分散化される。そしてこの黄色顔料が結晶核剤として作用し、結晶性ポリエステル樹脂の結晶回復をさらに促進する。これらの作用により、微細な結晶性ポリエステル樹脂の結晶ドメインが素早く構成されることで、得られるトナーの耐熱保存性が向上するものと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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