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公開番号
2025088230
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023202798
出願日
2023-11-30
発明の名称
評価装置、システム、および評価方法
出願人
日本電子株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
33/92 20060101AFI20250604BHJP(測定;試験)
要約
【課題】酸化LDL量を迅速に評価できる評価装置を提供する。
【解決手段】検体中のLDLに作用する界面活性剤でLDLを可溶化し、コレステロールオキシダーゼによる酸化反応で発生した過酸化水素にペルオキシダーゼを作用させて過酸化水素を呈色反応に導き、吸光度の時間変化を測定する測定方法により得られた、単位時間あたりの吸光度の変化量の情報を取得する取得部と、変化量に基づいて、前記検体中の酸化LDL量を評価する評価部と、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
検体中のLDLに作用する界面活性剤でLDLを可溶化し、コレステロールオキシダーゼによる酸化反応で発生した過酸化水素にペルオキシダーゼを作用させて過酸化水素を呈色反応に導き、吸光度の時間変化を測定する測定方法により得られた、単位時間あたりの前記吸光度の変化量の情報を取得する取得部と、
前記変化量に基づいて、前記検体中の酸化LDL量を評価する評価部と、
を含む、評価装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記評価部は、前記変化量に定数を乗算した値に基づいて、酸化LDL量の評価値を求める、評価装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記評価部は、前記変化量を前記検体のLDLコレステロール濃度で除算した値に基づいて、酸化LDL量の評価値を求める、評価装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記評価部は、前記評価値が基準値を超えたか否かを判定する、評価装置。
【請求項5】
請求項3または4において、
前記検体のLDLコレステロール濃度、前記変化量、および前記評価値の少なくとも1つを表示部に表示させるためのデータを生成するデータ生成部を含む、評価装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記変化量は、反応の終点から所定時間遡った時点から反応の終点までの間の前記吸光度の単位時間あたりの変化量である、評価装置。
【請求項7】
検体中のLDLに作用する界面活性剤でLDLを可溶化し、コレステロールオキシダーゼによる酸化反応で発生した過酸化水素にペルオキシダーゼを作用させて過酸化水素を呈色反応に導き、吸光度の時間変化を測定し、前記吸光度の時間変化のデータを出力する測定部と、
前記データから単位時間あたりの前記吸光度の変化量を求める微分演算部と、
前記変化量に基づいて、前記検体中の酸化LDL量を評価する評価部と、
を含む、システム。
【請求項8】
検体中のLDLに作用する界面活性剤でLDLを可溶化し、コレステロールオキシダーゼによる酸化反応で発生した過酸化水素にペルオキシダーゼを作用させて過酸化水素を呈色反応に導き、吸光度の時間変化を測定する測定方法により得られた、単位時間あたりの前記吸光度の変化量の情報を取得する工程と、
前記変化量に基づいて、前記検体中の酸化LDL量を評価する工程と、
を含む、評価方法。
【請求項9】
第1物質と第2物質を含む検体と試薬を反応させて、前記第1物質と前記試薬の第1反応により生成された第1反応生成物および前記第2物質と前記試薬の第2反応により生成された第2反応生成物を含む反応生成物の物理量の単位時間あたりの変化量を測定する工程と、
前記変化量に基づいて、前記第2物質の物理量を評価する工程と、
を含む、評価方法。
【請求項10】
請求項9において、
前記検体は、体液であり、
前記第1物質は、LDLであり、
前記第2物質は、酸化LDLであり、
前記第1反応は、前記LDLと前記試薬との反応による呈色反応であり、
前記第2反応は、前記酸化LDLと前記試薬との反応による呈色反応である、評価方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、評価装置、システム、および評価方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
臨床検査分野では、検体に含まれる特定の成分の量を高速かつ自動的に測定する生化学自動分析装置が広く普及している。検体中には非常に多くの夾雑物があり、その中から目的の化合物を検出するために、目的化合物と選択的に結合する抗体や、目的化合物と選択的に反応する酵素が用いられる。これら抗体や酵素を組み合わせた目的化合物を検出するための検出試薬が試薬メーカーによって開発されている。このような試薬は、高感度かつ迅速測定のために多段階反応をワンポットで行うなどの工夫がなされている。例えば、特許文献1や特許文献2には、このような試薬を用いた低密度リポ蛋白コレステロール(LDL-C)の定量方法が開示されている。
【0003】
小腸で摂取した脂質や肝臓で生合成した脂質(脂肪酸やコレステロール)は、トリアシルグリセリドやコレステリルエステルの状態で、その周りをリン脂質とコレステロール及びアポ蛋白質で覆うことで安定化したリポ蛋白という球状分子として血液を介して他の組織に輸送される(非特許文献1参照)。
【0004】
リポ蛋白は、大きさ、密度、およびアポ蛋白質組成の違いにより、密度の低い方からカイロミクロン(CM)、超低密度リポ蛋白(VLDL)、低密度リポ蛋白(LDL)、高密度リポ蛋白(HDL)に分類される。これらリポ蛋白に内包されているコレステロールは、様々な脂質関連疾患の指標として臨床検査分野で広く測定されている。
【0005】
なかでもLDL-Cの値は、動脈硬化症のリスク因子であることから、スタチン系薬剤などによるLDL-C低下療法が広く普及している(非特許文献2参照)。しかし、LDL-C値と疾患の発症との相関性が必ずしも高くないこと、LDL-C値を低下させても発症リスクを完全になくすことができないことなどから、その他のリスク要因が指摘されてきた。
【0006】
生命の維持に必要な酸素は、外部からの刺激で活性酸素へ変化し、細胞伝達物質や免疫機能として働く一方で、過剰な産生は細胞を傷害し、がん、心血管疾患、生活習慣病などの様々な疾患をもたらす要因となっている。リポ蛋白も酸化ストレスを受けることでこれら疾患の原因となる。なかでも酸化変性したLDL(以下、「酸化LDL」ともいう)は、マクロファージなどの細胞に取り込まれて細胞の泡沫化を引き起こすため、動脈硬化発症の要因の1つと考えられている。酸化LDL量は、動脈硬化や冠症候群などの血管内皮細胞の機能変化に起因する疾患の重要な指標となる。
【0007】
酸化LDLを測定する方法として、酸化LDLを、サンドイッチELISA法(Enzyme
Linked Immuno Sorbent Assay)により比色定量する方法が知られている。例えば、特許文献3には、サンドイッチELISA法により血液中のアポB100を含む酸化変性したリポ蛋白質を検出する診断用キットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平10-38888号公報
特開平9-313200号公報
特許第3561218号
【非特許文献】
【0009】
血しょうリポタンパク質の構造と生理機能、油化学、1991年第40巻 第10号,858-868頁
動脈硬化の発症・進展に関わる酸化変性リポタンパク質、昭和学士会誌、2021年 第81巻 第5号 370-379頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述したサンドイッチELISA法では、煩雑な処理が必要であり、迅速な測定ができない。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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