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公開番号2025094854
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210647
出願日2023-12-13
発明の名称液体供給装置
出願人日本電子株式会社
代理人弁理士法人信友国際特許事務所
主分類G01N 35/02 20060101AFI20250618BHJP(測定;試験)
要約【課題】液体容器に設けられる口部の数を減らし、かつ、ユーザーの操作負担を軽減できる液体供給装置を提供する。
【解決手段】液体供給装置は、容器本体、封止部材、及びキャップを有する液体容器と、液体容器を保持する容器保持部とを備える、容器保持部は、キャップ受け入れ部と、ニードルと、を有する。封止部材は、弾性材料によって構成され、切れ込み部を有する。キャップは、硬質材料によって構成され、封止部材と対向する状態で配置される蓋部を有する。蓋部は、ニードルが蓋部を押圧することで、溝部に沿って割れるように構成されている。封止部材は、ニードルが封止部材を押圧することで、切れ込み部が押し広げられるように構成されている。
【選択図】図17
特許請求の範囲【請求項1】
液体を収容する容器本体と、前記容器本体に設けられた口部を封止する封止部材と、前記封止部材を前記口部に留め付けるキャップと、を有する液体容器と、
前記キャップを下向きにして前記液体容器を保持する容器保持部であって、前記キャップを受け入れ可能な空間を形成するキャップ受け入れ部と、前記キャップ受け入れ部が形成する前記空間に配置されるニードルと、を有する容器保持部と、
を備え、
前記封止部材は、弾性材料によって構成されるとともに、切れ込み部を有し、
前記キャップは、硬質材料によって構成されるとともに、前記封止部材と対向する状態で配置される蓋部を有し、かつ、前記蓋部は当該蓋部の厚み寸法を部分的に小さくして形成された溝部を有し、
前記キャップの前記蓋部は、前記ニードルが前記蓋部を押圧することにより、前記溝部に沿って割れるように構成され、
前記封止部材は、前記ニードルが前記封止部材を押圧することにより、前記切れ込み部が押し広げられるように構成されている
液体供給装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記封止部材は、前記封止部材の中心部から径方向外側に向かって延伸する複数の切れ込み部を有するとともに、前記複数の切れ込み部が回転対称に形成され、
前記蓋部は、前記蓋部の中心部から径方向外側に向かって延伸する複数の溝部を有するとともに、前記複数の溝部が回転対称に形成されている
請求項1に記載の液体供給装置。
【請求項3】
前記蓋部の中心部には、前記ニードルの位置ずれを抑制するための薄肉部が形成されている
請求項2に記載の液体供給装置。
【請求項4】
前記キャップは、筒状の側壁と、前記側壁の内側面から径方向内側に突出する状態で形成された円環部と、を有し、
前記封止部材は、前記円環部によって前記口部の端面に押し付けられている
請求項1に記載の液体供給装置。
【請求項5】
前記キャップは、前記側壁の外周面よりも径方向外側に突出する状態で形成されたフランジ部を有し、前記フランジ部には、前記容器本体に収容される液体の種類ごとに切り欠き位置が決められる切り欠き部が形成され、
前記容器保持部は、前記容器本体に収容される液体の種類に応じて前記フランジ部との干渉を避ける位置に取り付けられるキーと、を有する
請求項4に記載の液体供給装置。
【請求項6】
前記容器保持部は、前記キーが着脱可能に取り付けられる複数のキー取付部と、を有し、前記液体の種類に応じて前記キーの取付位置を変更可能に構成されている
請求項5に記載の液体供給装置。
【請求項7】
前記封止部材と前記蓋部との間には、前記蓋部の中心部を基点とした前記溝部の長さ以上の距離が確保されている
請求項1に記載の液体供給装置。
【請求項8】
前記蓋部は、前記封止部材と対向する状態に配置される第1面と、前記第1面とは反対側に配置される第2面と、を有し、前記複数の溝部は、前記第1面及び前記第2面の相対応する位置に形成され、前記第2面には前記複数の溝部の径方向外側の端部間をつなぐ状態で第2溝部が形成されている
請求項2に記載の液体供給装置。
【請求項9】
前記蓋部は、前記封止部材と対向する状態に配置される第1面と、前記第1面とは反対側に配置される第2面と、前記第1面の側が凸形状で前記第2面の側が凹形状となるように形成されたテーパー部と、を有し、前記溝部は、前記テーパー部に形成されている
請求項1に記載の液体供給装置。
【請求項10】
前記ニードルの先端は円錐形である
請求項1に記載の液体供給装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体供給装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動分析装置は、検体に含まれる多成分を迅速かつ高精度に分析する装置であり、生化学検査や輸血検査など様々な分野で用いられている。自動分析装置は、検体を測定する測定部を備えている。また、測定部では、希釈液、洗浄液などの液体が使用されている。このような液体は、自動分析装置が備えるタンクなどに貯留される。タンクに貯留された液体は、例えばポンプとチューブを使って所定の部分に送られる。
【0003】
タンクに貯留された液体の残量は、ポンプ等によって所定の部分に送られると、その分だけ少なくなる。このため、タンクが空になる前に、タンクに液体を供給(補給)する必要がある。したがって、自動分析装置は、タンクに液体を供給するための装置、すなわち液体供給装置を備えている。
【0004】
液体供給装置に関しては、例えば特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1には、液体容器の上部と下部にそれぞれ口部を設け、上部の口部にはネジ付きキャップを取り付け、下部の口部にはセプタムとキャップを取り付ける構成が開示されている。また、特許文献1には、液体容器がセットされる取り付けブラケットの底部にニードルを設け、ニードルによってセプタムを穿刺する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4945572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、液体容器に2つの口部を設けているため、例えば液体容器をブロー成形などによって製造する場合に、容器製造の難易度が高くなり、液体容器の製造コストが高くなる。また、特許文献1に記載された技術では、ニードルによってセプタムを穿刺したときに、液体容器内の液体をニードルを通して流下させるには、上部の口部を塞いでいるネジ付きキャップをユーザーが緩めて、液体容器の内部に空気を流入させる必要がある。このため、ユーザーの操作性という観点で改善すべき課題がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、液体容器に設けられる口部の数を減らすことができるとともに、ユーザーの操作負担を軽減することができる液体供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る液体供給装置は、液体を収容する容器本体と、容器本体に設けられた口部を封止する封止部材と、封止部材を口部に留め付けるキャップと、を有する液体容器と、キャップを下向きにして液体容器を保持する容器保持部であって、キャップを受け入れ可能な空間を形成するキャップ受け入れ部と、キャップ受け入れ部が形成する空間に配置されるニードルと、を有する容器保持部と、を備える。封止部材は、弾性材料によって構成されるとともに、切れ込み部を有する。キャップは、硬質材料によって構成されるとともに、封止部材と対向する状態で配置される蓋部を有し、かつ、蓋部は当該蓋部の厚み寸法を部分的に小さくして形成された溝部を有する。キャップの蓋部は、ニードルが蓋部を押圧することにより、溝部に沿って割れるように構成されている。封止部材は、ニードルが封止部材を押圧することにより、切れ込み部が押し広げられるように構成されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、液体容器に設けられる口部の数を減らすことができるとともに、ユーザーの操作負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1実施形態に係る液体供給装置の構成を示す断面図である。
図1に示す液体供給装置の一部を拡大した図である。
本発明の第1実施形態に係る液体供給装置が備える封止部材の構成を示す斜視図である。
図3に示す封止部材の切れ込み部が押し広げられた状態を示す斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る液体供給装置が備えるキャップを容器本体の外部側から見た斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る液体供給装置が備えるキャップを容器本体の内部側から見た斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る液体供給装置が備えるキャップの平面図である。
図7に示すキャップのA-A線位置の断面図である。
図8のB部を拡大した図である。
図1に示す液体供給装置をC-C線位置で断面した図である。
マニホールドを斜め上方から見た図である。
本発明の第1実施形態に係る液体供給装置が備えるニードルを先端側から見た平面図である。
本発明の第1実施形態に係る液体供給装置が備えるニードルの斜視図である。
キャップの蓋部が溝部に沿って割れた状態を示す断面図である。
キャップの蓋部が溝部に沿って割れた状態を示す斜視図である。
封止部材の切れ込み部がニードルに押圧されて押し広げられた状態を示す断面図である。
本発明の第1実施形態に係る液体供給装置において、液体容器を容器保持部にセットした状態を示す断面図である。
図17に示す液体供給装置の一部を拡大した図である。
本発明の第2実施形態に係る液体供給装置が備えるニードルの斜視図である。
本発明の第2実施形態に係る液体供給装置において、液体容器を容器保持部にセットしたときの各部の配置状態を示す部分断面図である。
本発明の第3実施形態に係る液体供給装置が備えるキャップを容器本体の外部側から見た斜視図である。
本発明の第3実施形態に係る液体供給装置が備えるキャップを容器本体の内部側から見た斜視図である。
本発明の第3実施形態に係る液体供給装置が備えるキャップの断面図である。
ユーザーが液体容器を容器保持部にセットする場合に、キャップの中心軸とニードルの中心軸とに位置ズレが生じた状態を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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