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公開番号2025088003
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202386
出願日2023-11-30
発明の名称筆記具用油性インキ組成物及びそれを収容した筆記具
出願人パイロットインキ株式会社,株式会社パイロットコーポレーション
代理人
主分類C09D 11/16 20140101AFI20250604BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 二塩基酸エステルの添加により、低温環境下であっても油性インキ中にポリエーテル変性シリコーンが析出することがなく、濡れ性の悪い筆記面への密着性に優れた、はじきの無い、良好な筆跡を形成可能とする筆記具用油性インキ組成物及びそれを収容した筆記具を提供する。
【解決手段】 着色剤と、有機溶剤と、樹脂と、ポリエーテル変性シリコーンと、二塩基酸エステルとを少なくとも含有してなる筆記具用油性インキ組成物とそれを収容した筆記具。前記ポリエーテル変性シリコーンは、側鎖型ポリエーテル変性シリコーン又は両末端型ポリエーテル変性シリコーン又はABN型ポリエーテル変性シリコーンである。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
着色剤と、有機溶剤と、樹脂と、ポリエーテル変性シリコーンと、二塩基酸エステルとを少なくとも含有してなる筆記具用油性インキ組成物。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記ポリエーテル変性シリコーンの融点が10℃以上である、請求項1に記載の筆記具用油性インキ組成物。
【請求項3】
前記ポリエーテル変性シリコーンは、側鎖型ポリエーテル変性シリコーン又は両末端型ポリエーテル変性シリコーン又はABN型ポリエーテル変性シリコーンである、請求項1または請求項2に記載の筆記具用油性インキ組成物。
【請求項4】
主溶剤として炭素数5以下のグリコールエーテル類及び/又は炭素数5以下のアルコールを用いてなる、請求項1~3のいずれかに記載の筆記具用油性インキ組成物。
【請求項5】
前記二塩基酸エステルをインキ組成物全量中0.1~20質量%含有してなる、請求項1~4のいずれかに記載の筆記具用油性インキ組成物。
【請求項6】
前記二塩基酸エステルは、下記一般式(1)で表される、請求項1~5のいずれかに記載の筆記具用油性インキ組成物。
JPEG
2025088003000005.jpg
37
166
(式(1)中、R1、R2は炭素数1以上3以下の炭化水素基を表し、R3は炭素数0以上7以下の炭化水素基を表す。)
【請求項7】
前記二塩基酸エステルは、沸点160℃以上270℃以下である、請求項1~6のいずれかに記載の筆記具用油性インキ組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の油性インキ組成物を収容した筆記具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具用油性インキ組成物及びそれを収容した筆記具に関し、更に詳細には、マーキングペン、フェルトペン、ボールペン、筆ペン等のインキとして好適に利用できる筆記具用油性インキ組成物及びそれを収容した筆記具に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、マーキングペン等の筆記具に使用される油性インキは、着色剤と、有機溶剤と、樹脂と、必要により界面活性剤を含んでなり、種々の材質を筆記面として筆記される。そのため、形成された筆跡には密着性が要求されるが、濡れ性の悪い材質、例えば、合成樹脂フィルム、表面を樹脂コーティングした紙、金属等に筆記した場合には、インキがはじかれて、密着性が不十分となり、良好な筆跡を得ることができなかった。
前記問題を解消するために、ジメチルポリシロキサンの側鎖又は両末端がポリエーテル基で置換されたポリエーテル変性シリコーンを添加することで、金属、プラスチック等の非吸収面に筆記した際に、インキはじきが無く、密着性が優れた、良好な筆跡が得られる油性マーキングペンが開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-208292号公報
特開2009-067922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、引用文献の油性インキにおいては、低温環境下において、油性インキ中のポリエーテル変性シリコーンが析出してしまい、筆跡がかすれることや、筆記が不能となることがあった。
【0005】
本発明は、従来の課題を解消するものであり、低温環境下であっても油性インキ中にポリエーテル変性シリコーンが析出することがなく、濡れ性の悪い筆記面への密着性に優れた、はじきの無い、良好な筆跡を形成可能とする筆記具用油性インキ組成物及びそれを収容した筆記具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、着色剤と、有機溶剤と、樹脂と、ポリエーテル変性シリコーンと、二塩基酸エステルとを少なくとも含有してなる筆記具用油性インキ組成物およびそれを収容した筆記具である。
【0007】
また、前記ポリエーテル変性シリコーンの融点が10℃以上である筆記具用油性インキ組成物であってもよい。
【0008】
また、前記ポリエーテル変性シリコーンは、側鎖型ポリエーテル変性シリコーン又は両末端型ポリエーテル変性シリコーン又はABN型ポリエーテル変性シリコーンである筆記具用油性インキ組成物であってもよい。
【0009】
また、前記有機溶剤として炭素数5以下のグリコールエーテル類及び/又は炭素数5以下のアルコールを用いてなる筆記具用油性インキ組成物であってもよい。
【0010】
また、前記二塩基酸エステルをインキ組成物全量中0.1~20質量%含有してなる筆記具用油性インキ組成物であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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