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公開番号2025087285
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201837
出願日2023-11-29
発明の名称コンクリート用水系可剥性塗料組成物、可剥性塗膜、および仮保護積層体
出願人中国塗料株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C09D 175/04 20060101AFI20250603BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】厚膜での塗装を可能にし、コンクリートに塗装した際も容易に剥離することができる可剥性塗膜を形成することが可能なコンクリート用水系可剥性塗料組成物を提供すること。
【解決手段】水性ウレタン樹脂と、会合型増粘剤と、水とを含有するコンクリート用水系可剥性塗料組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
水性ウレタン樹脂と、会合型増粘剤と、水とを含有するコンクリート用水系可剥性塗料組成物。
続きを表示（約 360 文字）【請求項２】
さらに、アクリル樹脂を含有する、請求項１に記載のコンクリート用水系可剥性塗料組成物。
【請求項３】
コンクリート用水系可剥性塗料組成物全量１００質量％に対し、前記ウレタン樹脂を２０～４０質量％含有する、請求項１に記載のコンクリート用水系可剥性塗料組成物。
【請求項４】
コンクリート用水系可剥性塗料組成物の不揮発分１００質量％に対し、前記会合型増粘剤を０．５～５．０質量％含有する、請求項１に記載のコンクリート用水系可剥性塗料組成物。
【請求項５】
請求項１～４のいずれか１項に記載のコンクリート用水系可剥性塗料組成物から形成された可剥性塗膜。
【請求項６】
コンクリートと、請求項５に記載の可剥性塗膜とを含む、仮保護積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、コンクリート用水系可剥性塗料組成物、可剥性塗膜、および仮保護積層体に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、トンネルや橋梁などの土木分野では、プレキャストコンクリートを用いたプレキャスト工法が多く用いられている。通常、プレキャストコンクリートは製造後に工場で保管されるが、保管の際にコンクリート表面にクラックが発生するなどの問題が生じている。こうしたクラックの発生を抑制するために、養生シート（ブルーシート）等が用いられているが、養生の手間、養生シートの経時劣化、コンクリートと養生シートとの隙間に汚れやカビが付着し、プレキャストコンクリートを出荷する前に、その表面補修が必要になるなどの問題点がある。
【０００３】
こうした問題の解決法として可剥性塗料組成物を用いることが考えられる（例えば、特許文献１）。これらの可剥性塗料組成物を用いることで、養生を簡便に行うことができ、かつ、プレキャストコンクリートに汚れやカビが付着することを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平１－２０７３６６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、従来の可剥性塗料組成物から形成された可剥性塗膜は、塗膜強度が不足していることが分かった。コンクリートは表面に巣穴など凹凸が多くあるため、このようなコンクリート上に塗膜強度が不足した塗膜を形成し、該可剥性塗膜を剥離する場合には、可剥性塗膜が破れてしまい、剥離時の作業性が著しく低下してしまうことが分かった。
また、近年、可剥性塗料組成物においても、塗装時や塗料組成物の調製時における、人体や環境への負荷を低減することが望まれている。
【０００６】
そこで本発明は、厚膜での塗装を可能にし、コンクリートに塗装した際も容易に剥離することができる可剥性塗膜を形成することが可能なコンクリート用水系可剥性塗料組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、下記態様例によれば、前記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、前記課題を解決する手段には、以下の態様例が含まれる。
【０００８】
［１］
水性ウレタン樹脂と、会合型増粘剤と、水とを含有するコンクリート用水系可剥性塗料組成物。
【０００９】
［２］
さらに、アクリル樹脂を含有する、［１］に記載のコンクリート用水系可剥性塗料組成物。
【００１０】
［３］
コンクリート用水系可剥性塗料組成物全量１００質量％に対し、前記ウレタン樹脂を２０～４０質量％含有する、［１］または［２］に記載のコンクリート用水系可剥性塗料組成物。
（【００１１】以降は省略されています）

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