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公開番号2025087225
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201728
出願日2023-11-29
発明の名称情報処理装置、車両、情報処理方法、及び記憶媒体
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 8/65 20180101AFI20250603BHJP(計算;計数)
要約【課題】車載電子機器のソフトウェアの更新エラーが発生した場合の対処を容易とする。
【解決手段】OTAマスタ11は、車載電子機器のソフトウェア更新を正常に実施できない更新エラーが発生した場合にHMI18に案内情報を表示させる。さらに、OTAマスタ11は、第1案内情報及び第2案内情報のいずれを案内情報としてHMI18に表示するかを、更新エラーが発生した状況に基づき選択している。第1案内情報は、車両10のユーザが自ら実施可能な更新エラーの解消手順を示す情報であり、第2案内情報は、車両10のディーラ入庫が必要であることを示す情報である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車載電子機器のソフトウェア更新に関する情報を表示する表示部の制御を行う情報処理装置であって、
前記ソフトウェア更新を正常に実施できない更新エラーが発生した場合に前記表示部に案内情報を表示させることと、
車両のユーザが自ら実施可能な前記更新エラーの解消手順を示す第1案内情報、及び前記車両のディーラ入庫が必要であることを示す第2案内情報のいずれを前記案内情報として前記表示部に表示させるかを前記更新エラーが発生した状況に基づき選択することと、
を行う情報処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記車載電子機器の通信途絶により前記更新エラーが発生した場合には、前記案内情報を前記第1案内情報とすることを選択する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記車載電子機器の通信途絶により前記更新エラーが発生し、かつ前記車載電子機器の電源のオン・オフが前記車両の電源スイッチの操作に連動して切り替わるものである場合には、前記案内情報を前記第1案内情報とすることを選択する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ソフトウェアの更新データを配信する車外の配信センタと前記車両との通信途絶により前記更新エラーが発生した場合には、前記案内情報を前記第1案内情報とすることを選択する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
ソフトウェアの更新データに付された電子署名が正当な署名でないことが確認されたことで前記更新エラーが発生した場合には、前記案内情報を前記第2案内情報とすることを選択する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記車載電子機器のハードウェア故障により前記更新エラーが発生した場合には、前記案内情報を前記第2案内情報とすることを選択する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1案内情報の表示後に、前記更新エラーが再び発生した場合には、前記案内情報を前記第2案内情報とすることを選択する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理装置を搭載する車両。
【請求項9】
車載電子機器のソフトウェア更新に関する情報を表示する表示部を制御するための情報処理方法であって、
前記ソフトウェア更新を正常に実施できない更新エラーが発生した場合に案内情報を表示させることと、
車両のユーザが自ら実施可能な前記更新エラーの解消手順を示す第1案内情報、及び前記車両のディーラ入庫が必要であることを示す第2案内情報のいずれを前記案内情報として前記表示部に表示させるかを前記更新エラーが発生した状況に基づき選択することと、
を行う情報処理方法。
【請求項10】
車載電子機器のソフトウェア更新に関する情報を表示する表示部の制御を行う情報処理装置により実行されるプログラムであって、
前記ソフトウェア更新を正常に実施できない更新エラーが発生した場合に前記表示部に案内情報を表示させる処理と、
車両のユーザが自ら実施可能な前記更新エラーの解消手順を示す第1案内情報、及び前記車両のディーラ入庫が必要であることを示す第2案内情報のいずれを前記案内情報として前記表示部に表示させるかを前記更新エラーが発生した状況に基づき選択する処理と、
を前記情報処理装置に実行させるプログラムを格納した記憶媒体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、車両、情報処理方法、及び記憶媒体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
車両には、ソフトウェアの実行により動作する各種の車載電子機器が搭載されている。特許文献1に見られるように、無線通信を介して車外からダウンロードしたソフトウェアにより、車載電子機器のソフトウェアを更新することで、車両の機能を追加、変更するOTA(Over The Air)技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-163396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車載電子機器のソフトウェアを正常に更新できない更新エラーが発生することがある。更新エラーが発生した場合に、更新が失敗したという事実だけをユーザに通知しても、対処が判らないため、ユーザが困惑してしまう。特に、ユーザ自らがエラーを解消できる場合には、どのようにエラーを解消すればよいかをユーザは知りたい一方、ユーザ自らはエラーを解消することができずにディーラ入庫が必要である場合には、これを知りたいという要望がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する情報処理装置は、車載電子機器のソフトウェア更新に関する情報を表示する表示部の制御を行う情報処理装置であって、前記ソフトウェア更新を正常に実施できない更新エラーが発生した場合に前記表示部に案内情報を表示させることと、車両のユーザが自ら実施可能な前記更新エラーの解消手順を示す第1案内情報、及び前記車両のディーラ入庫が必要であることを示す第2案内情報のいずれを前記案内情報として前記表示部に表示させるかを前記更新エラーが発生した状況に基づき選択することと、を行うように構成されている。
【0006】
上記課題を解決する車両は、上記情報処理装置を搭載している。
上記課題を解決する情報処理方法は、車載電子機器のソフトウェア更新に関する情報を表示するための情報処理方法であって、前記ソフトウェア更新を正常に実施できない更新エラーが発生した場合に前記表示部に案内情報を表示させることと、車両のユーザが自ら実施可能な前記更新エラーの解消手順を示す第1案内情報、及び前記車両のディーラ入庫が必要であることを示す第2案内情報のいずれを前記案内情報として前記表示部に表示させるかを前記更新エラーが発生した状況に基づき選択することと、を行うものである。
【0007】
上記課題を解決する記憶媒体は、車載電子機器のソフトウェア更新に関する情報を表示する表示部の制御を行う情報処理装置により実行されるプログラムであって、前記ソフトウェア更新を正常に実施できない更新エラーが発生した場合に前記表示部に案内情報を表示させる処理と、車両のユーザが自ら実施可能な前記更新エラーの解消手順を示す第1案内情報、及び前記車両のディーラ入庫が必要であることを示す第2案内情報のいずれを前記案内情報として前記表示部に表示させるかを前記更新エラーが発生した状況に基づき選択する処理と、を前記情報処理装置に実行させるプログラムを格納している。
【発明の効果】
【0008】
上記情報処理装置、車両、情報処理方法、及び記憶媒体には、車載電子機器のソフトウェアの更新エラーが発生した場合の対処を容易とする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態の制御装置及び車両の構成を模式的に示す図である。
第1実施形態の制御装置が実行する更新エラーの案内情報の表示制御ルーチンのフローチャートである。
第1案内情報を示す画像の表示例を示す図である。
第2案内情報を示す画像の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、情報処理装置、車両、情報処理方法、及び記憶媒体の一実施形態を、図1~図4を参照して詳細に説明する。
<制御装置及び車両の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態の制御装置及び車両の構成を説明する。図1に示すように車両10には、OTAマスタ11、DCM12、ADAS13、PCU14、エンジンECU15、変速機ECU16、ブレーキECU17、HMI18等の電子機器が搭載されている。以下の説明では、車両10に搭載された電子機器を車載電子機器と記載する。各車載電子機器は、車内ネットワーク19を介して、互いに通信可能に接続されている。OTAマスタ11は、自身を含む車載電子機器のソフトウェア更新の管理を司る。DCM12は、移動体通信網20を介した車外との無線通信機能を提供するデータ通信モジュール(Data Communication Module)である。本実施形態の場合、DCM12は、各車載電子機器で行われる自己診断の結果を記録して、車外のデータセンタ等に送信する機能を担っている。ADAS13は、自動ブレーキ装置や急発進防止装置などの先進運転支援機能を提供する先進運転支援システム(Advanced Driving Assistant System)である。PCU14は、車内での電力制御を行う電源制御ユニット(Power Control Unit)である。エンジンECU15は、エンジン制御用の電子制御ユニット(Electronic Control Unit)である。変速機ECU16は、変速機制御用の電子制御ユニットである。ブレーキECU17は、ブレーキ制御用の電子制御ユニットである。HMI18は、ヒューマン・マシン・インターフェイス(Human Machine Interface)である。HMI18は、乗員の操作を受け付ける入力装置と、画像や音声により乗員に情報を表示する表示装置と、を備えている。HMI18は、走行経路を案内するナビゲーション機能、及び音楽や映像を再生するエンターテイメント機能を備える構成としてもよい。これらの車載電子機器はそれぞれ、ソフトウェアが記憶された記憶モジュール21と、ソフトウェアを実行するプロセッサ22と、を有している。OTAマスタ11は更に、車外から取得した更新ソフトウェアを記憶するデータストレージ23を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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