特許ウォッチ

公開番号2025086035
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023199819
出願日2023-11-27
発明の名称シャワーユニット
出願人株式会社タカギ
代理人kakeruIP弁理士法人
主分類A47K 3/28 20060101AFI20250530BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】浴室内の既存の部材に、より安定して施工可能であり、更には、より快適に使用可能な、後付けできる浴室用シャワーユニットを提供する。
【解決手段】シャワーユニットは、混合水栓のハンドシャワー用接続栓に一端が接続される給水ホース120と、前記給水ホース120の他端に接続される一次側接続口と複数の二次側接続口とを有する分岐部と、前記分岐部に接続される切替機構と、前記分岐部の前記二次側接続口の一つに一端が接続されるハンドシャワー用ホース150と、前記ハンドシャワー用ホース150の他端に接続されるハンドシャワーヘッド160と、前記分岐部の前記二次側接続口の一つに一端が接続される縦長の給水管170と、前記給水管170の他端に接続される前記オーバーヘッドシャワー180と、を有し、前記給水管170が、既設の部材に取り付け可能としている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ハンドシャワー接続口を有する既設の混合水栓に接続され、オーバーヘッドシャワーを簡易設置できるシャワーユニットであって、
前記混合水栓の前記ハンドシャワー接続口に一端が接続される給水ホースと、
前記給水ホースの他端に接続される一次側接続口と複数の二次側接続口とを有する分岐部と、
前記分岐部と接続され、複数の前記二次側接続口の流路の切り替え、及び、排水が実行可能な切替機構と、
前記分岐部の前記二次側接続口の一つに一端が接続されるハンドシャワー用ホースと、
前記ハンドシャワー用ホースの他端に接続されるハンドシャワーヘッドと、
前記分岐部の前記二次側接続口の一つに一端が接続される縦長の給水管と、
前記給水管の他端に接続される前記オーバーヘッドシャワーと、
を有し、
前記給水管が、既設の部材に取り付け可能とした、
シャワーユニット。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記既設の部材は、棒部材であり、
前記給水管は、棒部材固定部により、前記棒部材に取り付けられ、
前記棒部材固定部は、
ボルトと、
前記給水管の外周面を覆う給水管側カバー部材、前記棒部材の外周面を覆う棒部材側カバー部材、及び、前記ボルトを挿通するボルト挿通孔が設けられ、前記給水管側カバー部材と前記棒部材側カバー部材とを接続する接続部を有するクランプ部と、
前記ボルトと接続するナットと、
を有する、
請求項１に記載のシャワーユニット。
【請求項３】
前記給水管の上端部近傍にフランジを設ける、
請求項２に記載のシャワーユニット。
【請求項４】
前記既設の部材は、シャワーフックであり、
前記給水管は、シャワーフック固定部により、前記シャワーフックに取り付けられ、
前記シャワーフック固定部は、
第１ボルト、及び、第２ボルトと、
テーパー面を有する略円柱形状の軸部、前記軸部内に設けられた前記第１ボルトが挿通する挿通孔、前記軸部の側面に設けられたクランプ受部、及び、前記クランプ受部内に設けられた前記第２ボルトが挿通する挿通孔を有する、前記シャワーフック内に配置される第１クランプ部と、
前記第１ボルトが挿通する挿通孔が設けられ、前記シャワーフックの下端部を覆うフランジを有する第２クランプ部と、
前記第１ボルトと接続するナットと、
前記給水管の外周面を覆う第２給水管側カバー部材、前記クランプ受部を挟む延出部、及び、前記延出部内に設けられた前記第２ボルトが挿通する挿通孔を有する第３クランプ部と、
前記第２ボルトと接続するナットと、
を有する、
請求項１に記載のシャワーユニット。
【請求項５】
前記シャワーフック固定部は、
前記第１ボルトが挿通する挿通孔が設けられ、前記軸部の上端面に配置される第４クランプ部を有する、
請求項４に記載のシャワーユニット。
【請求項６】
前記分岐部と接続され、前記切替機構をカバーするケースを有し、
前記ケースの前後方向における後部、且つ、下部に、排水を実行する排水弁が設けられ、
前記排水弁よりも前方、且つ、前記ケースの下部に前記一次側接続口が設けられる、
請求項１に記載のシャワーユニット。
【請求項７】
前記切替機構を操作する操作機構を有し、
前記ケースの前後方向における前面に前記操作機構の操作部が設けられ、
前記操作部の操作に応じて、前記排水弁が開閉される、
請求項６に記載のシャワーユニット。
【請求項８】
前記操作機構はシャフトを有し、
前記シャフトは、前記排水弁を操作するカム機構と連動する、
請求項７に記載のシャワーユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、簡単に施工可能な、後付けできる浴室用シャワーユニットに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
後付けできる浴室用シャワーユニットとしては、例えば実用新案登録第３１５６８８３号公報（特許文献１）に示す技術がある。
このシャワーユニットは、壁面に設けられた既存のシャワーフックに係止させることができる壁面用係止部を有する。具体的には、シャワーユニット基体の背面側に、シャワーユニット基体の長さ方向と直交する形の壁面用係止部が設けられており、その壁面用係止部を、壁面に設けられている既存のシャワーフックに係止し、シャワーユニットを固定保持するようになっている。
このような構成により、従来技術では、技術専門家を要することなく簡単に、シャワーユニットを壁面に取り付けることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実用新案登録第３１５６８８３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、この従来技術は、既存のシャワーフックに、壁面用係止部を係止させるという構成であるため、手摺等のシャワーフック以外の既存の部材に、適用することができなかった。
また、既存のシャワーフックに、壁面用係止部を係止させるだけという構成であるため、小さな力がシャワーユニットに加わるだけでも、シャワーユニットの位置がずれたり、壁面用係止部が外れたりする恐れがあった。
【０００５】
更には、後付けのシャワーユニットにおいては、シャワーユニットの使用後に、流路内の流体を排水するような機能を有していなかったため、オーバーヘッドシャワーを使用すると、オーバーヘッドシャワーに通ずる流路内に流体が残ってしまっていた。その結果、オーバーヘッドシャワーを再度利用する際に、利用者が、流路内に残った流体（冷水）を浴びてしまうことがあった。
【０００６】
本発明は、このような課題を考慮して提案されるもので、浴室内の既存の部材に、より安定して施工可能であり、更には、より快適に使用可能な、後付けできる浴室用シャワーユニットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、上記目的を達成するために、以下に示す特徴を有している。
【０００８】
（特徴構成１）
本発明に係るシャワーユニットの特徴構成は、
ハンドシャワー接続口を有する既設の混合水栓に接続され、オーバーヘッドシャワーを簡易設置できるシャワーユニットであって、
前記混合水栓の前記ハンドシャワー接続口に一端が接続される給水ホースと、
前記給水ホースの他端に接続される一次側接続口と複数の二次側接続口とを有する分岐部と、
前記分岐部と接続され、複数の前記二次側接続口の流路の切り替え、及び、排水が実行可能な切替機構と、
前記分岐部の前記二次側接続口の一つに一端が接続されるハンドシャワー用ホースと、
前記ハンドシャワー用ホースの他端に接続されるハンドシャワーヘッドと、
前記分岐部の前記二次側接続口の一つに一端が接続される縦長の給水管と、
前記給水管の他端に接続される前記オーバーヘッドシャワーと、
を有し、
前記給水管が、既設の部材に取り付け可能とした点にある。
【０００９】
（効果）
本構成では、簡単に施工可能な、後付けできる浴室用オーバーヘッドシャワーであっても、流路内に残った流体を排水することができるため、利用者がオーバーヘッドシャワーを使用時に、流路に残った流体（冷水）を浴びてしまう可能性を低減させることができる。
【００１０】
（特徴構成２）
本発明に係るシャワーユニットとしては、
前記既設の部材は、棒部材であり、
前記給水管は、棒部材固定部により、前記棒部材に取り付けられ、
前記棒部材固定部は、
ボルトと、
前記給水管の外周面を覆う給水管側カバー部材、前記棒部材の外周面を覆う棒部材側カバー部材、及び、前記ボルトを挿通するボルト挿通孔が設けられ、前記給水管側カバー部材と前記棒部材側カバー部材とを接続する接続部を有するクランプ部と、
前記ボルトと接続するナットと、
を有するもの、
であってもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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