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公開番号2025085544
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199499
出願日2023-11-24
発明の名称機械式駐車装置の車両案内装置、及びその改修方法
出願人日精株式会社
代理人個人
主分類E04H 6/42 20060101AFI20250529BHJP(建築物)
要約【課題】入出庫室に入庫する前にトレーの左右の立ち上がり部間に対するタイヤ外面の位置を、トレーの側から照射される照光を用いて利用者に認識させることで、トレーにタイヤやホイールを接触させることを抑制する。
【解決手段】車両50が入出庫可能とされる出入口扉6と、車両50を載置するトレー40が移動可能に配置される床3と、を含んで構成される入出庫室2と、床3に連続して出入口扉6の外側に形成される車路10と、を有する機械式駐車装置において、トレー40は、車両50を載置する載置面42の左右両側に立ち上がり部44を有する形状とされ、立ち上がり部44の出入口扉6に近い側における端部に近接する床3に、立ち上がり部44の側から入庫前の車両50が位置する方向の床3及び車路10に向けて、左右両側の立ち上がり部44の側からそれぞれ照光28を照射する照光体26を有するタイヤガイド20を設けた。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
車両が入出庫可能とされる出入口扉と、前記車両を載置するトレーが移動可能に配置される床と、を含んで構成される入出庫室と、前記床に連続して前記出入口扉の外側に形成される車路と、を有する機械式駐車装置において、
前記トレーは、前記車両を載置する載置面の左右両外側に立ち上がり部を有する形状とされ、
前記立ち上がり部の前記出入口扉に近い側における端部に近接する前記床に、前記立ち上がり部の側から入庫前の前記車両が位置する方向の床及び前記車路に向けて、前記左右両側の前記立ち上がり部の側からそれぞれ照光を照射する照光体を有するタイヤガイドを設けた、
機械式駐車装置の車両案内装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記タイヤガイドは、前記立ち上がり部の前記端部を隠す形状のタイヤガイド本体と、前記タイヤガイド本体の内部に内蔵される照光体と、前記タイヤガイド本体の前記立ち上がり部の反対側に開口する照光口と、を含んで構成される、請求項1に記載の機械式駐車装置の車両案内装置。
【請求項3】
前記タイヤガイドに内蔵される前記照光体は、前記出入口扉が開き始めると点灯し、前記出入口扉が閉じ始める又は閉じると消灯される、請求項1又は2機械式駐車装置の車両案内装置。
【請求項4】
前記入出庫室は入出庫する車両を映す鏡を有し、入庫前の前記車両が前記トレーの幅方向にずれた状態にある時、前記ずれた側のタイヤに、前記タイヤガイドの照光体から照射される照光が当たり、前記鏡に映るタイヤの位置を利用者が認識することで、前記立ち上がり部の内側に前記タイヤが位置するように、前記利用者が前記車両の入庫位置を調整可能とする、請求項1又は2に記載の機械式駐車装置の車両案内装置。
【請求項5】
車両が入出庫可能とされる出入口扉と、前記車両を載置するトレーが移動可能に配置される床と、を含んで構成される入出庫室を有する機械式駐車装置において、
前記車両を載置する載置面の左右両外側に立ち上がり部を有する形状とされるトレーの両側の前記立ち上がり部の前記出入口扉に近い側における端部に近接する前記床に、照光体が内蔵されるタイヤガイドを設置し、
前記照光体に電力を供給する配線を制御盤に接続し、
前記制御盤において、前記タイヤガイドの前記照光体を点灯又は消灯させる制御プログラムを加える、
機械式駐車装置の車両案内装置の改修方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、機械式駐車装置の車両案内装置、及びその改修方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
機械式駐車装置は、一般に、車両が入出庫室の出入口扉の前に停車し、利用者は車両から降車して操作盤で入庫操作を行う。利用者がリモコンを所持し、車両から降車しないで入庫操作を行う機械式駐車装置もあるが、いずれにしても、利用者が車両を出入口扉の前に停車する位置は一定でなく、ましてや、出入口扉が閉鎖状態で車両を出入口扉の前に停車させるのであるから、入出庫室の内部に位置するトレーの位置を把握できないまま車両を停止させる。すなわち、車両のトレーに対する位置及び停止角度は、その都度一定ではない。
【0003】
また、近年の車両は、乗員の快適性の向上を目的として車室幅が広く設計されているだけでなく、側面衝突安全性の向上を目的としてドアの厚みが厚くなり、これが車幅の拡大につながり、また、走行安定性の向上及び制動性能向上のためにトレッドが広く、装着されるタイヤ幅が広くなり、結果として、タイヤ外々寸法の大きな車両が増えている。
このような車両を、機械式駐車装置に入庫させる際に、利用者は、タイヤ外面をトレーの立ち上がり部分に接触させないよう細心の注意を払う必要がある。
【0004】
このような事情に鑑み、特許文献1には、建屋2の入出庫口3内側のプラットホーム9上に、左右1対の支持部材23を、車両移乗用位置に配した車両積載用パレット7の左右両端部位置にそれぞれ対応させて設ける。各支持部材23上の支持軸部24aに、ナイロンロール22を回転自在に取り付けて左右の入庫ガイド21を形成する。左右の入庫ガイド21の内側を通過できるように車両17の左右方向位置を調整させることで、車両積載用パレット7上への適正な乗り入れ位置へガイドさせる。万一、車両17のタイヤやホイールが入庫ガイド21に接触するときには、その接触個所をナイロンローラ22とさせることで、ホイールやタイヤの傷付きを防止させると共に、ナイロンローラ22自体に作用する荷重は、その回転によって逃がすようにさせる機械式駐車装置の入庫ガイドが記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、駐車場の入口の開口部に配置して立設部材への接触を防止するタイヤ案内において、前記タイヤ案内は、前記開口部の下部の左右に固着して配置し、地上面から上方に向けて左右に広がる方向に傾斜面を備え、乗込む車両が入口左右に寄りすぎるとき、前記傾斜面に該車両のタイヤを摺動させて、前記開口部の中央に該車両を導くことを特徴とするタイヤ案内部材が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-150905号公報
特開2013-096222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載された入庫ガイドは、左右の入庫ガイドの内側を通過できるように車両の左右方向位置を調整させることで、車両積載用パレット上への適正な乗り入れ位置へガイドさせるようにしている。しかしながら、車両のタイヤやホイールが入庫ガイドに接触するときに、各支持部材上の支持軸部に、ナイロンロールを回転自在に取り付けてあるため、タイヤ又はホイールが物理的に衝接してナイロンロールが損傷して、短期間のうちにナイロンロールを交換しなければならない。また、ナイロンロールを回転自在に取り付けてある支持軸部にまで大きな力が加わって損傷した場合は、支持軸部を含めて交換しなければならない。
【0008】
また、特許文献2に記載されたタイヤ案内部材は、地上面から上方に向けて左右に広がる方向に傾斜面を備え、乗込む車両が入口左右に寄りすぎるとき、前記傾斜面に該車両のタイヤを摺動させるようにしているため、タイヤが傾斜面に乗ってしまい、タイヤを摺動できない場合がある。また、車幅が大きく、左右のタイヤ間距離(トレッド)が大きい車両の場合、左右のタイヤがタイヤ案内部材に乗ってしまい、タイヤを左右に摺動させることができない。
【0009】
本発明は、入出庫室に入庫する前にトレーの左右の立ち上がり部間に対するタイヤ外面の位置を、トレーの側から照射される照光を用いて利用者にタイヤ位置を認識させることで、トレーにタイヤやホイールを接触させることを抑制する機械式駐車装置の車両案内装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1態様に係る機械式駐車装置の車両案内装置は、車両が入出庫可能とされる出入口扉と、前記車両を載置するトレーが移動可能に配置される床と、を含んで構成される入出庫室と、前記床に連続して前記出入口扉の外側に形成される車路と、を有する機械式駐車装置において、前記トレーは、前記車両を載置する載置面の左右両外側に立ち上がり部を有する形状とされ、前記立ち上がり部の前記出入口扉に近い側における端部に近接する前記床に、前記立ち上がり部の側から入庫前の前記車両が位置する方向の床及び前記車路に向けて、前記左右両側の前記立ち上がり部の側からそれぞれ照光を照射する照光体を有するタイヤガイドを設けた。
(【0011】以降は省略されています)

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