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公開番号2025084932
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025032847,2022534708
出願日2025-03-03,2020-12-08
発明の名称視神経脊髄炎スペクトラム障害の治療のための抗C5抗体
出願人アレクシオン ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
代理人個人,個人
主分類A61K 39/395 20060101AFI20250527BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】視神経脊髄炎スペクトラム障害の治療のための抗C5抗体の提供。
【解決手段】抗C5抗体又はその抗原結合断片を使用する視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の臨床的治療のための方法が提供される。本開示は、補体成分5(C5)に特異的に結合する抗体を投与することにより、視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の治療を、それを必要とする対象において行う方法を提供する。特定の実施形態では、C5に特異的に結合する抗体は、C5がインビボでC5a及びC5bに切断される速度を低下させる。他の実施形態では、C5に特異的に結合する抗体は、C5a及び/又はC5b断片の一方又は両方に結合する。これらの実施形態のいずれかにおいて、C5に特異的に結合する抗体は、C5における補体カスケードを減少させ、それにより炎症誘発性メディエーターの放出及び細胞溶解孔の形成を減少させる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年12月9日に出願された米国仮特許出願第62/945,644号明細書に対する優先権の利益を主張し、その全内容は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 4,100 文字)【0002】
電子的に提出された配列表の参照
ASCIIテキストファイル(名称:710476_AX9-007PC_ST25_Sequence_Listing.txt;サイズ:56.0KB;及び作成日:2020年12月8日)で電子的に提出された配列表の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
デビック病又はデビック症候群としても知られている、視神経脊髄炎(NMO)を含む視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)は、視神経及び脊髄を主に侵し、多くの場合、失明、単/対/四肢麻痺及び呼吸不全に至る、中枢神経系(CNS)の稀で重度の身体障害を伴う自己免疫性炎症性疾患の一種である。NMOSDは、再発する疾患過程を特徴とし、有意な神経学的障害が段階的に蓄積するため、そこからの回復は、不良となることがある。
【0004】
NMOの臨床的特徴は、3つを超える椎骨レベルを頻繁に侵す急性視神経炎及び横断性脊髄炎であり、縦方向に広範な横断性脊髄炎(LETM)として記述される。これらの臨床事象は、同時に又は単独で起こり得る。視神経及び脊髄を越えた病変に起因する徴候及び症状は、NMO患者にも発生する可能性があり、患者の約15%で報告される。NMOの臨床像は、極めて多様であり、初回発作時又は2回目の発作時にさえ診断に迷うことがある。
【0005】
アクアポリン-4(AQP4)は、主に星状細胞によりCNSで発現する水チャンネルタンパク質である。AQP4免疫グロブリンG(IgG)は、NMOSD患者の65~88%に存在する抗体であり、炎症性、脱髄性CNS障害に特異的な初めてのバイオマーカーである。前臨床データは、AQP4-IgGが補体カスケードを誘発し、炎症及び補体媒介膜攻撃複合体(MAC)の形成を導くことを示す。AQP4-IgG誘発性MACは、星状細胞破壊及びバイスタンダー神経損傷に関与しているが、補体阻害薬の存在下では見られない。NMO-IgGの発見により、NMOの診断基準は、この疾患特異的抗体の試験を含むように2006年に改訂された。
【0006】
NMOは、重大な障害を引き起こす可能性のある疾患であることを踏まえると、NMO及び関連疾患を認識し、他の脱髄性疾患と鑑別する能力は、臨床的観点から重要である。再発性NMOの予後は、不良である。NMOの5年死亡率は、30%と報告されており、50%は、永続的な重度障害、視覚(片眼又は両眼が盲目)又は歩行可能(車椅子を必要とする)を持続する。死亡のほとんどは、高位頸髄又は脳幹病変に続発する神経原性呼吸不全に起因する。頻繁な早期再発は、予後不良を予測する。したがって、再発予防は、主要な治療上の必須要件である。
【0007】
NMOに関する治療選択肢が近年承認されている(AQP4-IgG陽性患者14例を対象とした非盲検試験において、Soliris(登録商標)(エクリズマブ)が再発頻度を減少させることが証明されている)が、標準的な治療選択肢には、ステロイド及び他の免疫抑制薬が含まれている。これは、経験及び合意に基づく支持療法である。急性NMO再発は、一般に、奏効しない患者に対するレスキュー療法として多くの場合に使用される血漿交換(PE)を伴う高用量の静注ステロイドで治療される。再発に対する支持療法は、現在、広域スペクトル又は選択的Bリンパ球免疫抑制薬を使用している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
免疫抑制剤のうち、コルチコステロイド、AZA、ミコフェノール酸モフェチル及びリツキシマブは、おそらく長期予防に最も一般的に使用される。地域の医学的選択肢により、NMOに対する支持療法の選択肢は、様々であり得る。米国では、選択肢には、コルチコステロイド、AZA、MMF、リツキシマブ及びミトキサントロンが含まれるが、日本では、経口プレドニゾン又はパルス高用量ステロイド(IV)を含むコルチコステロイドが一般的な治療である。かなりの数の患者(50%超)は、さらなる永続的な神経学的欠損及び障害をもたらす発作を起こし続けるであろう。疾患の重症度及び治療の選択肢が限られていることを考慮すると、NMOのための有効且つ安全な治療のための、満たされていない重大な医学的必要性が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書では、NMOSD(例えば、NMO)の治療のための材料及び方法が記載される。特に、そのような材料及び方法は、C5阻害剤(例えば、ラブリズマブ)を含む。
【0010】
一実施形態において、本開示は、視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の治療を、それを必要とするヒト対象において行う方法であって、有効量の、それぞれ配列番号19、18及び3に示されるCDR1、CDR2及びCDR3重鎖配列並びにそれぞれ配列番号4、5及び6に示されるCDR1、CDR2及びCDR3軽鎖配列を含む抗C5抗体又はその抗原結合断片をヒト対象に投与することであって、抗C5抗体又はその抗原結合断片は、配列番号13に示されるアミノ酸配列を含むFc領域を含み、アミノ酸配列は、配列番号13に示されるアミノ酸配列において最大で4つのアミノ酸置換を含み、アミノ酸置換は、ロイシン307及びセリン313を含まない、投与することを含み、それにより対象においてNMOSDを治療する、方法に関する。特定の実施形態では、抗C5抗体又はその抗原結合断片は、配列番号12に示される重鎖可変領域及び配列番号8に示される軽鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、抗C5抗体又はその抗原結合断片は、配列番号13に示される重鎖定常領域を含む。特定の実施形態では、抗体又はその抗原結合断片は、配列番号14のアミノ酸配列を含む重鎖ポリペプチド及び配列番号11のアミノ酸配列を含む軽鎖ポリペプチドを含む。特定の実施形態では、抗C5抗体又はその抗原結合断片は、pH7.4及び25℃において、0.1nM≦K

≦1nMの範囲の親和性解離定数(K

)でヒトC5に結合する。特定の実施形態では、抗C5抗体又はその抗原結合断片は、pH6.0及び25℃において、≧10nMのK

でヒトC5に結合する。特定の実施形態では、対象は、18歳以上の年齢である。特定の実施形態では、対象は、抗AQP4抗体について陽性である。特定の実施形態では、対象は、過去12ヶ月間に少なくとも1つの発作又は再発を有する。特定の実施形態では、対象は、≦7の拡張障害状態スケール(EDSS)スコアを有する。特定の実施形態では、抗C5抗体は、追加の免疫抑制療法(IST)なしで投与される。特定の実施形態では、抗C5抗体は、少なくとも1つのISTと共に投与される。特定の実施形態では、少なくとも1つのISTは、コルチコステロイド、アザチオプリン(AZA)、ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、メトトレキサート(MTX)及びタクロリムス(TAC)からなる群から選択される。特定の実施形態では、対象は、少なくとも40kgの体重である。特定の実施形態では、治療有効用量は、対象の体重に基づく。特定の実施形態では、対象は、NMOSDの少なくとも1つの症状を示す。特定の実施形態では、対象は、≧40kg且つ<60kgの体重であり、(a)抗C5抗体は、投与サイクルの1日目に2400mgの負荷用量で投与され;及び(b)投与サイクルの15日目及びその後8週間毎に3000mgの維持用量で投与される。特定の実施形態では、対象は、≧60kg且つ<100kgの体重であり、(a)抗C5抗体は、投与サイクルの1日目に2700mgの負荷用量で投与され;及び(b)投与サイクルの15日目及びその後8週間毎に3300mgの維持用量で投与される。特定の実施形態では、対象は、≧100kgの体重であり、(a)抗C5抗体は、投与サイクルの1日目に3000mgの負荷用量で投与され;及び(b)投与サイクルの15日目及びその後8週間毎に3600mgの維持用量で投与される。特定の実施形態では、治療は、投与サイクル中、100μg/mL以上の抗C5抗体又はその抗原結合断片の血清トラフ濃度を維持する。特定の実施形態では、治療は、投与サイクル中、200μg/mL以上の抗C5抗体又はその抗原結合断片の血清トラフ濃度を維持する。特定の実施形態では、治療は、0.309~0.5μg/mL以下の遊離C5濃度を維持する。特定の実施形態では、抗C5抗体又はその抗原結合断片は、投与サイクル後、8週間毎に3000mg、3300mg又は3600mgの用量で2年間まで投与される。特定の実施形態では、抗C5抗体又はその抗原結合断片は、静脈内投与のために処方される。特定の実施形態では、患者は、以前に補体阻害剤で治療されていない。特定の実施形態では、投与サイクルは、合計26週間の治療である。特定の実施形態では、治療は、終末補体阻害をもたらす。特定の実施形態では、対象は、血漿交換(PE)/プラズマフェレシス(PP)を受け、対象は、PE/PPが完了した後、4時間以内に例えば1200~1800mgの抗C5抗体などのラブリズマブの追加用量を任意選択で受ける。特定の実施形態では、ヒト対象は、ラブリズマブの投与後、NMOSD進行に関する1つ以上の臨床マーカーにおいて臨床的に意味のある改善を経験する。特定の実施形態では、NMOSD進行に関する臨床マーカーは、評価された治験中ARR(adjudicated On-Trial ARR)、EDSSスコア、EQ-5D、SF-36、HAI及びOSISからなる群から選択される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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